こんにちは

これは、今日のこと。
ソファーに座り、お気に入りの毛布にくるまり、まったりしていた、りょうへい。
そして、この、お気に入りのおもちゃのひもを引っぱったのですが。
ひもが、伸びきってストップ





あれれ





こういう時、周りの大人は何でも直せると思っているりょうへい。
「何とかしてくれ」という目つきをしながら、私にそれを渡しました。
どれどれ、、、
と、ハサミ✂️を手に持ち、開腹手術を施そうとする私。
ハムスターのおしりのところから、お腹に向けてハサミを入れようとすると、、、
慌てて、ハムスターを引っ込めようとする、りょうへい

壊されると思ったのかな





いや、直そうと思ったら、ここを切って中を出すしかないよ。
というと。
「ぼくのハムスター(ぬいぐるみ)をよろしくお願いします。」
と言いたそうな目で、壊れたハムスターを差し出しました。
無事、開腹し、中のぶるぶる装置を取り出しました。
その2つに分かれるところを、パカっと開けると、、、
ブルルルルル、、、
勢いよくひもが引っ込んで、震え出しました。
ひもが、装置のカバーにはさまっていただけみたい。
直ってよかった

装置をお腹に戻し、縫合してりょうへいに渡しました。
私「できました
」

りょうへいは、「はい。」と受け取る。
ここで、もうひと押し。
私「できました
」


りょうへい「はい。」
こんな時、何て言うのかな

と、目で訴えながらもう一度、、、
私「できました

」



りょうへい「………………。」








りょうへい「ありがとうございます」
そうだね

ありがとう、だね

りょうへいは、小学2年生の時、言語訓練を始めました。
その時のリハビリ科の先生が、
この子は、訓練して「ありがとう」と言えても、その意味が分かって言うことは一生ありません。
みたいなことを言ったんですよね。
その時は。
何でこの先生が、そんなことを断定できるんだ

自閉症の人が、気持ちを表現するのが苦手なだけなんじゃないか。
本当は何を考えているのか、どう思っているかなんて、誰にも分からないことなんじゃないのか
って。
すごーーーーーく腑に落ちなかったのです。
今回のことも。
自分のために母がおもちゃを直してくれたことを、どれだけありがたいことだと思っているのかはわかりません。
でも、少なくとも、どういう時に「ありがとう」と言う言葉を使うかは分かっているんですよね。
自分がお願いしたことを、人がやってくれた時にちゃんと「ありがとう」と言えれば、それで、十分なんじゃないかと思うんですけど。
そのリハビリの先生は、この子には言葉だけ教えたところで意味がないって言いたかったのでしょう。
でも。
学校の先生は、りょうへいがいつかしゃべれるようになるよう、一生懸命教えてくださっていました。
国語の時間の初めには、必ずこれを読んでくださっていた、と面談の時に聞きました。
この時の学校の先生方には、本当に、感謝、感謝です

↓同じのが見つかりませんでした。
うちにあるのは、富士サファリパークのお土産で買ったものです。








言葉がなく、文字も読めない幼少の頃からピアノを習っているりょうへい。
前回、はじめての発表会の動画を載せました。
感想をいただき、ありがとうございました😊
これは、小学校高学年の頃のりょうへいです。
ビデオと写真の区別が分かっていないので、最後にピースをしています

現在(19歳)もなお、レッスンは自粛中です。
この、3年前に弾いた、ショパンバラード第1番を今練習しています。
この曲、何ていい曲なんでしょう





まだ、たどたどしい感じなのですが、それでもうっとりする音色です。
出来上がるのが楽しみです
