7月、中国にある日系銀行の日本人上司が、部下との業務上の議論で感情的になり中国人部下に平手打ちを食わせ、31日解任されたそうだ。辞表を叩き付けてついでにいやな上司を一発殴ってやりたいという男性の声を聞く事がある。職場では怒りは抑え、我慢ができなくなったら退職、というひとつのパターンが見えてくる。今回の日本人にしても今までの経緯があったものと推測するが職場では怒ったり怒鳴ったりすべきではないという事だろう。
ところが、アメリカでは、職場で怒る男性は尊敬を勝ち得るという調査が発表されているそうだ。その一方で女性が怒ると、抑制が効かない、無能であると見られる恐れがあるという。(出典サイト)しかも感情的でない女性は怒る女性より高い給料を得られるというから日頃から怒る傾向のある職業女性は注意しなくてはいけない。
記事の中でエール大学の学者は職場での男性の怒りはパワフルなツールとして職務をまっとうするのに有益だが、女性は合理的な人間と見られる為には冷静に振舞う必要があるかもしれないと結んでいる。
時の人、ヒラリー・クリントン大統領候補は大物共和党員に「大統領となるには怒りすぎ」と評されているそうで、彼女は大統領選に勝利して怒る女性の救世主となるのか、それとも共和党員の言うように大統領となるには怒りすぎと見られて大統領失格という烙印を押されるのだろうか。
不思議なのは「女性は大統領としてアメリカを治めるには弱すぎるのではないか」という世論が強い時に、ヒラリーさんはパワフルに怒ってもダメ、弱くてもダメ、という矛盾を突きつけられている事になる。
男女平等の進んだアメリカでもいまだにこうした「男は怒ってもいいが女はダメ」というダブル・スタンダード(2重基準)がある事に少々驚く。この記事を読んで、女性は「冗談じゃない!」と怒るべきなのか、それとも「しょ
ーがない」と冷静に受け止めるべきなのか。
怒れる女性の代表格のような田嶋陽子センセや佐藤あい子さんのファンである私は女性もどんどん怒るべき時には怒ればいいと思う。但し理性的に怒るべきで感情的に怒るのはよろしくない。