11日 午後2時入院。

 施設の案内、手術の話、前検査など。
 のんびりーと過ごす。
 夜、不安を誘うためか、何度もしつこく看護師さんに不安じゃないかと聞かれる。

12日 午前8時半手術。

 親族は8時までにお越し下さい、とあったのに夫は遅刻&想定内。
 歩いて手術室へ。
 自力で手術台に登り、マジックテープで拘束されて麻酔。
 記憶はないけれど、5時間半くらいかかったそう。

 起きたら激痛&激痛&激痛。
 喉から太そうな管を抜かれ、むせる。
 ガラガラとベッドごと部屋へ運ばれる。
 座薬の痛み止めをされたけれど激痛やまず。
 点滴の痛み止めも効かず。
 筋肉注射の痛み止めも効かず。
 右手を中心に背中とか足とか痛い。
 子供たちが待っているので、両親が残って夫は帰宅。
 直後、再手術決定。
 よく分からないけれど、どこかで血がもれているらしい。
 夫、再呼び出し。

 日付が変わるころ手術終了。
 今回は3時間半くらいだそう。
 完全看護だからと、親族は帰される。
 痛みは、さっきまでが嘘のように7割減。
 その代わり、老人なら輸血レベルの貧血だそう。

 テキパキした感じの看護師さんが宣言通り90分置きに見回ってくれる。

13日 
 貧血でフラフラ。
 ベッドの高さを変えられるだけで眩暈。
 酸素マスクをしていたのだけれど、眩暈からか吐く。
 ナースコールをしたけれど、夜と違う看護師さんは何もしてくれず。
 汚れた顔も拭いてくれない。
 私が持参したティッシュで汚れた酸素マスクを拭いていました。
 2度目に吐いたとき、母親がベッド下にあった吐く用の入れ物?をあててくれたけれど
 ナースコールでやってきたさっきの看護師さんは
 「次吐いた時も、それでお願いします」
 と、臭いのキツイ汚物を片付けてくれず退場。
 結局、廊下にいた違う看護士さんにお願いすることに。
 その人は快く対応してくれました。
 義母&義妹が見舞いに。
 看護師の義妹によれば、私たちがお願いした作業は看護師の仕事では無いとのこと。
 でも、入院患者からしたら、そこはお願いしたい所なんですが。
 しかも、私、おしっこの管は刺さっているし、起き上がれないし。
 
14日
 相変わらず貧血。
 点滴の管が抜けません。
 おしっこの管も抜けません。
 ご飯は普通に出されるけれど、ウンチがしたくなったらどうしたらいいのかな?
 長男出産の時、寝ているお尻の下にお皿を置かれて、そこにするようにって言われたけれど
 その時もそんな羞恥プレイ無理だったけれど、
 今回だってそんなのは無理無理無理!

15日
 採血苦手な看護師さんにあたり、3回刺される。
 左手しか刺せないんだから、場所がなくなっちゃうよー。
 おしっこの管はぬけました。
 今日からフラフラ歩いて良いそう。
 貧血は治りません。
 ちょっと歩くと疲れちゃいます。
 リハビリが始まり、痛さと動かなさを痛感。
 相当な範囲のリンパを取っているそうで、右鎖骨から右ひじくらいまでが痛いです。
 傷は叩かなければそれほどじゃありません。
 引きつった時に激痛が走るくらい。

16日
 リハビリ散歩で廊下を歩くときに、誰彼かまわず挨拶していたら
 結構な数の知り合いができました。
 廊下を歩いていると「そこのお若い人~」と声がかかります。
 休憩で廊下のソファに座っていたら、隣に誰かがおしゃべりしに来ます。
 36ですが、70以上の方からしたら、確かに若いですw

17日
 やっと点滴の管が抜けました。
 点滴が終わった代わりに、錠剤が山ほど。。。
 無論、鉄剤もあります。
 隣のベッドの手術終わったばかりの人の担当が、先日の残念な看護師さん。
 やっぱり可哀想な対応をされていました。

18日
 お腹の体液を抜く管2本のうち1本が抜けました。
 退院も近いです。
 わき腹からニョキっと管が出ているのは、さすがにちょっと不気味です。

 同室の60代の方から、自分は温存でも気分がブルーでめいっているのに
 どうしてあなたは毎日ニコニコできるのだ、
 他人とニコニコ話せて、世話を焼けるのか?と聞かれました。
 母親が義母がカーテンを勝手に付け替えていたと私に報告していたのも聞かれていて
 「うわーありえないーさすがだねー」と爆笑していたのを
 なぜ、笑えるのかとも聞かれました。
 
 なっちゃったものは仕方ない、泣いていても、笑っていても結果は同じ。
 だったら楽しいほうが良くないですか?
 泣いていたら気持ちも落ち込んで、楽しい事も楽しくなくなっちゃう。
 でも、笑っていたらやる気もおこるし、
 そして、何よりも癌が嫌う免疫が上がるらしいですよ?
 でも、私だって泣きたい夜はあるし、泣いちゃう昼だってあります。
 
 と答えてみました。
 相手は、教職を勤め上げた方だそうなんですが
 やっぱり、先生も人の子なんですね。
 不安は平等なんですね。

19日
 残りの管も抜けました。
 晴れて明日退院です。
 リハビリの先生が連日、30分予定のところを1時間してくれます。
 可動が悪いのかな?
 痛いので姿勢も悪くなっているし。
 リンパをかなりとっているので、りんぱ浮腫というやつにもなりやすいそうです。
 予防策を3日にわたって講義されました。
 でも、5割くらいしか理解できなかったたらーっ(汗)

20日
 退院です。
 選んだかのように寒い。
 八重が散った後とは思えない寒さ。
 11時退院予定で、10時には行くと事前連絡があったのに
 想定内のまたもや遅刻する夫。
 10時15分にやってきました。
 高額医療なんちゃらというやつで、費用は9万5千円。
 先払いして後で返ってくるという方式じゃなくて良かった。

 母親が祝い膳をしてくれるというので実家へ。
 弟もかけつけてくれて、ケーキをくれました。

おしまい。