あーあ、前に見た座頭市、結構面白いと思ったんだけどなぁ・・・。
歌舞伎でご法度だった女性を起用しているところも、結構頑張ってる企画だと思った。

寺島しのぶさんは、細過ぎて太夫の貫禄や艶には欠けるものの、おすずのひたむきな芝居も良かったし早変わりも頑張っていた。

それがこういうことで一気に興覚めしてしまう。あーやっぱり女歌舞伎役者はアカんのだと。

男性の女方ではなく、相手が女性になるとこういうことになってくるからねぇ~。途端にイヤらしくなってしまう。客席はこんなの見たくないのよー。

寺島しのぶさん!幼い頃から出たかった歌舞伎に出られたあなたはこんなことでいいんですか?

出雲阿国から女歌舞伎が始まりそれが風紀を乱すとご法度になり、今度は若衆歌舞伎が生まれた。それが男色に繋がるとご法度になり、現在の野郎歌舞伎になった。

その性差別や垣根を取り払おうと市川海老蔵さん、松竹さん、三池崇史さん、リリー・フランキーさんらが尽力して下さってあなたは出られている。
それだけではなく市川右團次さんや、音羽屋の尾上菊三呂さん、そのほか共演の歌舞伎役者や、特に女方さんの理解もあって。

それなのに、あなたは江戸時代の歌舞伎の歴史を繰り返すつもりですか?

舞台にあがるとアドレナリンが出て気持ち良くなって、つい大胆さを見せたくなるのはわかりますが、もう少し真剣に考えて欲しい。今回の六本木歌舞伎は歴史的な出来事なんだと。

あなたの背後にはこれまで歌舞伎に出たかったけど出られなかった、数百年の歌舞伎役者の息女の思いが詰まっている。それだけではない、現在の歌舞伎役者の息女の未来もつまっている。

あなたの一瞬の快楽のために、あーやっぱり女が歌舞伎をやるとダメね、ということになってはいけない。

あなたの芸の魅力は女を安売りすることではない。ひたむきな芝居の中に表れる人情味。日々尾上菊三呂さんから言われることを付け足して地道に頑張って欲しいです。