都知事選について&天皇陛下生前御退位のニュースを読み解く
下地 真樹
7月15日 6:43 ·
..
都知事選について。
選挙共闘は大事だと思う。
しかし、共闘に至るプロセスが決定的に重要なのであって、今回の東京都知事選のそれは、本当にひどいものだし、今回の共闘を手放しで礼賛することは、先々禍根を残すよ。とても重大な誤りを犯しつつあるかもしれない、という危機感が絶対に必要です。
そもそも、野党候補の一本化は、宇都宮氏を含めて誰もが口にしてきたことだ。ところが、民進党含めて、なかなか候補を擁立できない。公示間近になっても統一候補が出てこないなら、元から出るつもりで準備してきた宇都宮氏が出馬表明するのは当たり前のことだ。
ところが、宇都宮氏が出馬表明し、ポスターから選挙カーから何から準備し終えたところで、突然に民進党が鳥越候補を放り込み、宇都宮氏に出馬辞退を迫った。宇都宮氏が辞退するのがさも当然、という態度で。
そもそも独自に候補者を立てることを模索しているなら、意思表示している宇都宮氏とコンタクトを取ってきちんと協議に加えることが当然の筋であって、民進都連はなんで宇都宮氏にただの一言も相談しなかったんだろうね。要するに、勝手に候補を立てて「降りろ」と恫喝すれば、市民運動もこれに同調して、それで事が済むだろうと、なめてかかっていたわけでしょう?
(そして、民進都連は、前回の都知事選挙の顛末から、「なめてよい」という教訓を学んでしまったのだと思います。後述。)
つまりは、民進都連のやり方は「共闘しないと勝てない」「共闘してくれ」という市民の切実な願いを人質に取り、悪用してるわけです。なぜ怒らないのか、僕は不思議でなりません。
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都連と沖縄県連は違うけど、翁長VS仲井眞の沖縄県知事選の時にも、当時民主党の沖縄県連は「翁長はトロイの木馬だ」と言わんばかりの勢いで独自候補・喜納昌吉を擁立してきた。ちゃんとオール沖縄の候補者選定のテーブルについて、その中で意見を言っていく、そのうえで引くべきは引く、合意形成を大事にする、あの時もそういう姿勢がまったくなかったでしょう?
そのとき、オール沖縄は右も左も翁長を支援して、全力で勝ちに行った。候補は右の翁長氏だったわけだ。左も手を抜かずに応援した。でも、譲歩しただけじゃない。当初は「辺野古」の一点での一致だったが、その後「高江」についての反対も明言した。選挙戦の最中、関係者が必死になって翁長候補とその周辺を説得したからだ。
そして、その後の総選挙。沖縄県内の4つの小選挙区の候補者は、共闘態勢のそれぞれでバランスをとって候補を擁立し、選挙区をすみわけ、そして見事4選挙区全勝した。
さらに、今回の参議院選。沖縄県一人区に伊波さんを擁立した。今回は、知事選のときとは違い、左の人を擁立した。詳しくは知らないが、伊波さんにまとまるまでにもいろいろあったと聞いている。しかし、最終的には、伊波さんを擁立して、大差で勝った。オール沖縄の中の保守層の人たちも、誠実に共闘体制の中で戦ったからの大勝利だ。
ちゃんと話し合って、そのときにわだかまりや不信感はあっても合意を作って候補者選んで、戦う中で不信感を少しずつぬぐっていっている。そんな感じがする。こういう積み重ねが、相互信頼につながるのかなぁ、と、(県外から見ていてわからないことも多いが)思う。
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それに引き換え、今回の都知事選。また、前回の都知事選も。
丁寧に候補者を選定しようという動きは皆無なわけです。民進都連は、一方的に候補者立てて恫喝すれば、宇都宮はおろせると、なめてかかってるわけです。しかも、引きずりおろした上に、選挙準備にかかった費用もろもろ、宇都宮氏は全額自己負担。今、必死でカンパ募集してます。こんなものは共闘とは言わない。共闘ファシズムですよ。
もちろん、勝つためには候補者を一本化せねばならない。民進党のどうしようもない体質も、一朝一夕には変わらない。おそらく、今回の候補者一本化は、宇都宮氏が引く形でしか成立しなかったろうとは思う。そうであるならばこそ、いま、民進党を批判しないで、一体、この先どんな共闘が可能になるのか、と思う。今回が最初で最後の共闘になるかもしれないんですよ、こういう出鱈目なことをやっていると。本当にわかってますか?「宇都宮を引きずりおろせば、黙ってても宇都宮支持者は鳥越に流れるだろう」と言わんばかりの人をバカにした態度が、見てて本当に酷いと思います。都民じゃなくても酷いと思うのに、宇都宮氏の支持者たちの心中察するに余りあります。民進党のやり方は、あまりに汚い。
この民進党の汚いやり方を助長したのは、前回の都知事選だと思います。というのも、細川・宇都宮の分裂選挙になった後、「なぜ降りなかった」と宇都宮氏に対する酷い攻撃がありました。あれがあったから、民進都連は、今回のような強引なやり方でいい、市民運動はこちらの味方をするだろうと踏んだのではないですか?あのときに、細川擁立の動きの拙速さをきちんと批判していれば、今回は違った話になったかもしれない。
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そのうえで言います。民進党を批判しないと、今回もそもそも勝てなかったり、勝てても元の木阿弥になる危険性がありますよ。それは以下のような話です。
鳥越氏で本気で勝ちたいなら、宇都宮氏の支持層をちゃんと取り込む努力をするべき。そのためには、今回の恫喝引き下ろしの理不尽さをちゃんと批判すべきです。特に、鳥越候補を応援する、という人が。そこで筋を通せないと、宇都宮票の少なくない部分を取りこぼしますよ。あんまり人をバカにしない方がいい。
また、なぜ民進党が絶対に宇都宮氏に乗らないのか、考えた方がいい。つまり、彼らは「宇都宮氏に勝たせるくらいなら、自公候補に勝たせた方がマシ」と考えた、ということです。それはなぜか。築地移転問題やオリンピック等さまざまな政策で、宇都宮氏よりも自民党の方に近いのでしょう。だから、鳥越を擁立した。擁立の結果、宇都宮氏が降りなくて、自公の候補に負けても、その方がマシだと思ったのでしょう。
この観測が正しいのだとすれば、鳥越氏が当選した後も、たいした仕事は期待できません。なぜか。民進党は、選挙こそ共産党と共闘して自公候補と対決してますが、もともと上記のように政策面で自公と近いなら、その後の都政運営は、共産党よりも自公との協調を優先するはずです。水面下でさまざまな協議をして、ほどほどの妥協点を探るでしょう。そのためには、自公の都知事であるよりは、自前の鳥越である方が有利だな、くらいの話でしょう。その中で、共産党の声は(まったく無視されるとは言いませんが)かなり軽く扱われるでしょう。そして、鳥越が独自色を出せば、またぞろ引きずり降ろされるだけです。
つまりは、鳥越が勝利しても、都政の本当の問題と思えるところには、切り込めないと思います。切り込んでも、そしたら民進党含めて引きずり下ろしにかかります。
僕は今でも宇都宮を擁立できたらよかったのにと思いますが、民進党があれですから、最初から解なしでしょう。宇都宮氏の出馬辞退は、たぶん、仕方がない。しかし、今後につなげるためには、今回民進党がやったことを絶対に許してはなりません。「同じことをもう一度やったら、本気で市民からはじき出される」という危機感を持たせないといけません。
今回勝つために(宇都宮支持層をつなぎとめるために)、民進党を批判すべきです。鳥越勝利後の都政運営で民進党の好き勝手を許さないためにも、民進党を批判すべきです。次回以降の選挙で今回見たいなナメたマネをさせないためにも、民進党を批判すべきです。でないと、今後も「やる前から負けている」「エセ共闘」を繰り返し、人々は絶望して離れていき、結局自公を利する結果にしかなりませんよ。
今回の都知事候補の一本化は、僕から見ればこんな感じです。オール沖縄とは似ても似つかないし、参議院選での拙速な共闘(やむをえないのですが)に比べても酷い。今後の共闘の可能性を、むしろ狭めていってしまう、悪い意味でのターニングポイントになる危険性を、支持者たちはまじめに心配すべきです。
http://ameblo.jp/okajima-kazumasa/entry-12180467333.html
Misa Nagatsuma
ついていたコメント↓
あの時、スピーディーをナキモノにしたり、金町浄水場はじめ各地の浄水場から出るのを分かっていながら知らん顔しておき、爆発したのに「爆発的事象」と言い張り、数々許せないことだらけです、民主党は。
あの時、政党としてマトモな事をしたのは、6月頃に共産党が首都圏各地の1時間あたりのμSvを計測して発表したことくらいだと記憶しています。
1 · 7月15日 8:32
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2016-07-14
天皇陛下生前御退位のニュースを読み解く
テーマ:一正の視点!
昨夜、ニュース速報が出された。
内容は地震や災害、台風、事件等ではなく天皇陛下生前御退位についてだった。
速報は天皇陛下が生前御退位の意向を宮内庁関係者に漏らされたという話を政府関係者が話しているという内容。
そして今朝はどのニュース、ワイドショーも天皇陛下について時間を割いて企画や特集を組んで流し続けている。
僕は天皇陛下の生前御退位のご意向という情報が何故、今、政府関係者から出されたのかを推察せざるを得ない。
僕も20年間、マスコミにいたが、ニュースで政府関係者を使う場合、それは官房副長官や首相秘書官らを意味する。
つまり、今回の天皇陛下御退位に関する情報は安倍総理官邸が何らかの意図を持って流したと考えることが出来る。
僕が何か意図をもってと書いたのは発信元がボカされた上に、このニュースを宮内庁は即座に否定しているからだ。
宮内庁が否定している情報にも関わらずどのニュースも陛下の退位のご意向を確認したかのように制作されている。
国民の象徴たる天皇陛下の御退位という重大情報について陛下御本人の言葉もないままに二次情報で流している。
しかも宮内庁は否定した。
もし、これが誤報だったらどうなるのか。
象徴天皇陛下の尊厳を傷つける事になるのだ。
僕は昭和天皇が闘病されていた昭和64年当時、昭和天皇がいつ崩御されるかもしれないと皇居で張り番をしていた。
陛下の崩御に関する情報に一分の間違いもあってはならないと報道現場一体となって慎重に確実な取材をしていた。
当時は官邸や宮内庁から二次情報があっても報道各社は公式な発表のない情報は流さなかった。
今回は様相が違う。
今朝の報道の殆どが宮内庁は今回の情報を否定している事すら報じる事なく御退位の意向を確認したかの扱いだ。
マスコミが冷静さを失い不遜とも言える対応をしてしまっているように映る。
何かに操られているかにもみえるだ。
今回の情報で留意しなければならないのは情報が官邸筋から出て宮内庁は否定している事。
また、出された時期だ。
総理官邸が情報を会見でなくリークという形でマスコミに流すのは全て政権運営上の意図があるからに他ならない。
では、どんな意図があるのだろうか。
まず、僕が指摘したいのは都知事選挙への関心を薄める狙いがあるのだろう。
参議院選挙でも起きていた事だが参議院選挙で野党統一への関心が高まりを見せると小池百合子氏の出馬があった。
参議院選挙終盤での小池百合子氏の出馬は小池の乱として国民の関心を参議院選挙から逸らす役割を果たしていた。
マスコミが意図したものでなくとも小池氏の巧緻な戦略と官邸の意図が重なって、参議院選の争点はボカされた。
今回の天皇陛下御退位の意向の情報も昨日、野党統一候補が鳥越俊太郎氏に確定するのと時同じく唐突に流された。
もし、これが宮内庁からの正式発表であったり天皇陛下ご自身のお言葉で明らかにされたのなら僕は素直に信じる。
しかし、情報の出方がおかしすぎるのだ。
もし天皇陛下の御退位のニュースが誤報なら報道の責任者のクビは飛ぶ。
宮内庁が否定するような情報を官邸筋からの二次情報だけで確定したかにニュースにするなど通常ありえない事だ。
とすると、今回の情報は官房副長官らだけではなく総理もうちうちに宮内庁から受けている情報と読む事も出来る。
しかし宮内庁は直ちに否定した。
つまりは今回は陛下、宮内庁を飛ばして官邸が意図をもってリークしたと読める。
その意図とは、都知事選挙への関心逸らし、そして憲法改正に向けた安倍総理の強引な必然性作りの策略と思える。
今日からの都知事選で自公は分裂選挙。
一方で野党統一候補には総理ら官邸が恐れていた鳥越俊太郎氏が決まった。
このタイミングで宮内庁を差し置いて陛下の退位のご意向を不遜にも官邸が流した事は余りにも許しがたい事だ。
そして憲法改正との絡みもある。皇室典範には天皇陛下の退位に関する規定がない。
憲法にも記されてはいない。
今朝の各社の報道にあるように天皇陛下の生前御退位は皇室典範の改正、ひいては憲法改正にまで関わる事もある。
僕の私見では情報が本当だとしても陛下ご自身は皇室典範はともかく総理の憲法改正を望んでいるとは思えない。
常に平和を訴えて来た陛下は元気な内に皇太子様が平和への発信を継承されるのを見届けたいご意向なのだと思う。
陛下が真に生前御退位のご意向だとするならば、そのお気持ちは現行憲法の下の平和理念継承こそ真意だと思える。
あくまでも僕の私見に過ぎない。
しかし総理官邸が何らかの意図の下で今、平成最大のテーマを流したのは事実だ。
僕たち国民も報道現場もニュースの公正中立を前提としている。
しかし権力者はその思いを利用しようとするのだ。
今回の陛下のニュースについて僕の見方が正しいかは分からないが、僕は国民にこうした視点を持って欲しいのだ。
###
http://ameblo.jp/okajima-kazumasa/entry-12180467333.html
もう、天皇陛下も82歳で年に800回以上の公務をこなしておられるそうだ。激務ですよ。
お年寄りをいじめるんじゃない。生前御退位されてもいいとおもいます。陛下の気持ちを組んであげてほしい。さっさと、動いて、陛下にのんびりできる「老後」を味あわせてあげてほしい。
7月15日 6:43 ·
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都知事選について。
選挙共闘は大事だと思う。
しかし、共闘に至るプロセスが決定的に重要なのであって、今回の東京都知事選のそれは、本当にひどいものだし、今回の共闘を手放しで礼賛することは、先々禍根を残すよ。とても重大な誤りを犯しつつあるかもしれない、という危機感が絶対に必要です。
そもそも、野党候補の一本化は、宇都宮氏を含めて誰もが口にしてきたことだ。ところが、民進党含めて、なかなか候補を擁立できない。公示間近になっても統一候補が出てこないなら、元から出るつもりで準備してきた宇都宮氏が出馬表明するのは当たり前のことだ。
ところが、宇都宮氏が出馬表明し、ポスターから選挙カーから何から準備し終えたところで、突然に民進党が鳥越候補を放り込み、宇都宮氏に出馬辞退を迫った。宇都宮氏が辞退するのがさも当然、という態度で。
そもそも独自に候補者を立てることを模索しているなら、意思表示している宇都宮氏とコンタクトを取ってきちんと協議に加えることが当然の筋であって、民進都連はなんで宇都宮氏にただの一言も相談しなかったんだろうね。要するに、勝手に候補を立てて「降りろ」と恫喝すれば、市民運動もこれに同調して、それで事が済むだろうと、なめてかかっていたわけでしょう?
(そして、民進都連は、前回の都知事選挙の顛末から、「なめてよい」という教訓を学んでしまったのだと思います。後述。)
つまりは、民進都連のやり方は「共闘しないと勝てない」「共闘してくれ」という市民の切実な願いを人質に取り、悪用してるわけです。なぜ怒らないのか、僕は不思議でなりません。
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都連と沖縄県連は違うけど、翁長VS仲井眞の沖縄県知事選の時にも、当時民主党の沖縄県連は「翁長はトロイの木馬だ」と言わんばかりの勢いで独自候補・喜納昌吉を擁立してきた。ちゃんとオール沖縄の候補者選定のテーブルについて、その中で意見を言っていく、そのうえで引くべきは引く、合意形成を大事にする、あの時もそういう姿勢がまったくなかったでしょう?
そのとき、オール沖縄は右も左も翁長を支援して、全力で勝ちに行った。候補は右の翁長氏だったわけだ。左も手を抜かずに応援した。でも、譲歩しただけじゃない。当初は「辺野古」の一点での一致だったが、その後「高江」についての反対も明言した。選挙戦の最中、関係者が必死になって翁長候補とその周辺を説得したからだ。
そして、その後の総選挙。沖縄県内の4つの小選挙区の候補者は、共闘態勢のそれぞれでバランスをとって候補を擁立し、選挙区をすみわけ、そして見事4選挙区全勝した。
さらに、今回の参議院選。沖縄県一人区に伊波さんを擁立した。今回は、知事選のときとは違い、左の人を擁立した。詳しくは知らないが、伊波さんにまとまるまでにもいろいろあったと聞いている。しかし、最終的には、伊波さんを擁立して、大差で勝った。オール沖縄の中の保守層の人たちも、誠実に共闘体制の中で戦ったからの大勝利だ。
ちゃんと話し合って、そのときにわだかまりや不信感はあっても合意を作って候補者選んで、戦う中で不信感を少しずつぬぐっていっている。そんな感じがする。こういう積み重ねが、相互信頼につながるのかなぁ、と、(県外から見ていてわからないことも多いが)思う。
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それに引き換え、今回の都知事選。また、前回の都知事選も。
丁寧に候補者を選定しようという動きは皆無なわけです。民進都連は、一方的に候補者立てて恫喝すれば、宇都宮はおろせると、なめてかかってるわけです。しかも、引きずりおろした上に、選挙準備にかかった費用もろもろ、宇都宮氏は全額自己負担。今、必死でカンパ募集してます。こんなものは共闘とは言わない。共闘ファシズムですよ。
もちろん、勝つためには候補者を一本化せねばならない。民進党のどうしようもない体質も、一朝一夕には変わらない。おそらく、今回の候補者一本化は、宇都宮氏が引く形でしか成立しなかったろうとは思う。そうであるならばこそ、いま、民進党を批判しないで、一体、この先どんな共闘が可能になるのか、と思う。今回が最初で最後の共闘になるかもしれないんですよ、こういう出鱈目なことをやっていると。本当にわかってますか?「宇都宮を引きずりおろせば、黙ってても宇都宮支持者は鳥越に流れるだろう」と言わんばかりの人をバカにした態度が、見てて本当に酷いと思います。都民じゃなくても酷いと思うのに、宇都宮氏の支持者たちの心中察するに余りあります。民進党のやり方は、あまりに汚い。
この民進党の汚いやり方を助長したのは、前回の都知事選だと思います。というのも、細川・宇都宮の分裂選挙になった後、「なぜ降りなかった」と宇都宮氏に対する酷い攻撃がありました。あれがあったから、民進都連は、今回のような強引なやり方でいい、市民運動はこちらの味方をするだろうと踏んだのではないですか?あのときに、細川擁立の動きの拙速さをきちんと批判していれば、今回は違った話になったかもしれない。
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そのうえで言います。民進党を批判しないと、今回もそもそも勝てなかったり、勝てても元の木阿弥になる危険性がありますよ。それは以下のような話です。
鳥越氏で本気で勝ちたいなら、宇都宮氏の支持層をちゃんと取り込む努力をするべき。そのためには、今回の恫喝引き下ろしの理不尽さをちゃんと批判すべきです。特に、鳥越候補を応援する、という人が。そこで筋を通せないと、宇都宮票の少なくない部分を取りこぼしますよ。あんまり人をバカにしない方がいい。
また、なぜ民進党が絶対に宇都宮氏に乗らないのか、考えた方がいい。つまり、彼らは「宇都宮氏に勝たせるくらいなら、自公候補に勝たせた方がマシ」と考えた、ということです。それはなぜか。築地移転問題やオリンピック等さまざまな政策で、宇都宮氏よりも自民党の方に近いのでしょう。だから、鳥越を擁立した。擁立の結果、宇都宮氏が降りなくて、自公の候補に負けても、その方がマシだと思ったのでしょう。
この観測が正しいのだとすれば、鳥越氏が当選した後も、たいした仕事は期待できません。なぜか。民進党は、選挙こそ共産党と共闘して自公候補と対決してますが、もともと上記のように政策面で自公と近いなら、その後の都政運営は、共産党よりも自公との協調を優先するはずです。水面下でさまざまな協議をして、ほどほどの妥協点を探るでしょう。そのためには、自公の都知事であるよりは、自前の鳥越である方が有利だな、くらいの話でしょう。その中で、共産党の声は(まったく無視されるとは言いませんが)かなり軽く扱われるでしょう。そして、鳥越が独自色を出せば、またぞろ引きずり降ろされるだけです。
つまりは、鳥越が勝利しても、都政の本当の問題と思えるところには、切り込めないと思います。切り込んでも、そしたら民進党含めて引きずり下ろしにかかります。
僕は今でも宇都宮を擁立できたらよかったのにと思いますが、民進党があれですから、最初から解なしでしょう。宇都宮氏の出馬辞退は、たぶん、仕方がない。しかし、今後につなげるためには、今回民進党がやったことを絶対に許してはなりません。「同じことをもう一度やったら、本気で市民からはじき出される」という危機感を持たせないといけません。
今回勝つために(宇都宮支持層をつなぎとめるために)、民進党を批判すべきです。鳥越勝利後の都政運営で民進党の好き勝手を許さないためにも、民進党を批判すべきです。次回以降の選挙で今回見たいなナメたマネをさせないためにも、民進党を批判すべきです。でないと、今後も「やる前から負けている」「エセ共闘」を繰り返し、人々は絶望して離れていき、結局自公を利する結果にしかなりませんよ。
今回の都知事候補の一本化は、僕から見ればこんな感じです。オール沖縄とは似ても似つかないし、参議院選での拙速な共闘(やむをえないのですが)に比べても酷い。今後の共闘の可能性を、むしろ狭めていってしまう、悪い意味でのターニングポイントになる危険性を、支持者たちはまじめに心配すべきです。
http://ameblo.jp/okajima-kazumasa/entry-12180467333.html
Misa Nagatsuma
ついていたコメント↓
あの時、スピーディーをナキモノにしたり、金町浄水場はじめ各地の浄水場から出るのを分かっていながら知らん顔しておき、爆発したのに「爆発的事象」と言い張り、数々許せないことだらけです、民主党は。
あの時、政党としてマトモな事をしたのは、6月頃に共産党が首都圏各地の1時間あたりのμSvを計測して発表したことくらいだと記憶しています。
1 · 7月15日 8:32
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2016-07-14
天皇陛下生前御退位のニュースを読み解く
テーマ:一正の視点!
昨夜、ニュース速報が出された。
内容は地震や災害、台風、事件等ではなく天皇陛下生前御退位についてだった。
速報は天皇陛下が生前御退位の意向を宮内庁関係者に漏らされたという話を政府関係者が話しているという内容。
そして今朝はどのニュース、ワイドショーも天皇陛下について時間を割いて企画や特集を組んで流し続けている。
僕は天皇陛下の生前御退位のご意向という情報が何故、今、政府関係者から出されたのかを推察せざるを得ない。
僕も20年間、マスコミにいたが、ニュースで政府関係者を使う場合、それは官房副長官や首相秘書官らを意味する。
つまり、今回の天皇陛下御退位に関する情報は安倍総理官邸が何らかの意図を持って流したと考えることが出来る。
僕が何か意図をもってと書いたのは発信元がボカされた上に、このニュースを宮内庁は即座に否定しているからだ。
宮内庁が否定している情報にも関わらずどのニュースも陛下の退位のご意向を確認したかのように制作されている。
国民の象徴たる天皇陛下の御退位という重大情報について陛下御本人の言葉もないままに二次情報で流している。
しかも宮内庁は否定した。
もし、これが誤報だったらどうなるのか。
象徴天皇陛下の尊厳を傷つける事になるのだ。
僕は昭和天皇が闘病されていた昭和64年当時、昭和天皇がいつ崩御されるかもしれないと皇居で張り番をしていた。
陛下の崩御に関する情報に一分の間違いもあってはならないと報道現場一体となって慎重に確実な取材をしていた。
当時は官邸や宮内庁から二次情報があっても報道各社は公式な発表のない情報は流さなかった。
今回は様相が違う。
今朝の報道の殆どが宮内庁は今回の情報を否定している事すら報じる事なく御退位の意向を確認したかの扱いだ。
マスコミが冷静さを失い不遜とも言える対応をしてしまっているように映る。
何かに操られているかにもみえるだ。
今回の情報で留意しなければならないのは情報が官邸筋から出て宮内庁は否定している事。
また、出された時期だ。
総理官邸が情報を会見でなくリークという形でマスコミに流すのは全て政権運営上の意図があるからに他ならない。
では、どんな意図があるのだろうか。
まず、僕が指摘したいのは都知事選挙への関心を薄める狙いがあるのだろう。
参議院選挙でも起きていた事だが参議院選挙で野党統一への関心が高まりを見せると小池百合子氏の出馬があった。
参議院選挙終盤での小池百合子氏の出馬は小池の乱として国民の関心を参議院選挙から逸らす役割を果たしていた。
マスコミが意図したものでなくとも小池氏の巧緻な戦略と官邸の意図が重なって、参議院選の争点はボカされた。
今回の天皇陛下御退位の意向の情報も昨日、野党統一候補が鳥越俊太郎氏に確定するのと時同じく唐突に流された。
もし、これが宮内庁からの正式発表であったり天皇陛下ご自身のお言葉で明らかにされたのなら僕は素直に信じる。
しかし、情報の出方がおかしすぎるのだ。
もし天皇陛下の御退位のニュースが誤報なら報道の責任者のクビは飛ぶ。
宮内庁が否定するような情報を官邸筋からの二次情報だけで確定したかにニュースにするなど通常ありえない事だ。
とすると、今回の情報は官房副長官らだけではなく総理もうちうちに宮内庁から受けている情報と読む事も出来る。
しかし宮内庁は直ちに否定した。
つまりは今回は陛下、宮内庁を飛ばして官邸が意図をもってリークしたと読める。
その意図とは、都知事選挙への関心逸らし、そして憲法改正に向けた安倍総理の強引な必然性作りの策略と思える。
今日からの都知事選で自公は分裂選挙。
一方で野党統一候補には総理ら官邸が恐れていた鳥越俊太郎氏が決まった。
このタイミングで宮内庁を差し置いて陛下の退位のご意向を不遜にも官邸が流した事は余りにも許しがたい事だ。
そして憲法改正との絡みもある。皇室典範には天皇陛下の退位に関する規定がない。
憲法にも記されてはいない。
今朝の各社の報道にあるように天皇陛下の生前御退位は皇室典範の改正、ひいては憲法改正にまで関わる事もある。
僕の私見では情報が本当だとしても陛下ご自身は皇室典範はともかく総理の憲法改正を望んでいるとは思えない。
常に平和を訴えて来た陛下は元気な内に皇太子様が平和への発信を継承されるのを見届けたいご意向なのだと思う。
陛下が真に生前御退位のご意向だとするならば、そのお気持ちは現行憲法の下の平和理念継承こそ真意だと思える。
あくまでも僕の私見に過ぎない。
しかし総理官邸が何らかの意図の下で今、平成最大のテーマを流したのは事実だ。
僕たち国民も報道現場もニュースの公正中立を前提としている。
しかし権力者はその思いを利用しようとするのだ。
今回の陛下のニュースについて僕の見方が正しいかは分からないが、僕は国民にこうした視点を持って欲しいのだ。
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http://ameblo.jp/okajima-kazumasa/entry-12180467333.html
もう、天皇陛下も82歳で年に800回以上の公務をこなしておられるそうだ。激務ですよ。
お年寄りをいじめるんじゃない。生前御退位されてもいいとおもいます。陛下の気持ちを組んであげてほしい。さっさと、動いて、陛下にのんびりできる「老後」を味あわせてあげてほしい。