本物というのは

すくなくともまず
値札がついてない
言葉にならない

しかも
目の前にさしだされて、五感を研ぎ澄ませて比較しても、見分けつかなかったりするよね


それを

都市に生まれ育った子供は
おかねをつめばもらえるとおもいこんでる

消費者として生まれつき
消費者として死ぬまで

おかねにならないものは目に見ることさえできない

動物園で生まれて死ぬまでそこで暮らすみたいに
恵まれてる。


与えられる餌の味しか知らないくせに贅沢を望み
我を張って注文をつけたがり
量ばかり摂りすぎて
結局無駄に溜め込んでいる

自分だけちょっとだけ特別にされたくて

タダで手に入れては、してやったりと喜ぶ

儲けを数えるだけで夢中になれる

繰り返す

最初から最後まで、一度だってもとめちゃいない

人生とは
一本の長~いレシートかい?


そう問いたくなる自分こそ
檻の中で餌を奪い合って暮らしてる。それなりに必死だ。



巨大なジャスコで
段ボール三箱分のポケットティッシュをひたすら配りまくったら
夜なんだかアンニュイになっちゃう。

携帯のキャンペーンで
風船やらゲームやらで次々と子供をたぶらかして
たいした用もないものを買わせているような。


・・・たのしいです。
本当にうれしそうに働いてますよ私。