私がユダヤ人? | 裸のニューヨーク

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ユー・ドント・ノウ・ニューヨーク・ザ・ウェイ・アイ・ドゥ...これは私のアンビバレントでパーソナルなニューヨーク・ストーリー。

昨年暮れのクリスマスシーズン、数10年前によく通ったグリニッジビレッジの6番街で
"Are you Jewish?"

と通行人に声をかけている可愛らしい少年の一団がいた。「何をしているの?」と聞くと今日はハヌカなのでユダヤ人にプレゼントを渡しているのだという。そしてまた

"Are you Jewish?"

と聞いてくる。

私がユダヤ人かって?
私がユダヤ人になるのは可能なのだろうか?

実はユダヤ人というのは国籍によって決定されるのではないので私でも結婚によって充分、ユダヤ人になれるのだとアメリカ人の友人に聞いた。

先日スカパーで「戦場のピアニスト」を見た。主人公のピアニストはユダヤ人。「シンドラーのリスト」といい「アンネの日記」といいユダヤ人の歴史を描く映画は暗く、重苦しい。エミー賞を取った「バンド・オブ・ブラザーズ」にはユダヤ人収容所の実に心が痛むシーンが出てくるし、「マラソン・マン」にもニューヨークに住む収容所の生き残りがちょっとだけ出てくる。

私の古着屋の大家も収容所の生き残りだという噂だった。決して電話口に出ず、2日家賃が遅れただけで「法廷で会おう」という容赦のない手紙が届いた。ジューヨークと言われるほどユダヤ人の多いニューヨークだが、最近その人口比率は落ちてきているとNYタイムズに出ていた。

ユダヤ人料理はコーシャーフードと呼ばれる。東欧系ユダヤ人の多いデランシー・ストリートの一角にあるコーシャーピクルスの樽漬けを売る Guss' Pickles のピクルスは止められない、止まらない。消化器官を掃除してくれるとかで、ニューヨークに行くたび寄っている。やっぱりちょっぴりユダヤ人の血が数代前に入っているのかも?


6番街のGO SUSHIの近くで撮った少年達の写真






タイトル: 戦場のピアニスト