パナマ文書」(巴拿馬密件)じつに30%が中国人なのである。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成28年(2016)4月22日(金曜日)
通算第4887号
「パナマ文書」、じわり共産党幹部に逆風
海外華人はみんな知るところとなった。情報は否応なく国内に
***********************
「パナマ文書」(巴拿馬密件)に関して一切の報道を禁止している中国だが、じわり庶民のしるところとなっている。
海外メディアとの接点は、新式のソフトが普及しており、海外で報じられているパナマ文書の全容が口コミで知れ渡ったようである。
パナマの法律事務所のデータをハッキングして南ドイツ新聞にもたらされた秘密ファイルは1100万件もあるが、じつに30%が中国人なのである。
ところがICIJ(国際ジャーナリスト連盟)に中国のメディアが一社も加盟していないため「解読」が遅れている。
偽名を含む中国人の名前はアルファベットで綴られているため、これを漢字名を当てて人物を特定する作業が遅れている。
しかも偽名が多いので、特定がさらに難しい。
それでも一部が判明した。
複数の華字紙が伝えているが、曽慶紅(元国家副主席)の名前が挙がってきた上、現職の政治局常務委員では張高麗、劉徳江がほぼ特定されてきたようである。
まず序列七位、張高麗の女婿、李聖溌が英領バージン諸島に三つのペーパーカンパニーを登録しており、これらはZENONN CAPITAL MANAGEMENT、SINO RELIANCE NETWORKS CORP、そしてGLORY TOP INVESTMENT社である。
劉徳江は息子=劉楽飛の妻子がやはり英領バージン諸島にULTRA TIME INVESTMENTで、妻の賈麗青は、前の公安部長、賈春旺の娘である。
曽慶紅の弟である曽慶准はサモアに会社を登録している。
前政治局常務委員の賈慶林は外孫の李紫丹が海外オフショアに企業登録。
失脚した薄煕来の妻、谷開来がフランス人建築家パット・アンリ・デビルルを通じてフランスに豪華別荘を購入していた事実は以前から判明していた。
胡耀邦の三男、胡徳華はやはり英領バージン諸島にFORTALENT INTERNATIONAL HOLDING社を登録していた。
毛沢東の外孫の女婿、陳東升も同島にKEEN BEST INERNATIONAL社を。
習近平は実姉の夫君、登家貴がやはり英領バージン諸島に会社登録をしていたが、2012年11月、習が総書記に就任した時期に、登録を抹消した。
パナマの法律事務所「モサック・フォンサカ」一社だけでも、中国のVIP家族16300人の口座を受け持ち、オフォショアへの会社登録を行った。
これらオフショア企業への送金額は、1200億米ドルに達していると、中国人民銀行も把握しているという。
中国共産党は、国内への波及を恐れ、言論統制を行い、「巴拿馬密件」(パナマ文書)と検索を掛けても一切の情報が無いが、今後の問題は海外華人、華僑が里帰りしたり、私的な電話やメールなどでほぼ全容が国内では知られていると見ている。
つまりパナマ文書の影響は、これからじわり中国共産党の中枢を揺らすことになる。
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@
【知道中国 1401回】
――「佛具散亂蛛網充滿寺僧洋烟に沈醉して佛道影なし」(原田19)
原田藤一郎『亜細亜大陸旅行日誌?清韓露三國評論』(嵩山堂 明治二十七年)
△
朝鮮半島における利害を巡っての戦い――現地での小競り合いから始まり両国軍隊による本格戦闘、その後の外交交渉まで――において、日本が清国に勝利したことに違いはない。たとえ三国干渉によって遼東半島の還付を強いられたとしても、である。
戦いの舞台となった東アジアは広い。だが地球規模で考えれば狭い。はたして地球儀全体をグルッと俯瞰し、日清戦争でオイシイ思いをした国はどこかと考えてみると、あるいはイギリスといえないこともなさそうだ。だとするならイギリスが演じた「恰も妓樓の遣手婆なり人形芝居の?頭巾なり」といった役どころは、たんに清国に対してだけではなく、日本に対してもそうだったとも考えられないことものないだろう。
地球規模の大情況における大戦略という視点から布石を打っていたイギリスに対し、日本は東アジアの朝鮮半島という小情況の降る会に終始した。大局観の有無の違いといってしまえばそれまでのようだ。歴史に名を残したとは言い難い原田ではあるが、その見解は徒や疎かに取り扱うべきではないはずだ。敢えて林房雄の『大東亜戦争肯定論』を持ち出すつもりはないが、やはり江戸中期以降から現在までの我が国の歩みを、地球規模で展開された国際政治――有体にいうなら、それは弱肉強食の世界――のなかで再検討する必要があるはずだ。ゼッタイに。
「日英同盟」を裏側から冷静に見直した時、はたして現在の日米同盟の背後から何が浮かび上がって来るのか。あるいは昨今再びメディアを賑わせるようになったタメにする“田中角栄蹉跌論”を遥かに超えた、文字通りに「不都合な真実」が隠されているのかも知れない。そこで、やおら動脳筋・・・左思右想・考究詮議・熟考熟慮・・・長考イチバン・・・う~ん。頭が痛いので、暫時、思考停止。気分一新して次へ。
「十四 清國の道路」に於いて原田は、先ず「清人の道路に無頓着なる眞に驚くの外なし」との「怨言」を記し、道路情況から国情・社会情況を推し量る。
「政務は暗々裡」に行われるから成果は目には見えないが、「土木の工事は人爲の所作に由て幾多の利害を表示す既設道路能く之を証明して餘蘊なし」。つまり道路環境をみれば政治が行われているかどうかが判る、というのだ。そこで原田は清国に政治なし、とする
朝鮮の道路を見ると、たとえば京城から清国に向う幹線道路のみが「春秋の二期道路を修繕」されている。この点からして、「朝鮮の支那に對する内實は属邦の禮を以てす」る関係が見てとれるというのだ。
清国内をみると、「道路は五十年或は百年間修繕を加へず」。たまたま“奇特な地方役人”などがいて道路の修繕を実施することがあるが、彼らは「金錢を出すにあらず民財と民力も以て修繕したるのみ」。にもかかわらず彼らは自らの功績と自賛し、「紀念石碑を建てヽ其徳を稱するに過ぎ」ない。
よくよく観察すると「清國には國道と云ふも國道の制なく農民は國道を耕鋤して播種を爲し行旅は畑中を横行して農家怒を爲」すといった有様であるそうな。国道を田畑に改造してしまう農民も農民なら、その田畑をずかずかと歩く旅人も旅人だ。まあどっちもドッチ、と言ってしまえばそれまでだが。
かくて原田は「彼の吏人が私慾を逞ふして交?を重んぜず盗賊四方に徘徊して民産安からざるも政綱は張らず國威は振はす大木枯死して蟻虫之に湧生するが如きの觀あるは道路壞敗能く之を証徴したりと云ふ可し」と、結論づけた。
老子は「大道廃れ仁義あり」と説いたと記憶するが、「大道」は原田が指摘する道路情況に通じる。確かに劣悪極まる交通環境は、国の進むべき道の乱れを暗示するようだ。
《QED
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
♪
(読者の声1)オバマ大統領がサウジアラビア訪問中ですが、アメリカをめぐるサウジとイスラエルの三角関係は厄介なものです。
アメリカにおけるユダヤロビーの凄まじさは2013年にケリー国務長官がネタニヤフ首相に殴られたという話がでるほどです。
http://www.news-us.jp/article/408829297.html
http://img.news-us.jp/world/usa/bruised-kerry.jpg
アメリカのシオニスト・ユダヤロビーについて書かれ本があります。
「ユダヤ・コネクション」(アルフレッド・M・リリアンソール著、宇野正美訳 1991年)。
訳者が宇野正美ですからキワモノかと思いきや内容はいたって真面目、アメリカの政治家が献金と票欲しさにユダヤ・イスラエルロビーに媚を売り支配される様を描いていますが、サウジアラビア関連では1966年にサウジのファイサル国王がジョンソン大統領に招待された時の逸話が出てきます。
リンゼイ・NY市長はメトロポリタン美術館での大歓迎会の計画を招待状が発送され終わった後にキャンセル。1970年にはフランスのポンピドー大統領が訪米、このときはフランスがイスラエルへの武器売却を拒否していたためニューヨークはポンピドー大統領の最初の訪問を市長としてボイコットしたという。
一市長による国の賓客への非礼がまかり通ってしまうアメリカ、ニューヨークがジューヨークといわれる所以です。
もう一つ、1968年に暗殺されたロバート・ケネディがどれほどユダヤに媚を売っていた
かも書かれます。
『ユダヤ票が欲しいあまり、ロバート・ケネディはどんなユダヤ教ラビよりもユダヤ人的になった。
このアイルランド系のカトリック教徒は、ユダヤ人特有のヤムルカ帽をかぶり、祈祷用のショールを身につけて、シナゴーグに姿を現わし、アラブ諸国へのあらゆる援助打ち切りを呼びかけた。そして同時に、1967年の中東戦争で破壊されたイスラエル機を補強するために、50機のファントム・ジェット機をイスラエルに売却するよう要求した。イスラエルが爆撃を始め、パレスチナ難民キャンプをナパーム弾で攻撃し、パレスチナにとどまる人々を含めて多くのアラブ人を逮捕するようになってからというもの、若いパレスチナ難民であるサーハン・サーハンは、テレビでこの上院議員を見ていた。そしてある日、怒りの涙を浮かべ、両手で耳を塞ぎながら部屋に駆け込んだ。彼は自分のノートに書きこんだ。「RFK(ロバート・F・ケネディ)は死ななければならない」』
なにやら国会で朝鮮飲みをする民主党議員を思い出します。
帰化人なら当然ですが、生粋の日本人としてわざわざ朝鮮式の飲み方をする議員がいたとすれば、それは韓国・朝鮮の支援者に対するアピールなのでしょう。
アメリカの大統領がユダヤの帽子を被っている写真をもって「隠れユダヤ」と指摘するむきもありますが、単なる票欲しさのパフォーマンス。
もし日本で外国人参政権が認められたなら、川崎や大阪では朝鮮服のパフォーマンスが見られることでしょう。
舛添都知事など真っ先にやりかねません。
現在のアメリカはユダヤだけではなく、中韓というこれまたアメリカへの忠誠より本国への忠誠を優先する民族が激増中。
カリフォルニアでは捏造データでのトヨタ叩きに加え、中韓の反日捏造がひどすぎる。
トヨタがテキサスに北米本社を移転したのも納得できます。
アメリカの政治家が短期的な視点で中韓の金と票に頼るなら、日本企業は静かに撤退していくだけ。
中韓の反日に加担するアメリカの自治体、日本人も日本企業もいなくなります。
後悔先に立たずといいますが、アメリカ人に理解できるのでしょうか。
(PB生、千葉)
(宮崎正弘のコメント)ニューヨークでトランプは圧勝でしたが、さたカリフォルニア州では勝てるか、どうか。
あそこは70年代からクレージー・カリフォルニアと言って、米国の中の外国のような雰囲気がありましたから。
♪
(読者の声2)第154回「士気の集い」は、名和利男先生講演会『サイバー脅威の認識とサイバー危機の実態』~資本主義社会におけるサイバーセキュリティの限界~になります。
世界的にサイバーテロやサイバー攻撃の脅威が増す中で、我が国は通信・情報インフラの脆弱性、サイバー防護対処能力の不備が指摘されています。
世界的視野からサイバーセキュリティの実態、我が国としてどのような課題があり、必要な対処は何であるか大いに語ります。
記
とき 5月29日(日)14時00分~16時30分(開場:13時45分)
ところ 港勤労福祉会館1階 第一洋室
東京都港区芝5丁目18番2号 電話番号:03-3455-6381
(田町駅西口)徒歩5分、浅草線、三田線 三田駅A7出口徒歩1分)
講師 名和利男(なわとしお)先生(サイバーディフェンス研究所(CDI)専務理事/上級分析官、一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター 外部専門委員、PwCサイバーサービス合同会社最高技術顧問、内閣府宇宙政策委員会宇宙安全保障部会構成員)
■プロフィール 航空自衛隊において、信務暗号・通信業務/在日米空軍との連絡調整業務/防空指揮システム等のセキュリティ担当(プログラム幹部)業務に従事。 その後、国内ベンチャー企業のセキュリティ担当兼教育本部マネージャ、JPCERT/CC早期警戒グループのリーダを経て、サイバーディフェンスに参加。 専門分野であるインシデントハンドリングの経験と実績を活かして、CSIRT(Computer Security Incident Response Team) 構築及び、サイバー演習(机上演習、機能演習等)の国内第一人者として、支援サービスを提供している。
■主な著作『最近のサイバー攻撃の実情と企業に求められる防衛策』、『世界のスマートグリッド政策と標準化動向』、『2011年の世界情勢 : 日本を揺るがす10大リスク!』。
【参加費】 事前申込:1500円 (事前申込の学生:1000円、高校生以下無料)
当日申込:2000円
【懇親会】 17時~19時 参加費:事前申込3500円(当日申込4000円)
【申込先】 5月27日(金) 23時までに下記申込フォームに登録してください。
http://goo.gl/forms/gsk3gMwdEG
★事前申込の無い方の入場は講演5分前とさせて頂きます★
【主 催】 士気の集い http://blog.goo.ne.jp/morale_meeting
宮崎正弘の新刊案内 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
宮崎正弘、田村秀男、渡邊哲也の鼎談『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版)
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―――中国経済ぶった斬り三人組の激辛鼎談。『死んでいる』のに『死んでいない』不思議な中国経済の面妖さに大胆なメスをいれてみると。。。
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宮崎正弘『中国大恐慌以後の世界と日本』(徳間書店、1080円)
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――各国に広まるチャイナショックの現実と今後
――世界が恐れた大破局がついに始まった
――危機を乗り切るのは日本だけだ
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宮崎正弘のロングセラー
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『中国大失速、日本大激動』(文藝社、1620円)
『「中国の終わり」にいよいよ備え始めた世界』(徳間書店、1080円)
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社)
『中国、韓国は自滅し、アジアの時代がやってくる!』(海竜社、1080円)
『中国大破綻 ついに失われる20年に突入する』(PHP研究所、1404円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国・韓国を“本気で”見捨て始めた世界』(徳間書店 1080円)
『台湾烈々 世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社、1188円)
『「中国の時代」は終わった』(海竜社、定価1080円)
『中国共産党、三年以内に崩壊する!?』(海竜社、1080円)
『中国バブル崩壊が始まった』(海竜社、1080円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)
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<宮崎正弘の対談シリーズ>
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宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 宮脇淳子 『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 石 平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、1080円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 石 平『2015年 中国の真実』(ワック、シリーズ第五弾)
宮崎正弘 v 大竹慎一『中国崩壊で日本はこうなる』(1512円。徳間書店)
宮崎正弘 v 西部 遭『日米安保五十年』(海竜社)
宮崎正弘 v 黄 文雄『世界が知らない中国人の野蛮』(徳間書店)
宮崎正弘 v 佐藤 優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社)
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2016 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
平成28年(2016)4月22日(金曜日)
通算第4887号
「パナマ文書」、じわり共産党幹部に逆風
海外華人はみんな知るところとなった。情報は否応なく国内に
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「パナマ文書」(巴拿馬密件)に関して一切の報道を禁止している中国だが、じわり庶民のしるところとなっている。
海外メディアとの接点は、新式のソフトが普及しており、海外で報じられているパナマ文書の全容が口コミで知れ渡ったようである。
パナマの法律事務所のデータをハッキングして南ドイツ新聞にもたらされた秘密ファイルは1100万件もあるが、じつに30%が中国人なのである。
ところがICIJ(国際ジャーナリスト連盟)に中国のメディアが一社も加盟していないため「解読」が遅れている。
偽名を含む中国人の名前はアルファベットで綴られているため、これを漢字名を当てて人物を特定する作業が遅れている。
しかも偽名が多いので、特定がさらに難しい。
それでも一部が判明した。
複数の華字紙が伝えているが、曽慶紅(元国家副主席)の名前が挙がってきた上、現職の政治局常務委員では張高麗、劉徳江がほぼ特定されてきたようである。
まず序列七位、張高麗の女婿、李聖溌が英領バージン諸島に三つのペーパーカンパニーを登録しており、これらはZENONN CAPITAL MANAGEMENT、SINO RELIANCE NETWORKS CORP、そしてGLORY TOP INVESTMENT社である。
劉徳江は息子=劉楽飛の妻子がやはり英領バージン諸島にULTRA TIME INVESTMENTで、妻の賈麗青は、前の公安部長、賈春旺の娘である。
曽慶紅の弟である曽慶准はサモアに会社を登録している。
前政治局常務委員の賈慶林は外孫の李紫丹が海外オフショアに企業登録。
失脚した薄煕来の妻、谷開来がフランス人建築家パット・アンリ・デビルルを通じてフランスに豪華別荘を購入していた事実は以前から判明していた。
胡耀邦の三男、胡徳華はやはり英領バージン諸島にFORTALENT INTERNATIONAL HOLDING社を登録していた。
毛沢東の外孫の女婿、陳東升も同島にKEEN BEST INERNATIONAL社を。
習近平は実姉の夫君、登家貴がやはり英領バージン諸島に会社登録をしていたが、2012年11月、習が総書記に就任した時期に、登録を抹消した。
パナマの法律事務所「モサック・フォンサカ」一社だけでも、中国のVIP家族16300人の口座を受け持ち、オフォショアへの会社登録を行った。
これらオフショア企業への送金額は、1200億米ドルに達していると、中国人民銀行も把握しているという。
中国共産党は、国内への波及を恐れ、言論統制を行い、「巴拿馬密件」(パナマ文書)と検索を掛けても一切の情報が無いが、今後の問題は海外華人、華僑が里帰りしたり、私的な電話やメールなどでほぼ全容が国内では知られていると見ている。
つまりパナマ文書の影響は、これからじわり中国共産党の中枢を揺らすことになる。
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@
【知道中国 1401回】
――「佛具散亂蛛網充滿寺僧洋烟に沈醉して佛道影なし」(原田19)
原田藤一郎『亜細亜大陸旅行日誌?清韓露三國評論』(嵩山堂 明治二十七年)
△
朝鮮半島における利害を巡っての戦い――現地での小競り合いから始まり両国軍隊による本格戦闘、その後の外交交渉まで――において、日本が清国に勝利したことに違いはない。たとえ三国干渉によって遼東半島の還付を強いられたとしても、である。
戦いの舞台となった東アジアは広い。だが地球規模で考えれば狭い。はたして地球儀全体をグルッと俯瞰し、日清戦争でオイシイ思いをした国はどこかと考えてみると、あるいはイギリスといえないこともなさそうだ。だとするならイギリスが演じた「恰も妓樓の遣手婆なり人形芝居の?頭巾なり」といった役どころは、たんに清国に対してだけではなく、日本に対してもそうだったとも考えられないことものないだろう。
地球規模の大情況における大戦略という視点から布石を打っていたイギリスに対し、日本は東アジアの朝鮮半島という小情況の降る会に終始した。大局観の有無の違いといってしまえばそれまでのようだ。歴史に名を残したとは言い難い原田ではあるが、その見解は徒や疎かに取り扱うべきではないはずだ。敢えて林房雄の『大東亜戦争肯定論』を持ち出すつもりはないが、やはり江戸中期以降から現在までの我が国の歩みを、地球規模で展開された国際政治――有体にいうなら、それは弱肉強食の世界――のなかで再検討する必要があるはずだ。ゼッタイに。
「日英同盟」を裏側から冷静に見直した時、はたして現在の日米同盟の背後から何が浮かび上がって来るのか。あるいは昨今再びメディアを賑わせるようになったタメにする“田中角栄蹉跌論”を遥かに超えた、文字通りに「不都合な真実」が隠されているのかも知れない。そこで、やおら動脳筋・・・左思右想・考究詮議・熟考熟慮・・・長考イチバン・・・う~ん。頭が痛いので、暫時、思考停止。気分一新して次へ。
「十四 清國の道路」に於いて原田は、先ず「清人の道路に無頓着なる眞に驚くの外なし」との「怨言」を記し、道路情況から国情・社会情況を推し量る。
「政務は暗々裡」に行われるから成果は目には見えないが、「土木の工事は人爲の所作に由て幾多の利害を表示す既設道路能く之を証明して餘蘊なし」。つまり道路環境をみれば政治が行われているかどうかが判る、というのだ。そこで原田は清国に政治なし、とする
朝鮮の道路を見ると、たとえば京城から清国に向う幹線道路のみが「春秋の二期道路を修繕」されている。この点からして、「朝鮮の支那に對する内實は属邦の禮を以てす」る関係が見てとれるというのだ。
清国内をみると、「道路は五十年或は百年間修繕を加へず」。たまたま“奇特な地方役人”などがいて道路の修繕を実施することがあるが、彼らは「金錢を出すにあらず民財と民力も以て修繕したるのみ」。にもかかわらず彼らは自らの功績と自賛し、「紀念石碑を建てヽ其徳を稱するに過ぎ」ない。
よくよく観察すると「清國には國道と云ふも國道の制なく農民は國道を耕鋤して播種を爲し行旅は畑中を横行して農家怒を爲」すといった有様であるそうな。国道を田畑に改造してしまう農民も農民なら、その田畑をずかずかと歩く旅人も旅人だ。まあどっちもドッチ、と言ってしまえばそれまでだが。
かくて原田は「彼の吏人が私慾を逞ふして交?を重んぜず盗賊四方に徘徊して民産安からざるも政綱は張らず國威は振はす大木枯死して蟻虫之に湧生するが如きの觀あるは道路壞敗能く之を証徴したりと云ふ可し」と、結論づけた。
老子は「大道廃れ仁義あり」と説いたと記憶するが、「大道」は原田が指摘する道路情況に通じる。確かに劣悪極まる交通環境は、国の進むべき道の乱れを暗示するようだ。
《QED
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(読者の声1)オバマ大統領がサウジアラビア訪問中ですが、アメリカをめぐるサウジとイスラエルの三角関係は厄介なものです。
アメリカにおけるユダヤロビーの凄まじさは2013年にケリー国務長官がネタニヤフ首相に殴られたという話がでるほどです。
http://www.news-us.jp/article/408829297.html
http://img.news-us.jp/world/usa/bruised-kerry.jpg
アメリカのシオニスト・ユダヤロビーについて書かれ本があります。
「ユダヤ・コネクション」(アルフレッド・M・リリアンソール著、宇野正美訳 1991年)。
訳者が宇野正美ですからキワモノかと思いきや内容はいたって真面目、アメリカの政治家が献金と票欲しさにユダヤ・イスラエルロビーに媚を売り支配される様を描いていますが、サウジアラビア関連では1966年にサウジのファイサル国王がジョンソン大統領に招待された時の逸話が出てきます。
リンゼイ・NY市長はメトロポリタン美術館での大歓迎会の計画を招待状が発送され終わった後にキャンセル。1970年にはフランスのポンピドー大統領が訪米、このときはフランスがイスラエルへの武器売却を拒否していたためニューヨークはポンピドー大統領の最初の訪問を市長としてボイコットしたという。
一市長による国の賓客への非礼がまかり通ってしまうアメリカ、ニューヨークがジューヨークといわれる所以です。
もう一つ、1968年に暗殺されたロバート・ケネディがどれほどユダヤに媚を売っていた
かも書かれます。
『ユダヤ票が欲しいあまり、ロバート・ケネディはどんなユダヤ教ラビよりもユダヤ人的になった。
このアイルランド系のカトリック教徒は、ユダヤ人特有のヤムルカ帽をかぶり、祈祷用のショールを身につけて、シナゴーグに姿を現わし、アラブ諸国へのあらゆる援助打ち切りを呼びかけた。そして同時に、1967年の中東戦争で破壊されたイスラエル機を補強するために、50機のファントム・ジェット機をイスラエルに売却するよう要求した。イスラエルが爆撃を始め、パレスチナ難民キャンプをナパーム弾で攻撃し、パレスチナにとどまる人々を含めて多くのアラブ人を逮捕するようになってからというもの、若いパレスチナ難民であるサーハン・サーハンは、テレビでこの上院議員を見ていた。そしてある日、怒りの涙を浮かべ、両手で耳を塞ぎながら部屋に駆け込んだ。彼は自分のノートに書きこんだ。「RFK(ロバート・F・ケネディ)は死ななければならない」』
なにやら国会で朝鮮飲みをする民主党議員を思い出します。
帰化人なら当然ですが、生粋の日本人としてわざわざ朝鮮式の飲み方をする議員がいたとすれば、それは韓国・朝鮮の支援者に対するアピールなのでしょう。
アメリカの大統領がユダヤの帽子を被っている写真をもって「隠れユダヤ」と指摘するむきもありますが、単なる票欲しさのパフォーマンス。
もし日本で外国人参政権が認められたなら、川崎や大阪では朝鮮服のパフォーマンスが見られることでしょう。
舛添都知事など真っ先にやりかねません。
現在のアメリカはユダヤだけではなく、中韓というこれまたアメリカへの忠誠より本国への忠誠を優先する民族が激増中。
カリフォルニアでは捏造データでのトヨタ叩きに加え、中韓の反日捏造がひどすぎる。
トヨタがテキサスに北米本社を移転したのも納得できます。
アメリカの政治家が短期的な視点で中韓の金と票に頼るなら、日本企業は静かに撤退していくだけ。
中韓の反日に加担するアメリカの自治体、日本人も日本企業もいなくなります。
後悔先に立たずといいますが、アメリカ人に理解できるのでしょうか。
(PB生、千葉)
(宮崎正弘のコメント)ニューヨークでトランプは圧勝でしたが、さたカリフォルニア州では勝てるか、どうか。
あそこは70年代からクレージー・カリフォルニアと言って、米国の中の外国のような雰囲気がありましたから。
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(読者の声2)第154回「士気の集い」は、名和利男先生講演会『サイバー脅威の認識とサイバー危機の実態』~資本主義社会におけるサイバーセキュリティの限界~になります。
世界的にサイバーテロやサイバー攻撃の脅威が増す中で、我が国は通信・情報インフラの脆弱性、サイバー防護対処能力の不備が指摘されています。
世界的視野からサイバーセキュリティの実態、我が国としてどのような課題があり、必要な対処は何であるか大いに語ります。
記
とき 5月29日(日)14時00分~16時30分(開場:13時45分)
ところ 港勤労福祉会館1階 第一洋室
東京都港区芝5丁目18番2号 電話番号:03-3455-6381
(田町駅西口)徒歩5分、浅草線、三田線 三田駅A7出口徒歩1分)
講師 名和利男(なわとしお)先生(サイバーディフェンス研究所(CDI)専務理事/上級分析官、一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター 外部専門委員、PwCサイバーサービス合同会社最高技術顧問、内閣府宇宙政策委員会宇宙安全保障部会構成員)
■プロフィール 航空自衛隊において、信務暗号・通信業務/在日米空軍との連絡調整業務/防空指揮システム等のセキュリティ担当(プログラム幹部)業務に従事。 その後、国内ベンチャー企業のセキュリティ担当兼教育本部マネージャ、JPCERT/CC早期警戒グループのリーダを経て、サイバーディフェンスに参加。 専門分野であるインシデントハンドリングの経験と実績を活かして、CSIRT(Computer Security Incident Response Team) 構築及び、サイバー演習(机上演習、機能演習等)の国内第一人者として、支援サービスを提供している。
■主な著作『最近のサイバー攻撃の実情と企業に求められる防衛策』、『世界のスマートグリッド政策と標準化動向』、『2011年の世界情勢 : 日本を揺るがす10大リスク!』。
【参加費】 事前申込:1500円 (事前申込の学生:1000円、高校生以下無料)
当日申込:2000円
【懇親会】 17時~19時 参加費:事前申込3500円(当日申込4000円)
【申込先】 5月27日(金) 23時までに下記申込フォームに登録してください。
http://goo.gl/forms/gsk3gMwdEG
★事前申込の無い方の入場は講演5分前とさせて頂きます★
【主 催】 士気の集い http://blog.goo.ne.jp/morale_meeting
宮崎正弘の新刊案内 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
宮崎正弘、田村秀男、渡邊哲也の鼎談『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版)
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―――中国経済ぶった斬り三人組の激辛鼎談。『死んでいる』のに『死んでいない』不思議な中国経済の面妖さに大胆なメスをいれてみると。。。
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宮崎正弘『中国大恐慌以後の世界と日本』(徳間書店、1080円)
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――各国に広まるチャイナショックの現実と今後
――世界が恐れた大破局がついに始まった
――危機を乗り切るのは日本だけだ
――香港、台湾、欧州、ロシアの現地で見てきた「中国失速の影響度」
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宮崎正弘のロングセラー
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『中国大失速、日本大激動』(文藝社、1620円)
『「中国の終わり」にいよいよ備え始めた世界』(徳間書店、1080円)
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社)
『中国、韓国は自滅し、アジアの時代がやってくる!』(海竜社、1080円)
『中国大破綻 ついに失われる20年に突入する』(PHP研究所、1404円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国・韓国を“本気で”見捨て始めた世界』(徳間書店 1080円)
『台湾烈々 世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社、1188円)
『「中国の時代」は終わった』(海竜社、定価1080円)
『中国共産党、三年以内に崩壊する!?』(海竜社、1080円)
『中国バブル崩壊が始まった』(海竜社、1080円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)
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<宮崎正弘の対談シリーズ>
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宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 宮脇淳子 『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 石 平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、1080円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 石 平『2015年 中国の真実』(ワック、シリーズ第五弾)
宮崎正弘 v 大竹慎一『中国崩壊で日本はこうなる』(1512円。徳間書店)
宮崎正弘 v 西部 遭『日米安保五十年』(海竜社)
宮崎正弘 v 黄 文雄『世界が知らない中国人の野蛮』(徳間書店)
宮崎正弘 v 佐藤 優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社)
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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