こんにちは

重度の知的障害のある自閉症の息子(19)と一緒に暮らす母のブログです。
昨日の夜に、りょうへいが突然その辺に転がってた計算問題を取り出し、シャカシャカ解き始めました。
計算が好きなんですよね

かけ算の筆算を教えたのは、小学校高学年くらいの時でした。
家でボチボチ教えていた頃に、支援級の担任の先生から衝撃の一言を言われるのです。
かけ算の筆算、教えなくていいですか

いやいや、かけ算ができるようになったら、次は筆算でしょう。
えっ

その前に、学校って読み書きそろばんを教えてもらうところなんじゃないの

その時は、相当驚きましたね。
こういう風に段階を踏めばできるようになるから、と説明して、やってもらいましたが。
このかけ算の筆算が、直接生活に役立つことはあまりないかもしれません。
でも、ゲームの一つのような感覚で、今でも計算をたまにしています。
頭をこうして動かすのが楽しいようです。

数独もそうですね。
知的障害がある、となると単純作業を黙ってできるようになればいい、というイメージが強いかもしれませんが。
こうして自分の頭で考えてできるようなことを探してあげる、ということも大切だ、と思うのです。
ピアノの練習も、苦労はするのですが、その苦労を乗り越えた後にある喜びも味わってほしい。
何を習得するにも、泣いたり癇癪を起こしたりするのは避けられません。
だからといって、その場面だけを切り取って、親が無理やりさせている、だとか、親のエゴだ、と思われるのは、ちょっと悲しいですね。