City Centerで期間限定で上演されているミュージカル・エビータ/EVITAを観てきました。

 

この作品は、日本の劇団四季版とリッキー・マーティンの出ていた2012年のブロードウェイでのリバイバル版を観た事があります。このプロダクションで特出した演出は、EVA役がYoung EVAとAdult EVAのと2人の俳優がいる事で、それがとても効果的でした。

 

Young EVAとAdult EVAが入れ替わるシーンは、Lion KingのHakuna Matataのように派手なエンターテイメントで見せて欲しいなぁ、と期待していました。入れ替わりはEVAがBuenos Airesに上京するナンバーの最中にさらっと行われます(個人的には、せっかくEVAが2人いるのだから、幼いEVAが大人になった、と視覚で分かるアッと驚く演出を観たかったです)。

 

EVAが成人した後も、随所にYoung EVAが登場して、野心で登りつめたEVAの歌う有名なナンバー、“Don't Cry for Me, Argentina/アルゼンチンよ泣かないで”の歌詞にある"You won't believe me All you will see is a girl you once knew" のEVAの心情を上手く表わしていると思いました。

 

Adult EVAのSolea Pfeifferは、素晴らしいシンガーで、今後ブロードウェイで出世していって欲しいです(2012年のリバイバルのEVAは、ブロードウェイでもこんな事あるんだと思うような、納得できないキャスティングでした)。Che役は、他のプロダクションではワイルド系のキャスティングが多い傾向に思いますが、このバージョンのCheは、華奢でフェミニンさすら感じ、何を狙ってのキャスティングだったのかの意図はよく分かりませんでした。Peron役のEnrique Acevedoは、見た目もハマっていて歌も素晴らしく、そんな彼でもNYではオフブロードウェイの経歴しかなく、ニューヨークの俳優の層の厚さを実感しました。

 

それにしても、EVITAは名曲の宝庫ですね。装置もミニマムですが、スカスカ感を感じさせない演出でした。このバージョンを発展させたブロードウェイ版を観てみたいものです。

 

公式サイト:

https://www.nycitycenter.org/pdps/2019-2020/evita/