世間では志村ロスなるものが発生中だそうで、日本人とLINEやフェイスブックで会話してても、みんな1回は彼の名前を出す。
そんな私も志村ロス。
金スマの志村けんさんの追悼番組を見ました。
「志村けん」というのが芸名なのはなんとなく知っていたけれど、お父様の名前からきていたのですね。ドリフターズでのご活躍を見ることなくお父様がお亡くなりになったのはきっとなんとも言えない気持ちなんだろうなぁと思いました。
付き人時代や、いかりや長介さんとのエピソードなど、グッとくるものがあり、ずっとウルウルしてみていました。
カ〜ラ〜ス〜なぜ鳴くの〜
って確かに小学校の時流行ってたなぁとは思ったけれど、「8時だョ!全員集合」をリアルタイムで見ていなかった私にとっては、「え!?あれももともとドリフターズの番組だったの!?」と、私が知っているものはパロディーだったり、オマージュが多いのだと知り、改めて偉大さを感じました。
だって生でお客さんを入れての収録ってお笑いはもう生きるか死ぬかですよね。すごすぎます。
いかりや長介さんに関しては、「踊る大捜査線」の和久刑事としてのほうを先に知っていたので、あの和久さんが本当にお笑いやってたの?って思っていましたが、そこらへんにあるノリのいい笑いではなく、真剣にふざけるっていう厳しさってすごいなぁの一言です。
今の「学歴がいい方がすごい人」なんて風潮は安っぽいなぁって思いました。
「一生懸命だから大目にみてよ」とか視聴率取れなければ意味のない言い訳だっただろうし、日々戦っているものがリハーサルでは気迫としてあらわれ、あらゆるパターンも全て考え計算して、本番はそこを出さずに臨機応変に出演者全員が盛り上げていくなんて、ただの自称「プロ」にはできないことです。
私たちが彼の死を受け入れるのに時間がかかるのも、裏にある努力を、笑いを通して知らず知らずになんとなく感じていたからなのかもしれませんね。
何が人生を変えるかなんてわからないし、今回のコロナウイルスみたいに世界中が不安に包まれる中、笑うのも泣くのも思いっきりやらないとな、って考えさせられました。
個人的には、悲しくて、家の中で号泣して、涙いっぱい出させてくれて、この番組を見てよかった、と思いました。
先日彼のことを書いた時、ご冥福をお祈りする文を書くことができませんでした。
ショックすぎて、受け入れられていなくて気が動転していたのでしょうね。
こんなに笑って、泣いてが交互とか同時に来て顔の筋肉がやばいくらい忙しかったのは久しぶりです。
まだもう少し実感が湧くのには時間がかかると思いますが、やっと言える気がします。
志村けんさんのご冥福をお祈りいたします。