洞窟にすんでいる魚のことを 考えてみます。
洞窟に取り残されてしまった魚は 最初のうちは目があります。
しかし 世代をへるにつれて 目が退化し、かわりに 他の感覚器官が発達
するのです。
これは生物のコストのお話で。
役に立たない目は、維持するコストに見合うだけの効果がないから、退化する。
かわりにそのコストは、暗闇でも相手を感じる触角(ひげ)の発達に、費やされるというわけ。
これが生物を支配している基本のルール。
ではヒトの脳は??
なぜ大部分が使われてないのに、小さくならずに、逆に大きくなるの?
わたしはパソコンの世界の、パリティビット(誤り検出信号)のことを 考えてみました。
これは要するに、貴重な資源であるメモリを、なんとか有効に活用できないか、昔のひとが
あみだした方法です。
メモリーはもともと、二進数で管理されています。2、4、8、16、32、64・・・・という具合。
するとどうしても使い道のない余りの領域が発生してしまう。
この、帯に短したすきに長し なメモリーを別の用途に使えないだろうか・・。
それで考えだされたのがパリティビット。
コンピュータの性能の向上に使えないメモリーの余りを、 かわりに信頼性の向上に
使おうというアイデアです。
つづきます。