辞退の仕方

中学3年生の娘

合唱コンクールのピアノ伴奏者候補でしたが

…辞退しました。

楽譜をもらったのは本番から2ヶ月前。

楽譜は読めないのでYouTubeを参考に

真似する練習スタイル。

（私も姉にドレミを書いてもらって練習してみましたが、娘の方が上達が早く、教えられる事は何もありませんでした）

合唱練習が始まったのが夏休みを挟んで本番から3週間前。

始まったその日、音楽の先生から

・指を立てて弾かなきゃダメ。

・運指が違う。

・右手だけ、左手だけ、で弾けないの？

・楽譜見てどこ弾いてるか分からないの？

・今から習いに行ったら?

・4音が無理なら2音に楽譜書き直したら？

とご指導いただき、ようやく事の重大さを自覚。

寝ず（寝れず）に一晩中チャレンジしましたが、このまま練習しても自分の力では無理と判断したようで

「辞退していいかな…」と。

「本番まで3週間しかない。修学旅行直前だけど早く伝えなきゃ。」

音楽の先生、担任、もう一人の伴奏候補者へ伝える言葉を書いて→言ってみて→書き直して…

その日もほとんど眠っておらず、表情も虚ろで…見ているこちらも辛い状態でした。

インフルエンザやコロナになった時でも薬を飲めない程、薬嫌いな娘も「漢方薬飲んでみたい」と。

自宅にあったツムラ16番「半夏厚朴湯（はんげこうぼくとう）」を勧めると、藁をもすがる思いで飲んでいました

漢方薬は合っていると美味しく感じる傾向があるんです

半夏厚朴湯は体力中等度で神経質、抑うつ状態、器質的な異常はないのに喉のつかえ感がある場合に。几帳面で、診察で話す内容を予めメモして持参する方に！

・やってみよう！とチャレンジした事

・自分ができる方法を見つけて練習した事

・やってみた上で無理だと判断した事

・判断してすぐに辞退した事

迷惑はかけてしまいましたが

娘の判断は正しかったと思います。

辞退するのはこんなにも辛かったけど、先生やもう一人の候補者、クラスの事を考えてそれを伝えられた娘を尊敬します

楽譜をもらった日から毎日コツコツ練習しなかったからでしょという思いもありますが…

「話してくれてありがとうが大きいです」

伝えた翌日から修学旅行へ

もう一人の候補者とは宿泊部屋が2日間同じ。

申し訳ない気持ちでいっぱいだったと。

こんな状態で5日間寝不足の日々

修学旅行の代休でようやく眠れていました

その後、学校ではもう一人の候補者から先生の居ない所でハブられているそうですが（それも覚悟の上だったそうで「私は歌でクラスに貢献するだけだ」と切り替えていました。たくましい!）

無事に本番も終わり

通常モードに戻っています

来月の学校祭でダンス部門に出たかったけど、ピアノを辞退した立場の人間が出るべきでないと判断して、自粛するそうです。

学生の頃はピアノ伴奏者の苦労を知らずにいました。

弾くだけでなく、歌が主役だから間違っても止まらずに弾き続けなきゃいけないんですよね

今更ながらピアノ伴奏者の皆さんってすごすぎる〜