不法滞在者と呼ばれて in NYC

不法滞在者と呼ばれて in NYC

ニューヨークに8年2ヶ月12日間不法滞在し、アメリカ人と結婚して永住権(グリーンカード)を取得した不法滞在思い出日記。

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まずわかってもらいたいのが、このブログは不法滞在者を奨励するものではないということ。

不法滞在は「合法」と反する言葉。つまり、合法的でなく生活している人たちのことを指していて、法を犯している人たちのこと。

ではどうして自分がそういった立場になってしまったのか。
どうして8年もの長い間、不法でいて逮捕もされず、強制送還もされず、罪の意識もなく生活をしてこれたのかというと、やはりここが移民の街ニューヨークだった、というのが大きいと思う。

そして、不法滞在者になったばかりのとき、自分を含めて何人かの日本人不法滞在者がいて、そういう彼らを見ていても「罪の意識」なんて持っているようには思えなかった。悪いことをしている感覚はなかった。

日本に住んでいるときは「不法滞在者」と聞くと、悪人でどうしようもない悪いことだと思っていたというのに。

ただ80年代にニューヨークにやって来た人の話を聞くと、10人集まれば9人くらいが不法滞在者だったという。そんな彼らもアメリカのバブルを経験し、職場を通してグリーンカードを取得したという。

月日が重ねるにつれて、法が厳しくなり、2001年の同時多発テロ以降、不法滞在する上でニューヨークにやって来ているという日本人の話は聞かなくなった。

多分、自分がニューヨークに上陸した1999年が、最後の「不法滞在者になるのを覚悟の上でやってきた」世代なんじゃないだろうか。