人工知能が病名突き止め=国内初、白血病患者の治療貢献-東大医科研 | 日本のお姉さん

人工知能が病名突き止め=国内初、白血病患者の治療貢献-東大医科研

人工知能が病名突き止め=国内初、白血病患者の治療貢献-東大医科研
2016年08月07日 16時25分 提供:時事通信
米IBMの人工知能システム「ワトソン」=(AFP=時事)

東京大医科学研究所が臨床研究を進める医学論文2000万件以上を学習した人工知能(AI)が、医師の診断では分からなかった白血病患者の病名を突き止め、治療方法を変えた結果、容体が回復していたことが分かった。同研究所は「AIが患者の容体改善に貢献したのは国内初とみられる」としている。
同研究所によると、使われたのは米IBMが開発し、2011年にクイズ番組で人間のチャンピオンを破り有名になったAIシステム「ワトソン」。人間の言葉を理解し、膨大な情報から解決策を導き出す能力があり、がん研究に関する2000万件以上の医学論文と約1500万件の抗がん剤情報を学習させ、診断や治療に役立てる研究を進めている。
60代の女性患者は昨年1月、医師から「急性骨髄性白血病」と診断され、同研究所付属病院に入院。抗がん剤治療などを続けていたが、体の免疫機能を担う白血球の数が回復せず、感染症で40度の高熱を出すなど生命の危険もあった。
同研究所が病名が異なる可能生もあるとして、女性の約1500カ所の遺伝子変異のデータをワトソンに分析させたところ、わずか10分で原因となる部分を特定し、有効な抗がん剤も提案。「二次性白血病」であることが判明し、治療方法を変えたところ、容体が回復に向かった。
女性は同年9月に退院し、通院治療で経過観察を続けている。ワトソンの分析が診断や治療に役立った患者は約50人いるが、容体が改善したのは初めてという。
研究を行った井元清哉教授は「がんの医学論文だけで毎年数十万件出ており、専門医の知識による診断には限界がある。実用化には時間がかかるが、将来的にはAIを使うのが当たり前になるだろう」と指摘している。 【時事通信社】
http://news.ameba.jp/20160807-612/

そういう人工頭脳の使い方はいい!
人間と会話させてどんどん悪い言葉を覚えて「悪」と化していくような人工頭脳は無い方がマシ。