2016/10/12 池袋BlackHoke
MALISEND
終焉の儀~紫紺の記憶~
11ヶ月間通ったMALISENDの解散ライブです。
DIAURA以外で継続的にライブに行ったのは初。
2015年5月仮始動、9月本始動、メンバーもまだこれがちゃんとしたバンドとしては初めての活動らしい非常に若いバンド。
芸風の傾向はひとことで言うと「ヴァルナっぽい」。
ここに引っかかって通い始めました。
2016/10/2 池袋BlackHole SET LIST
-SE-
1 孕む記憶、見知らぬ君
2 剥離
3 葬
4 T.T.H
5 儀式
6 Dedicate
7 Delusion
8 閃
9 愚誓
10 深淵
11 Respire
12 Unforgiven
-ドラムソロ-
13 Unripe Ideal
14 luxuria
15 GARDEN
en1 回想録~微睡む君へ~
en2 ロベリア
en3 真昼の月
en4 Reincarnation
この19曲が活動している間に発表した曲の全てです。
1 孕む記憶、見知らぬ君
仮始動時のSEから始まり、1曲目は「孕む記憶、見知らぬ君」。
2月に発売されたミニアルバム「ロストソレイユ」収録で、上手ギターの紫月さん作曲。
Laputaのコンセプトじゃないけど「ダーク・ハード・メロディアス」な、いわゆる90年代名古屋系的な雰囲気で大好きでした。
この曲はサビ後のヴォーカルの後ろで掛け合うように歌うギターが入ってる所が特に好きです。
2 剥離
3 葬
4 T.T.H
5 儀式
6 Dedicate
「剥離」はモッシュ曲で基本暴れ曲なんですが、サビのメロディが綺麗。葬~Dedicateはライブ定番の暴れ曲ゾーン。
7 Delusion
解散ライブ限定販売音源「終わりの黒」に収録。演奏されるのはこの日が最初で最後の新曲。作曲はドラム或さん(原曲を或さんが作り、ベースでメインコンポ―ザーの璃乃さんが完成させた形らしい)。
神かと思いました
なぜこの曲をライブで見れるのが最初で最後なんでしょうか。
MALISENDの好きな曲達のなかでも一気にトップに躍り出るレベルで大好き。
曲の雰囲気としては、2000年代前半(虚淵玄氏や奈須きのこ氏を輩出した時代)の名作鬱エロゲのOPとかにありそうな空気感のイントロで始まり、90年代後半のV系的なごりごりのベースと疾走感のあるドラム、主旋律を歌うようなド派手なギター、初見でもフロア全員がきちんと揃った手扇子を始めるようなメロディアスな歌…
完璧だ
私の求めているV系そのものでした。
DelusionのPVがあれば良かったのに。この曲を演奏してる映像が残れば、いやむしろこの曲を引っ提げてこれから沢山活動してくれれば良いのになと思いながら聴いてました。
視聴の段階で「鬱エロゲっぽい」と思っていたところ、マル秘特典DVDで「この曲は監禁がテーマで、部屋から出られない女の子に毎日会いたくて、ようやくその子の元に行ける事になったら部屋には誰もいなくて。虚構」と或さんの口からストーリーが語られていました。
わりと鬱エロゲっぽい内容でした…(笑)。
そしてこの曲は上手ギター紫月さんが主役級の見せ場だらけで。
「THE 上手ギター」みたいな華麗な音が盛りだくさんで、上手ギターにスポットライトを当てて音でもステージングでも魅せるための曲でした。
Delusionのギターを弾く紫月さんが今まで見た紫月さんの中で一番かっこ良かったです。
初ワンマン(2016/5/1)の時、大事な見せ場での大失敗(2曲目のギターソロミスからのまるまるすっとばし、そしてメンタル的に引きずったのかライブ終盤まで続く焦りの果てにステージから転落)を目の前で見ていたので、これをかっこよく決めるために凄く沢山練習したんだなっていうのが伺えました。別人のようでした。心なしか顔つきも一気にプロのギタリストになった気がしました。
まさに男子三日会わざれば刮目して見よ。
特に大好きなのは以下の4か所。
1、曲中繰り返されるこの歌詞の所のギターとベースとドラム
「近づく程に何故?遠ざかる
隠れた疑惑がえぐるように 心蝕む」
2、2:30の2回目のサビ前のギターのワンフレーズ
3、3:45の3回目のサビ前のドラムのワンフレーズ
4、3回目のギターソロ終わりの高音がAメロ始まっても余韻残す感じ
これはもう全ての「THE正統派V系」を好む人に「2016年の今、こんな若手がいるんですよ!!」って配って回りたいです。
特に愚民界隈なんてコロリと行く人が多そう…
メロディもピアノな同期も含んで全体が大好きだけど、特にこの4か所はもう聴いてて吐きそうになってくるくらいかっこいい。
ライブだと派手な所ばかり目がいくけど、家で音源を聴いてるとAメロ全体のバッキング(多分下手ギター雲雀さんが弾いてる)も実は凄くかっこいい事にも気付きました。ここを間違ったりずれると一気に聞いてて不安な気持ちになること間違いなしの、めちゃめちゃ大事な所だと思います。
この曲が解散ライブの1回しか入手の機会がないなんて…普通にCDショップでの取り扱いのあったロベリアやロストソレイユよりまずこれをお勧めしたいくらいです。
8 閃
9 愚誓
10 深淵
11 Respire
12 Unforgiven
-ドラムソロ-
この辺りでベース璃乃さんの弦が切れるというトラブルがあり、煽りタイムから「ずっとこれじゃ飽きるからモッシュしよう!鬱人形しよう!いやそういえばウチにもお蔵入りの新曲あったよね!?…藁人形!」とヴォーカル悠樹さんが言いだし、モッシュ煽りタイムへ。
※鬱人形とはMALISENDと関わりの深いメディーナのモッシュ曲で、8/13にツーマンをした時アンコールで40分くらい鬱人形のモッシュループをやり続けた事がネタになっています
ツーマン同様、黒百合と影のソイヤソイヤ(悠樹さんが「実は1回やってみたかったんだ」と言ってやっていた)から発展し、青森出身の紫月さんによるねぶた祭りモッシュ(前回はラッセーラーだけだったのが今回は更にヤーヤドーまで)が。
※紫月さんと璃乃さんは弘前出身らしいです。地元には亀ハウスなるライブハウスがあるんだとか
13 Unripe Ideal
14 luxuria
15 GARDEN
en1 回想録~微睡む君へ~
en2 ロベリア
璃乃さんが戻りUnripe Ideal。最初のベースソロの所で璃乃さんがお立ち台に。
Unripe Idealは通い始めた頃よく演奏してて、「この曲のサビ最高に好き!」って思ってました。音源(「始まりの白」に収録)が発売されたのは7/18の主催だったので、待望の発売でした。ドラムがツタツタしてる部分もあり、そこはかとない90年代テイスト。
曲自体は本当に仮始動直後の初期からあったみたいです。
ライブ本編が終わり、アンコールは回想録から。
ヴォーカル悠樹さんの亡き母と最近無くなった祖母に向けた書いたバラードの後は、MALISENDの名刺とも言える、唯一PVが存在するロベリア。
2015年の11月、Ains(DIAURAの所属事務所)主催の新年会お知らせツイートにMALISENDという新しいバンドの名前を見つけて、どんなバンドなんだろうと調べ「ちょっとヴァルナ(※DIAURAのyo-kaさんと佳衣さんの前バンド)っぽい」と思ってライブに行ったのがきっかけで。
当時はCDも会場物販でしか取り扱いが無かったから、気になり始めた日から初めてライブ行く日までの10日くらいずっとこのPVを見ていました。
この曲を聴いて通う事にしたくらいなので全体的に好きだけど、ボーカルソロとサビの間にある「ダッダッダッ ンジャーン」みたいなタメが特に好きです。とてもV系らしい。
MALISENDと同期で同じAins傘下レーベルに所属し、ツーマンを2回行うなど関係も深かったメディーナの方がよく「ヴァルナみたいなバンド」と言われていたけど、メディーナよりMALISENDの方が根底に流れる曲の作りの理念みたいな部分でヴァルナに近いと思ったんですよね。
対バンでメディーナを見て、フリとかノリがDIAURAに近くて楽しかったけど、音源を家で聴きたくなるのは絶対MALISENDだったので、「ヴァルナみたいなドマイナーがいたら通いたい」と思っていた私はMALISENDを選びました。
これは後から知った事ですが、メインコンポ―ザーの璃乃さんは千歌繚乱というイベントで配布されたインタビュー冊子で「もっとも好きなCDはヴァルナのCOMPLETE」と答えてらっしゃいました。尊敬するアーティストはL'Arc〜en〜Cielだそうです。V系聴き始めたきっかけはthe GazettEともインストで仰ってました。
en3 真昼の月
en4 Reincarnation
ダブルアンコール。
ヴォーカル悠樹さんは喋るととても面白い人なので、解散ワンマンのMCでもかなり解散と思えない笑いを交えたゆるいトークをしていたんですが、この辺りから一気にしんみりした空気に。
「本当は解散したくない。11月からマリスエンド2とかやっちゃう?やりたい!どうしよう、俺明日からただのフリーターだよ。解散したら今後歌うかどうかはわからない。とりあえず暫くお休みして自分を探しに行きたいと思います。或と花やしき行きます」と、自分の気持ちを吐きだす悠樹さん。
最後から2番目の曲は、紫月さん作曲のバラード「真昼の月」。
この曲は5/25の渋谷REXで初披露されたんですが、その時とかなり印象が変わっています。音源になった(「終わりの黒」収録)完成版は、今後も活動してそれなりの知名度になったらインストのアコースティックライブで演奏するような展開もありそうな曲です。
初期ver.は情緒の不安定さを前面に出したような雰囲気だったけど、完成版は寂しさのようなものがありつつも、綺麗でどこか郷愁のような暖かみがあるような仕上がりになっています。
特にラストサビから終わりにかけてのアコギっぽいギターが好きです。活動を続けるならアコースティックver.を作って欲しかったです。
その流れで、メンバーひとりずつコメント。
解散発表の時の璃乃さんブログに書かれていた事の詳細が少しだけ明かされました。
レコーディング中にお酒飲んで璃乃さんに叱られたのは紫月さんと悠樹さんだったという事を紫月さんが明かしていました。仕事仲間というより地元の友達みたいに一緒にいて楽しい大好きなメンバーで。1年後はWEST、2年後はBLITZ、3年後には武道館だ!みたいなことも話していたみたいです。
そして最後の曲は仮始動時に最初に無配した「Reincarnation」。
私が音源を持っていない唯一の曲。
暴れ曲で締めて(仮始動時から通ってる方なら感慨深いかもしれないけどすみません、この部分はメンバーと思い出を共有出来てないので特に感想なし)、最後に初ワンマン、メディーナとのツーマンでやった客席とのコールアンドレスポンス。
「生け贄たるお前たちの名は?」
「ロベリアー!」
悠樹さんが終わりたくない、帰りたくないと語りながら何度も行われるそのやりとりの中で、唐突に「しず姉は男の方が好きだから男ー!!」と言いだし、紫月さんが池袋BlackHoleのスタッフさんにお姉キャラ扱いされている事を明かしたり。さらにそれに乗り、紫月さんも
「生け贄たるアンタ達の名前を言ってみなさいよ!」
会場大爆笑。
とてもいい意味で解散ライブとは思えないライブでした。
8/28の主催から1ヶ月以上ライブのない期間があったのもあり、何だか未だに解散した実感がありません。
活動中は「大丈夫かなぁ…」と思いながら見ることもたびたびあったけれど、解散ライブでは一皮どころか、みんな三皮くらい向けて凄くかっこよくなっていて。今の姿で次のライブがすぐに見たいなと思いました。
叶わない夢ですが。
全く別の人間同士、同じタイミングで同じ方向を同じだけの熱量で向けることの方が稀だと思います。一時それがぴったり合っていても時間が経ってズレることもあるし。タイミングを逃してから気付く事だってある。だからこそ、解散せず何十年と活動が続いているバンドは片手で数えられるくらいしかないのだと思います。
休むとライブでも公言した悠樹さんだけでなく、みんな次の活動の事はどうなるかわかりませんが。
それでも、いつかどこかでまた会える日が来ることを祈っています。



この曲調…この声質…コテ系衣装…えっ何これDIAURAと同じくらいツボ過ぎる…ライブ行きたい!