在留資格を持って日本に滞在している外国人数は2015年6月時点で217万人越え | 日本のお姉さん

在留資格を持って日本に滞在している外国人数は2015年6月時点で217万人越え

日本にいる外国人が最も読んでいる英字Webサイト外国人によるサイト
G Plus Media

ジェネラルマネージャー
キエロン・カシェル氏に聞く

外国人の視点で日本の情報を紹介
インバウンド集客に大きな効果

法務省統計によれば、在留資格を持って日本に滞在している外国人数は2015年6月時点で217万人を超える。日本国内で就業機会や住居などを探す外国人が増加する中で、一貫して英語ベースで情報提供し続けているのが(株)ジープラス・メディアだ。日本人にはほとんど知られていないが、外国人は皆が知っている会社だ。社員数は約30人でほぼ全員が外国籍。このうち半数が記事作成や編集、デザインなどをこなすクリエイターが占める。ウェブサイト、フリーペーパーなどを駆使し、外国人による外国人のための情報発信を追究している。経営を統括するゼネラル・マネージャーのキエロン・カシェル氏は、さらなる情報の多様化、多言語への対応方針などを力説した。

ニュース、ファッションなど5つのサイト
●Japan Today
●Gaijin Pot
●Career Engine
●Real Estate Japan
●Savvy Tokyo

-事業のきっかけともなった情報サイト「Gaijin Pot」は外国人の認知度が非常に高い


「1999年、日本に滞在していた創業者らが生活情報がほとんど手に入らないことに驚き、サイトを開設したのが始まりだ。名称の由来は「外人のるつぼ」。国際的な日本を作っていこうという目標を掲げ、外国人をたくさん集めて求人、住まい、旅行、日本語学習などの各種情報を提供してきた。閲覧数は月間300万ページビューに達している。現在はニュースサイトのJAPAN TODAYや外国人女性向
けのファッション、ライフスタイルサイトSavvy Tokyo、外国人向け不動産の賃貸・投資情報を提供するReal Estate Japanなど5サイトを運営し、外国人が必要とする情報を多角的
に提供している会社として、インバウンド関係者からの注目度が増している」

-99年といえば、日本の景気はバブル崩壊後の底に近い状況だった

「実はその時代、金融証券、情報関連などを中心に、日本に外資系企業が増えていた。外国人の求人が急増していたため、求人広告などを扱うGaijin Potにとってはバブルのような状況で、事業は急成長
していた。その後2008年のリーマンショックなどで外資系企業の減少が響いた時期もあったが、近年では日系企業が外国人を積極的に採用する動きも顕在化してきており、当社としては新たな成長のステージに入ったと考えている」

-外国人向けの情報発信で日本企業が陥りがちなポイントは

「日本のコンテンツを英語にしただけでは外国人の心に刺さらない。日本人は詳細な情報を知りたがるが、外国人は文字でびっしり埋まったページよりも余白が多いデザインを好む。要点が頭に入ることが重要で、参照サイトがあれば自分で調べる方がよい。とくに最近はモバイル端末からのアクセスが圧倒的に多いので、情報を絞り込んだシンプルでクリーンなページデザインが有効だ。求人や住まいをはじめ日系企業の様々な情報発信を15年間で1万社以上手掛けてきたが、非常に高い満足度を得ている」

-日本企業の外国人向けマーケティングでの具体例は

「大手デベロッパー、森ビルの最高級賃貸『MORI LIVING』の外国人向け集客プロモーションを担当した。外国人ライターによる物件の紹介、周辺イベントの記事を当社の運営する複数のサイトで掲載。外国人の心に刺さるようデザインを工夫した英語のカタログを作製したほか、外国人駐在員など顧客層を対象としたプライベートイベントを主催するなど、オンライン・オフライン両面で確度の高い集客ができたと自負している」

世界に伝える日本の英字ニュースサイト「JAPAN TODAY」

ジープラス・メディアが外国人向けに運営する英字Webサイト Japan Today
(ジャパン・トゥデイ) 日本に視点を置きニュースやトピックスを英語で提供
GaijinPot (ガイジンポット) 求人・不動産・学校・旅行・イベントなどの生活情報を英語で提供 CareerEngine (キャリアエンジン) 日本最大級の日本人・外国人向けの
マルチリンガル求人サイト Real Estate Japan (リアル・エステート・ジャパン)
国内外の外国人向けに、日本国内の不動産情報を英語と中国語で提供 Savvy Tokyo
(サヴィー・トウキョウ) 外国人女性向けに、東京のライフスタイル情報を英語で提供

訪日外国人向けにフリーペーパーも

-フリーペーパーなど紙媒体の制作にも力を入れる

「今年1月から、東京都交通局、サンケイリビング新聞社が共同で発行し、都営地下鉄の駅などで配布する訪日外国人向けフリーペーパー「Ooedo Living」の編集制作を担当している。観光や買い物、
ファッション情報などを外国人の視点で集め、記事を執筆し掲載、一部の情報は英語、中国語で併記している。現在3月号を12日に発行したばかりだ」

-紙媒体とウェブの違いをどう感じる

「当社のもっている外国人ならではのデザイン感覚、ニュース感覚などを視覚的に広く波及させるには紙媒体は有効だと思う。ただ、ウェブのように読者の反応が逐一わかるということがないのが難点だ。駅に置いたフリーペーパーがなくなってようやく好評なのだとわかる。手ごたえをもっとダイレクトに感じられる方法を模索している」

-経営体制としてフジ・メディア・ホールディングスの傘下に入った

「日本で生活する外国人に不可欠なサービスを提供してきた我々のノウハウと、フジ・メディア・ホールディングスのグループ各社が既に行っている放送、ネット事業、人材事業、不動産事業、広告事業とが融合することで、外国人に向けた情報発信力を強化できると考えている」

-2020年の東京五輪も控え、より多くの外国人が日本を訪れ、市場規模も拡大しそうだ

「政府は年間訪日外国人2000万人の目標を掲げており、早晩達成するだろう。外国人向け不動産情報サイトのReal Estate Japanでは中国語表記を取り入れるなど、今後は読者層の多
様化に応じ、多言語対応を加速させたい。現在、社員の国籍は14か国に及んでおり、より国際的な感覚を社内に持ち込めている。共通しているのは社員全員が日本が大好きだということ。今後も景気の波はあるだろうが、リーマンショックも東日本大震災も乗り越えてきたことを自信として、この国に強く、深く根を張っていきたいと考えている」

ジープラス・メディア
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