南シナ海問題「仲裁に応じない」中国軍高官
南シナ海問題「仲裁に応じない」中国軍高官
日本テレビ系(NNN) 6月6日(月)1時45分配信
中国軍の高官は5日、南シナ海での領有権をめぐってフィリピンが申し立てた国際的な司法機関での審理について、いかなる判断も受け入れない考えを示した。
中国・孫建国副参謀長「仲裁裁判所の審理は、フィリピンの違法な要求に基づくものであり、(裁判所に)管轄権限はない」
アジア安全保障会議で演説した中国軍の孫建国副参謀長は仲裁に応じるつもりはなく、判断結果には従わないというこれまでの中国政府の姿勢を改めて強調した。
南シナ海をめぐっては、中国が人工の島をつくり領有権を主張していることに対し、フィリピン政府が国際的な司法機関・仲裁裁判所に申し立てを行っている。
審理は去年11月から始まっていて、近く判断が示されるとみられている。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160606-00000003-nnn-int
(朝鮮日報日本語版) 南シナ海:中国、人工島の次は防空識別圏の設定
朝鮮日報日本語版 6月2日(木)8時21分配信
(朝鮮日報日本語版) 南シナ海:中国、人工島の次は防空識別圏の設定
(写真:朝鮮日報日本語版)
中国が一方的に東シナ海に防空識別圏(ADIZ)を設定してから3年。今度は領有権紛争地域である南シナ海でも中国は防空識別圏の設定を目指しているもようだ。1日付香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが伝えた。中国が設定を目指す防空識別圏は、ベトナム、フィリピンなどの周辺国と排他的経済水域(EEZ)が重なっており、これらの紛争相手国だけでなく、南シナ海で「航行の自由」を主張する米国とも対立が避けられない見通しだ。
2013年11月に中国が東シナ海に防空識別圏を設定した際にも日本と領有権を争う釣魚島(日本名・尖閣諸島)だけでなく、離於島(中国名・蘇岩礁)北側と済州島西側上空まで範囲に含めたため、韓国、米国、日本、オーストラリアなどの反発を買った。
中国人民解放軍関係者は、サウスチャイナ・モーニング・ポストに対し、「米軍が中国の主権に挑戦する挑発を域内で続けることは、南シナ海での防空識別圏設定の口実を中国に与えるに等しい」と話した。中国国防省も同紙の文書による取材に対し、「防空識別圏の設定は主権国家の権利だ。防空識別圏の設定時期は中国が領空の安全保障が脅威に直面しているかや、その脅威がどの程度かによって決定されることになる」と説明した。
カナダを拠点とする軍事専門メディア「漢和防務評論」は、中国の南シナ海での防空識別圏がパラセル諸島(西沙諸島)のウッディー島(中国名・永興島)、スプラトリー諸島(南沙諸島)の7つの人工島のEEZ(沿岸から200カイリ)を基準に設定されると予想した。上海の軍事専門家、倪楽雄氏も「南シナ海のスプラトリー諸島にある7つの人工島は、中国が防空識別圏を設定する根拠だ」と指摘した。
ウッディー島は1950年代から中国が実効支配しているが、台湾とベトナムも領有権を主張している。スプラトリー諸島の人工島は2014年から中国が南シナ海での拠点確保のために建設したものだ。
中国が南シナ海に防空識別圏を設定すれば、同地域で中国と領有権を争う周辺国の反発が強まる見通しだ。漢和防務評論のアンドレー・チャン編集長は「中国が防空識別圏設定を念頭に置いている地域は、フィリピン、ベトナムなどのEEZと重なるとみられる。これら国々も防空識別圏を設定し、中国と対抗することになるのではないか」と予想した。
中国が防空識別圏のカードをちらつかせているのは、米国が最近、南シナ海で中国と領有権で対立する東南アジア各国との協調を強化しているためだとみられる。米国は今年3月、24年ぶりにフィリピンに米軍を駐留させ、先月にはベトナムに対する武器禁輸措置を完全解除し、関係修復に乗り出した。また、航行の自由を守るという名目で空母、戦闘機などを動員したパトロールも続けている。
今月3-5日にシンガポールで開かれるアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で、米国と南シナ海の利害当事国は中国と激論を展開するとみられる。同会議には人民解放軍の孫建国副総参謀長、カーター米国防長官らが出席する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160602-00000818-chosun-kr
中国、南シナ海の主権強調 「もめ事恐れることもない」
朝日新聞デジタル 6月6日(月)5時7分配信
中国軍の孫建国・中央軍事委連合参謀部副参謀長(海軍上将)は5日、シンガポールで演説し、領有権を主張する南シナ海で「少数の国が混乱を引き起こすことは座視しない」と、米国などへの対抗措置も辞さない姿勢を示した。米軍が計画する在韓米軍への地対空の高高度迎撃ミサイルシステム「THAAD(サード)」の配備にも「断固反対する」と語った。
発言は、米国が南シナ海での中国の軍事拠点化の動きを強く批判していることに加え、南シナ海で領有権を争うフィリピンが提訴した常設仲裁裁判所の判決が近く下されるとの見通しを踏まえ、その結果を拒絶する方針を強調したものだ。サードは、北朝鮮の核ミサイルへの備えとして米軍が配備を計画しているが、中国軍は、同時に配備されるレーダーが中国内陸部を探知できることを警戒する。中国の反発は北朝鮮の核問題を巡る国際社会の連携に水を差しかねない。
孫氏は「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」(英・国際戦略研究所主催、朝日新聞社など後援)に中国代表団を率いて出席し、最終日の5日に演説した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160606-00000005-asahi-int
スカボロー礁埋め立てなら「行動起こす」米明言 アジア安保会議
産経新聞 6月5日(日)7時55分配信
スカボロー礁埋め立てなら「行動起こす」米明言 アジア安保会議
スカボロー礁(写真:産経新聞)
【シンガポール=吉村英輝】シンガポールで開催中のアジア安全保障会議では、南シナ海の軍事拠点化を進める中国に対し、米国が関係国を牽引(けんいん)する形で懸念が表明された。不快感を強める中国は、会議と並行して2国間会談を積極的に展開し、“分断工作”を加速させている。
「米国と周辺国は行動を起こすことになる」。カーター氏は、中国が南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島に続き、スカボロー礁(同・黄岩島)の埋め立てに着手した場合の対応を問われ、こう断言した。
中国は2012年、スカボロー礁からフィリピンを追い出した。同礁は比ルソン島から約200キロに位置し、米軍が再駐留を検討しているとされる同島のスービック海軍基地にも近い。
中国はスプラトリー諸島とパラセル(同・西沙)諸島で飛行場を建設し、ミサイルやレーダーの配備を進めている。両諸島に加えてスカボロー礁が軍事拠点化されれば、中国がこの3カ所を結ぶ一帯に防空識別圏を設定する恐れがあり、日米や周辺国は強く警戒している。
これに対し、中国の軍関係者は、「他国も埋め立てをしている」とし、中国への非難集中に不満を述べた。
だがカーター氏は、中国の最近の行動がはるかに過剰であると指摘して反論を退け、各国と連携した「法の支配」の圧力を強めた。
一方、南シナ海の領有権で中国と衝突するベトナム軍の高官は3日、シンガポールで、中国の孫建国副総参謀長と会談した。中国国営新華社通信によると、ベトナム側は、中国艦船の国際港への寄港を打診したという。
南シナ海をにらむ要衝のカムラン湾も対象かは不明だが、先月のオバマ大統領訪越で友好関係をうたった米国としては警戒を要する動きだ。
中国国防省によると、孫氏はシンガポール滞在中、オーストラリアなど10カ国以上の軍幹部と会談し、関係強化を確認した。米国や日本と距離を置きつつ、対中包囲網を切り崩す狙いであるのは明らかだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160605-00000038-san-asia
日本テレビ系(NNN) 6月6日(月)1時45分配信
中国軍の高官は5日、南シナ海での領有権をめぐってフィリピンが申し立てた国際的な司法機関での審理について、いかなる判断も受け入れない考えを示した。
中国・孫建国副参謀長「仲裁裁判所の審理は、フィリピンの違法な要求に基づくものであり、(裁判所に)管轄権限はない」
アジア安全保障会議で演説した中国軍の孫建国副参謀長は仲裁に応じるつもりはなく、判断結果には従わないというこれまでの中国政府の姿勢を改めて強調した。
南シナ海をめぐっては、中国が人工の島をつくり領有権を主張していることに対し、フィリピン政府が国際的な司法機関・仲裁裁判所に申し立てを行っている。
審理は去年11月から始まっていて、近く判断が示されるとみられている。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160606-00000003-nnn-int
(朝鮮日報日本語版) 南シナ海:中国、人工島の次は防空識別圏の設定
朝鮮日報日本語版 6月2日(木)8時21分配信
(朝鮮日報日本語版) 南シナ海:中国、人工島の次は防空識別圏の設定
(写真:朝鮮日報日本語版)
中国が一方的に東シナ海に防空識別圏(ADIZ)を設定してから3年。今度は領有権紛争地域である南シナ海でも中国は防空識別圏の設定を目指しているもようだ。1日付香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが伝えた。中国が設定を目指す防空識別圏は、ベトナム、フィリピンなどの周辺国と排他的経済水域(EEZ)が重なっており、これらの紛争相手国だけでなく、南シナ海で「航行の自由」を主張する米国とも対立が避けられない見通しだ。
2013年11月に中国が東シナ海に防空識別圏を設定した際にも日本と領有権を争う釣魚島(日本名・尖閣諸島)だけでなく、離於島(中国名・蘇岩礁)北側と済州島西側上空まで範囲に含めたため、韓国、米国、日本、オーストラリアなどの反発を買った。
中国人民解放軍関係者は、サウスチャイナ・モーニング・ポストに対し、「米軍が中国の主権に挑戦する挑発を域内で続けることは、南シナ海での防空識別圏設定の口実を中国に与えるに等しい」と話した。中国国防省も同紙の文書による取材に対し、「防空識別圏の設定は主権国家の権利だ。防空識別圏の設定時期は中国が領空の安全保障が脅威に直面しているかや、その脅威がどの程度かによって決定されることになる」と説明した。
カナダを拠点とする軍事専門メディア「漢和防務評論」は、中国の南シナ海での防空識別圏がパラセル諸島(西沙諸島)のウッディー島(中国名・永興島)、スプラトリー諸島(南沙諸島)の7つの人工島のEEZ(沿岸から200カイリ)を基準に設定されると予想した。上海の軍事専門家、倪楽雄氏も「南シナ海のスプラトリー諸島にある7つの人工島は、中国が防空識別圏を設定する根拠だ」と指摘した。
ウッディー島は1950年代から中国が実効支配しているが、台湾とベトナムも領有権を主張している。スプラトリー諸島の人工島は2014年から中国が南シナ海での拠点確保のために建設したものだ。
中国が南シナ海に防空識別圏を設定すれば、同地域で中国と領有権を争う周辺国の反発が強まる見通しだ。漢和防務評論のアンドレー・チャン編集長は「中国が防空識別圏設定を念頭に置いている地域は、フィリピン、ベトナムなどのEEZと重なるとみられる。これら国々も防空識別圏を設定し、中国と対抗することになるのではないか」と予想した。
中国が防空識別圏のカードをちらつかせているのは、米国が最近、南シナ海で中国と領有権で対立する東南アジア各国との協調を強化しているためだとみられる。米国は今年3月、24年ぶりにフィリピンに米軍を駐留させ、先月にはベトナムに対する武器禁輸措置を完全解除し、関係修復に乗り出した。また、航行の自由を守るという名目で空母、戦闘機などを動員したパトロールも続けている。
今月3-5日にシンガポールで開かれるアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で、米国と南シナ海の利害当事国は中国と激論を展開するとみられる。同会議には人民解放軍の孫建国副総参謀長、カーター米国防長官らが出席する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160602-00000818-chosun-kr
中国、南シナ海の主権強調 「もめ事恐れることもない」
朝日新聞デジタル 6月6日(月)5時7分配信
中国軍の孫建国・中央軍事委連合参謀部副参謀長(海軍上将)は5日、シンガポールで演説し、領有権を主張する南シナ海で「少数の国が混乱を引き起こすことは座視しない」と、米国などへの対抗措置も辞さない姿勢を示した。米軍が計画する在韓米軍への地対空の高高度迎撃ミサイルシステム「THAAD(サード)」の配備にも「断固反対する」と語った。
発言は、米国が南シナ海での中国の軍事拠点化の動きを強く批判していることに加え、南シナ海で領有権を争うフィリピンが提訴した常設仲裁裁判所の判決が近く下されるとの見通しを踏まえ、その結果を拒絶する方針を強調したものだ。サードは、北朝鮮の核ミサイルへの備えとして米軍が配備を計画しているが、中国軍は、同時に配備されるレーダーが中国内陸部を探知できることを警戒する。中国の反発は北朝鮮の核問題を巡る国際社会の連携に水を差しかねない。
孫氏は「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」(英・国際戦略研究所主催、朝日新聞社など後援)に中国代表団を率いて出席し、最終日の5日に演説した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160606-00000005-asahi-int
スカボロー礁埋め立てなら「行動起こす」米明言 アジア安保会議
産経新聞 6月5日(日)7時55分配信
スカボロー礁埋め立てなら「行動起こす」米明言 アジア安保会議
スカボロー礁(写真:産経新聞)
【シンガポール=吉村英輝】シンガポールで開催中のアジア安全保障会議では、南シナ海の軍事拠点化を進める中国に対し、米国が関係国を牽引(けんいん)する形で懸念が表明された。不快感を強める中国は、会議と並行して2国間会談を積極的に展開し、“分断工作”を加速させている。
「米国と周辺国は行動を起こすことになる」。カーター氏は、中国が南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島に続き、スカボロー礁(同・黄岩島)の埋め立てに着手した場合の対応を問われ、こう断言した。
中国は2012年、スカボロー礁からフィリピンを追い出した。同礁は比ルソン島から約200キロに位置し、米軍が再駐留を検討しているとされる同島のスービック海軍基地にも近い。
中国はスプラトリー諸島とパラセル(同・西沙)諸島で飛行場を建設し、ミサイルやレーダーの配備を進めている。両諸島に加えてスカボロー礁が軍事拠点化されれば、中国がこの3カ所を結ぶ一帯に防空識別圏を設定する恐れがあり、日米や周辺国は強く警戒している。
これに対し、中国の軍関係者は、「他国も埋め立てをしている」とし、中国への非難集中に不満を述べた。
だがカーター氏は、中国の最近の行動がはるかに過剰であると指摘して反論を退け、各国と連携した「法の支配」の圧力を強めた。
一方、南シナ海の領有権で中国と衝突するベトナム軍の高官は3日、シンガポールで、中国の孫建国副総参謀長と会談した。中国国営新華社通信によると、ベトナム側は、中国艦船の国際港への寄港を打診したという。
南シナ海をにらむ要衝のカムラン湾も対象かは不明だが、先月のオバマ大統領訪越で友好関係をうたった米国としては警戒を要する動きだ。
中国国防省によると、孫氏はシンガポール滞在中、オーストラリアなど10カ国以上の軍幹部と会談し、関係強化を確認した。米国や日本と距離を置きつつ、対中包囲網を切り崩す狙いであるのは明らかだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160605-00000038-san-asia