こんにちはニコ




​重度の知的障害をあわせ持つ自閉症と診断された息子(21)が幼少の頃から習い続けているピアノの記録のために始めたブログです。



りょうへいのピアノコンサート、無事終わりました!


2曲目までは前回のブログに載せました。


3.スケルツォ第3番 ショパン


パンフレットより


スケルツォは冗談、ユーモアなどを意味するイタリア語を語源としている。


バルデモサの修道院の神聖な空間で作曲されたこの作品には、整然とした美と奇妙な歪、神秘的な宗教性と狂気にも近い激情とが混在している。





私の感想


オクターブの3拍子がひたすら続くこの曲。


何回も繰り返すあたりは狂気を感じます。

そしてその後に続く、もやもやとしたところ。

何か葛藤があったのか。


そして、きれいな音楽が始まったかと思ったら、その旋律も少しずつハラハラと崩れていく。その半音ずつ下がっていくところが美しいなぁ、と。何回聞いても飽きない部分です。


何度もあの旋律を繰り返して、最後にめっちゃゆっくりになって短調になった後に、、、爆発!!!



急にエンジンがかかって離陸する飛行機のようです✈️


そして最後はショパン節!!!


左手でカンカン力強く鳴らす間に、右手が繊細に動くところは何回聞いても痺れますね。


これのどこがユーモアだかよく分かりませんが。

偉大な作曲家のユーモアセンスは、やはりどこかぶっ飛んでいるのでしょう。




2週間前にいきなり暗譜しようということになって、詰めて練習しました。


それで舞台に上がって、無限ループに入ることもなく、すっ飛ばすこともなく、前から覚えてましたけど、とでも言いたげに涼しい顔で弾くりょうへいには脱帽です。


ピアノを弾いている時だけは、自分の息子ではない感覚になります。



4.ショパンの子守歌


先生「ブラームスの子守歌は本当に眠気を誘う曲なのですが、ショパンの子守歌はどんな曲でしょうか。聴いていただきたいと思います」




私の感想


左手がずっと同じ旋律で、ゆりかごに揺られているような感覚になります。


右手のメロディーが、心地よいそよ風に乗ってキラキラ降ってくる音符のようで、美しい曲になっています。


りょうへいは自然にしていると指の力が入ってしまうので、軽くサラサラと弾けるように練習しました。


それにしてもこの楽譜、、、

最初に見た時にはびっくりしました。


選曲はすべて先生ですが、こんな譜面をりょうへいに渡す先生はすごいと思います。


フラット5つにこの和音、、、

しかも臨時記号の嵐です。


自分で譜読みできただけでも褒めてあげたい曲です。





さすがに自分で弾いた子守歌で寝てしまうことはありませんでしたが、お客さまの中には心地よい眠りに誘われた方がちらほらいらしたそうで、、、よかったですほっこり





アンコール曲 

革命のエチュード ショパン





コロナ禍でレッスンを自粛していた時に、ストリートピアノで弾いていました。


いつどこでも弾けるくらいに暗譜して、自分の持ち曲にしてもらっていました。


こうしてアンコールで使ってもらえるようになってよかったです。


最後のところが毎回きちんと決まるようになって、安心して聴けるようになりました。






コンサートにお越しくださった方

ブログを読んで曲を聴いてくださった方

応援のエールを送ってくださった方


ありがとうございました🙇‍♀️