違法漁船は爆破!インドネシア「スシ海洋大臣」が最強すぎる | 日本のお姉さん

違法漁船は爆破!インドネシア「スシ海洋大臣」が最強すぎる

違法漁船は爆破!インドネシア「スシ海洋大臣」が最強すぎる
2016年3月28日 (月) 05:30 配信 しらべぇ
違法漁船は爆破!インドネシア「スシ海洋大臣」が最強すぎる
(画像はBBC Indonesiaのスクリーンショット)

中国籍の違法漁船問題は、世界中のメディアを騒がせている。先日もアルゼンチンの沿岸警備隊が中国漁船を撃沈したというニュースが飛び込んだが、中国本土とより距離が近い国々ではまさに政界を二分する問題。

それこそ目の前に「中国の脅威」がある国にとっては、単に「海洋資源を奪われる」という問題に収まらない。文字通り、国防問題だ。

だが、インドネシアはその重大な課題に真正面から取り組んでいる。しかもその先頭に立っているのは、最終学歴高校中退のアウトサイダーである。

■くわえタバコにフェニックスのタトゥー

インドネシアの漁港は、日本のそれに比べて昔気質の空気が非常に強い。平たく言えば、この国の漁師は荒くれ男ばかりである。その身ひとつで海に出て、命がけで魚を獲る。

網を引く鉄の腕とくわえタバコ、そして身体のどこかに必ずあるタトゥー。この3つが、インドネシアの水産関係者のトレードマークだ。

スシ・プジアストゥティは、そんな男どもを相手に海産物の卸業を営む女性である。10代の頃、退屈な高校生活を投げ出し荒々しい漁港の仕事に身を投じたという経歴を持つ。スシ大臣の右足には、フェニックスのタトゥーが彫られている。

(画像はBBC Indonesiaのスクリーンショット)

スシ氏は漁港で大成功を収め、やがて地方島嶼部専門のエアライン『スシ・エア』を設立した。そしてその経営手腕が、ジョコ・ウィドド氏という貧困層出身の政治家の目に留まったのだ。

■当初は疑問視されるも……

ジョコ・ウィドドがインドネシア大統領に就任したのは、2014年10月。彼は国民の前でこう宣言した。

「閣僚の人選には、その人物の能力のみを基準にする。仕事をしなかった閣僚はすぐさま切り捨てる」

その言葉通り、閣僚人事には驚くべき人物が選出された。

「海洋水産大臣にはスシ・プジアストゥティが就任する」

インドネシア政界にとって、これは異例中の異例と言ってもいい。この国は学歴社会だ。社会のトップに立つような人物は、軒並み大学卒。その輪の中に高校中退の、しかも身体にタトゥーを入れた女性が参入したのだ。

大臣に就任したスシは、とくに野党支持の有権者からその実力を疑問視される。これは新大統領のパフォーマンス的人事ではないかという声が、就任後数週間はまとわり付いた。だが、スシ大臣はそのような客寄せパンダではなかった。

■中国漁船も爆破

「我が国の領海には無許可の外国漁船が多すぎる。これからはこれらを徹底的に取り締まる」

そう公約したスシ氏は、海軍の協力も得て違法操業の外国船を次々に拿捕した。タイ、ベトナム、フィリピン、台湾、そして中国。それらの漁船はまず乗組員を下船させたのち、海上で爆破した。

この強硬的措置がきっかけで、彼女に対する前評判は完全に覆る。インドネシア領海に警備艇を侵入させた中国に対しても、スシは「国際法廷に訴え出る」と警告を発したのだ。

(画像はBBC Indonesiaのスクリーンショット)

一方で、スシ大臣は日系水産企業との付き合いがある。日本にまとまった量のロブスターを輸出した経歴もあり、そのつながりは強固だ。

海洋水産部門での日本とインドネシアの交流は近年活発になってきていて、その投資環境も改善されている。先日もインドネシア政府は、冷凍倉庫業に対する外資の100%出資を認めた。これは同国の漁業発展の大きな一歩と見られている。

「漁港の女王」スシ・プジアストゥティ海洋水産大臣は、今後注目するべき海外の政治家のひとりである。

(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一)
http://top.tsite.jp/news/buzz/o/28131071/?sc_int=tcore_news_recent

ロンメル銭湯兵 ★@\(^o^)/
台湾の延縄漁船「鼎盛号」が26日夜、マラッカ海峡でインドネシアの軍艦385号に停船を命じられ、船長の蔡金整さんが同艦に連行されて、“通航費”300米ドル(1万2000円)を払った後、船とクルー共々釈放された。事件は、屏東県の離島小琉球籍の延縄船「聖徳財」号がインドネシア公船2804号に銃撃された5日後に発生、同県の遠洋漁民をパニックに落し入れている。

聖徳財号は21日、インド洋での操業を終え、マラッカ海峡を無害通航してシンガポールへ魚獲を水揚げと補給をするのに向かう途中にインドネシア公船に追跡され、発砲されたが、幸いにも死傷者は無かった。蔡船長の報告によると、同県東港籍の鼎盛号は午後9時38分、北緯6度38分、東経95のマラッカ海峡海上で発砲停船を命じられ、インドネシア士兵が登船した。インドネシア軍艦に連行された後、通航費を要求されたので、支払って、人船拘留を免れた。

屏東県では、両事件は2013年の廣大興28號事件が再現されたのではないかと恐れられている。廣大興28號事件とは、2013年5月に台湾とフィリピンの排他的経済水域が交差した海上で発生、同船の漁民一人が銃撃で死亡、両国関係の緊張をコンフロンテーション(記者注:軍事的な対立)直前までに拡大した。一方、外交部は、インドネシア側の無害通航妨害と通航費要求は調査中であり、若し確認されれば、「然るべき厳正な立場」をジャカルタ政府に表明すると声明した。
http://blog.livedoor.jp/corez18c24-mili777/archives/47206738.html