1月23日。
前日に渡された紹介状を持って、がんセンターへ行った。
乳腺外科で封筒ごと渡し、しばし待つ。
看護婦さんが来て、
「お名前、フルネームでお呼びしても大丈夫ですか?」
と、聞いてきた。
さすが「がん」センター。
そうだよね、がんなんてかなり気を遣う病名だもんね。
いいですと答えて、また待つ。
持って行ったどうでもいい本を読みながら周りを見ると、年齢はバラバラ。
私は35歳だけど、一番若いくらいかな?
なんて思いながらまだ自分の病名を知らされてない事もあって冷静に人間ウォッチング
そして、名前が呼ばれ診察室に入る。
そこにはでっぷりとした貫禄のある先生がふんぞり返って座ってた。
開口一番。
先生:「えーと、がんって事はもう聞いてるんだよね?」
・・・・・・・・・。
やっぱがんなのか、私。
コレが告知か。
私:「いえ、何も聞いてません。こちらに来るように言われただけです。でもこちらを紹介された時点でそうかなとは思ってましたけど。」
先生:「あ・そうなの?聞いてないの?」(多少焦っていた)
先生:「取ったものを調べてがん細胞が出てるから、間違いはないと思います。」
はぁ。
そうか。
うーーん。
先生:「で、こちらに私宛に紹介状が来てるんだけど、僕ね、4月に別の所に開院するからいなくなっちゃうんだよね。」
私:「はぁ」
先生:「で、ここの病院でいいの?他にも大学病院とかあるしよく考えてから決めて。
自分の事だから。
ここで手術する事に決めたら術前検査もするけど、他の所でするならそこでやった方がいいからね。
MRIのやり方も違うし、何度も検査する事になるでしょ。
自分の事だからね。ココでするなら他の医師に引き継ぎしますから。」
もう頭がグルグル
そんな事言われたって、さっき告知を受けた私に決められるかいな!!!
どこまでがんが進んでるかもわかんないのに!!!
そんな事おかまいなしに先生は偉そうな口調でガンガンしゃべってくる。
先生:「MRI検査も予約がいっぱいで今予約しても10日後になるよ。いいの?手術もどんどん次の人入っちゃうし。自分の事だからね。自分で選んで。」
先生:「温存手術もね、1回やって取れなかったら再手術になるよ。」
温存?そんなカンジなの?私のがん?
もっとわかりやすく話してくれよー。
アンタ私の話、一切聞いてないけどどこまでわかってんの???
・・・偉そうな態度と、他に行ってくれとでも言わんばかりの態度。
がんの医者ってこんなん?!
そんな事言われたって・・・
そんな事言われたって・・・
ついに私、爆発した
