G20開幕 見えざる対中包囲網構築 「南シナ海」水面下の主要議題
G20開幕 見えざる対中包囲網構築 「南シナ海」水面下の主要議題
産経ニュース / 2016年9月5日 8時7分
G20参加国・機関一覧(産経新聞)
中国・杭州で4日開幕した20カ国・地域(G20)首脳会議は、初めて議長を務めた習近平国家主席にとって試練の場となった。「大国外交」を高らかにアピールするはずが、東・南シナ海をめぐる問題や世界経済の成長鈍化で、“震源地”の中国に対する国際社会の視線が急速に冷たくなったためだ。(杭州 河崎真澄、田村龍彦)
「見えざる“対中包囲網”が静かに構築されつつある」。日中関係筋は、今回のG20首脳会議の構図について、こう指摘した。
首脳会議の冒頭、議長の習近平国家主席は、国際社会が懸念を深めている南シナ海や東シナ海をめぐる摩擦や、イスラム過激派を含むテロの脅威など、外交・安全保障の問題には触れず、議題を国際経済に限る姿勢を改めて強調した。
だが、「多くの首脳が参加する国際会議で、議長国のご都合主義で外交問題を封じ込めようとすればするほど、その異質さが浮き彫りになる」(オーストラリア紙の記者)との不満もくすぶる。杭州に集まった日米欧やアジア周辺国の首脳や外交当局者、報道関係者による水面下の意見交換のテーマは、習氏の思惑とは逆に、南シナ海など外交問題に集中している。
しかし、首脳会議の議題から「封殺」する一方で、中国はフィリピンと領有権を争うフィリピン沖の南シナ海・スカボロー礁(中国名・黄岩島)近くに、埋め立て用とみられる10隻の船を集結させて、国際社会を刺激するというチグハグな動きを見せた。
マニラからの報道によると、フィリピンのロレンザーナ国防相がスカボロー礁の周辺で中国船の存在を確認したのは3日。フィリピンの神経を逆なでしたのは、中国海警局の公船と軍の輸送艦とみられる2隻に加え、南シナ海で以前、大規模な埋め立てが行われた際に確認されたのと同様の浚渫(しゅんせつ)作業船4隻が存在することが判明したためだ。
ロレンザーナ氏は、「(中国の主張を全面否定した)仲裁裁判所の裁定にもかかわらず、明らかに軍事基地になる建設を続行している」と中国を批判した。
今回の動きが、習指導部の意向をどこまで反映した挑発行為なのかは明らかでない。共産党内部も一枚岩とは言えず、軍の一部による習指導部に揺さぶりをかける行動の可能性もある。
いずれにせよ、共同声明を取りまとめる5日のG20首脳会議の場でこの問題が指摘され、南シナ海問題をめぐる対中非難の声が相次げば、混乱も予想される。
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■習氏「干渉に反対」
【杭州=河崎真澄】中国やロシア、インドなどの新興5カ国(BRICS)は4日、杭州でG20首脳会議の開幕に先立ちBRICS首脳会議を開いた。
その席で習近平国家主席は反テロやエネルギー安全保障などの分野で、新興国が中心の国際ルール作りを提案。「外部勢力のBRICSへの内政干渉に断固反対する」などと述べた。
今年5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で先進7カ国(G7)が、名指しを避けながらも、中国を念頭に南シナ海や東シナ海の情勢に対し懸念を表明したが、これに反発した中国が、G7とBRICSの対抗軸を改めて鮮明にして“反撃”に出た格好だ。
この日の会議には8月31日に就任したばかりのブラジルのテメル大統領のほか、ロシアのプーチン大統領、インドのモディ首相、南アフリカのズマ大統領が参加した。BRICSは10月中旬にもインドで首脳会議を開く予定だ。
http://news.infoseek.co.jp/article/sankein_sk220160905039/
中国杭州G20 冷遇・オバマ氏一行に中国職員「ここはわれわれの国だ」と怒鳴り返す
2016.9.4 20:02
【杭州=西見由章】中国・杭州で開幕したG20首脳会議に出席するため訪中したオバマ米大統領が空港に3日到着した際、大統領専用機から滑走路へと降りる赤じゅうたん付きのタラップ(移動式階段)が用意されていないトラブルがあった。AP通信などが報じた。
オバマ氏は代わりに機体据え付けの階段を使って飛行機から降りた。他国の指導者が到着した際は赤じゅうたんのタラップが使われており、外国記者の間では「中国側の意図的な冷遇では」との憶測も広がっている。
また、空港では出迎えの中国側職員が大統領随行記者に対し、オバマ氏から離れるよう指示。米国の担当者が善処を求めると、中国の職員が「ここはわれわれの国だ。われわれの空港だ」と怒鳴り返したという。ライス大統領補佐官がオバマ氏に近づこうとした際、中国側職員に阻まれ、抗議する一幕もあった。
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/160904/wor16090420020026-n1.html
ゲストにそんな態度しかできないチュウゴク人という民族。
同じアジア人として恥ずかしいわ。
そういうことの積み重ねが、軽蔑される元なのにさ。