フリーメイソン 「昇級」に必要なこととは何か
フリーメイソン 「昇級」に必要なこととは何か
NEWSポストセブン / 2016年9月12日 7時0分
儀式を執り行うブルーロッジ。中央に祭壇がある
今日まで、その“謎めいた組織”は様々に語られてきた。曰く、「世界を牛耳る陰謀組織」「日本や世界の歴史を動かした」「秘密の儀式を行っている」等々……。怪しげな言説に彩られた「フリーメイソン」の実態に迫るべく、日本にある15のロッジ(拠点)を束ねる総本部「日本グランドロッジ」(東京都港区芝公園)に足を踏み入れた。そして日本グランドロッジを主宰する第60代グランドマスターの猪俣典弘氏とグランドセクレタリー(事務局長)のフィリップ・A・アンブローズ氏に疑問をぶつけた。
フリーメイソンで常に囁かれるのが「謎のベールに包まれた秘密の儀式」だ。
──「秘密の儀式」があるとか。
猪俣氏:メンバーになると「参入の儀式」、階級が上がると「昇級の儀式」が行われます。儀式は石工にまつわるシンボルなどを使って寓意的・象徴的に行いますが、詳細は非公開です。
〈日本グランドロッジの資料によると、「直角定規やコンパスなどの道具を以て正直さ、思慮、節度」を表すとされており、これらの道具を使うか、それに見立てた何らかの行動を儀式としているとみられる。〉
猪俣氏:昇級には「教義の暗誦」が課されます。教義は石工技術などに関するもので文字化されておらず、近代になり暗号のような形で伝承された。これを自分のメンター(師匠)から引き継ぎ、後輩に伝えることがメイソンの伝統。私は平日にロッジに呼び出され、師匠から「これを覚えなさい」と英語でバッと言われて驚きました。
アンブローズ氏:徒弟から職人に昇級するにはA4用紙換算で30頁ほどの教義を学び、うち4頁ほど暗誦する必要があります。
※SAPIO2016年10月号
http://news.infoseek.co.jp/article/postseven_445898/
鳩山太郎氏「何を隠そう、私はフリーメイソンです」
2016.09.09 07:00
鳩山邦夫氏の長男・太郎氏が取材に答えた
陰謀論とともに語られることの多い結社・フリーメイソン。鳩山一族はフリーメイソンとの密接な関係を囁かれている。6月に急逝した鳩山邦夫・元総務相は2012年のテレビ番組で「(祖父の)鳩山一郎(元首相)はフリーメイソン」「鳩山内閣の半分はフリーメイソンだった」と発言している。鳩山一族はどれほどまでフリーメイソンと関係があるのか。邦夫氏の長男で、元東京都議の太郎氏が本誌に答えた。
* * *
何を隠そう、私はフリーメイソンです。8年前、正式な手続きを経てメンバーになりました。
メイソンのルールは本人がメンバーであると公表することを禁じていません。私はメイソンのバッジを身に付けて外出し、フェイスブックに東京ロッジの写真をアップしています。メイソンに誇りを感じているので、誌面でオープンにしてもらって構いません。
よく言われるように鳩山家はメイソンとつながりがあります。曾祖父・一郎は戦後の公職追放が解除された後、オーストリアの外交官リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーの著書『自由と人生』に感銘を受けてフリーメイソンに入会したとされます。カレルギー氏が記した「fraternity」を「友愛」と訳したのは一郎と言われます。
曾祖父は入会後、10年経たずに亡くなったので活発な活動はしていないはずですが、メイソンにとっては日本の総理大臣まで務めた誇らしい人物であり、東京ロッジ(拠点)のロビーには「ICHIRO HATOYAMA」の名を刻んだレリーフが掲げられています。
英国発のメイソンは米国で爆発的に普及し、日本にやってきた占領軍にもマッカーサー元帥を始め、多数のメンバーがいました。戦後の日本を動かすには米軍との付き合いが重要でしたが、ロッジでは人種や国籍を問わず全員が平等に交流するため、コネクション目当てでメンバーになった日本人も多かったそうです。
元々、日本社会に影響力のある人間がメンバーになったため、あたかもメイソンが日本社会を動かしているように見えたのかもしれません。
曾祖父の他に、私の母・エミリーの父親もメンバーでしたが、今年6月に急逝した父・邦夫はメイソンではありませんでした。
かつて東京ロッジの敷地内に大きなプールがあり、母方の祖父がメンバーだったため父もよくそこで泳いだそうです。本人はメイソンの所有物とは知らなかったようですが。
※SAPIO2016年10月号
http://www.news-postseven.com/archives/20160909_445891.html
アメリカ軍の軍人が書いた暴露本によると、フリーメーソンでも下っ端の会員には、なにもしらされることはないそうです。むしろ、下っ端には、善良な人々がたくさん参加している。上層部の悪魔崇拝の隠れ蓑になるからです。