尖閣周辺領海侵入、岸田外相「事態の完全な沈静化」求める
尖閣周辺領海侵入、岸田外相「事態の完全な沈静化」求める
TBS News-i 2016/8/25 04:24
日本と中国の外相会談が行われ、岸田外務大臣は、懸案である度重なる中国公船による尖閣諸島周辺の領海侵入について、「事態の完全な沈静化」を強く求めました。
「事態の完全なる沈静化、そして再発防止、東シナ海全体の状況の改善等を強く求めました」(岸田文雄外相)
今月上旬から断続的に続いている中国公船による尖閣諸島周辺の日本領海への侵入について、岸田外務大臣は日本側の考えを改めて明確に伝え、事態の完全な沈静化を求めました。
その上で、状況が改善されれば、来月、中国で行われるG20サミットの際に安倍総理と習近平国家主席との会談の実施も含めて関係改善を進める考えがあることを伝えました。
「双方の努力を通じて、私たちの海上での意見の食い違いをコントロールすることです」(王毅 中国外相)
これに対し中国の王毅外相からは、日中両政府の“ハイレベルの協議を通じて意思疎通を積み重ね、関係改善を進めたい”という趣旨の発言があったということです。
また、日本と韓国の外相会談では、岸田外務大臣から、元従軍慰安婦を支援する財団への日本からの10億円の拠出を閣議決定したことを伝達しました。10億円は今月中にも支出することで調整しています。(24日23:34)
http://news.merumo.ne.jp/article/genre/4960489
事態の完全な沈静化を求めた岸田外務大臣と、答えになっていない答えをよせてきた中国の王毅外相。