米国債を大量投げ売り中。中国は一体何を考えているのか? | 日本のお姉さん

米国債を大量投げ売り中。中国は一体何を考えているのか?

米国債を大量投げ売り中。中国は一体何を考えているのか?
2016年1月25日
年初から波乱含みの展開を見せる各国の株式市場。メルマガ『高城未来研究所「Future Report」』の高城剛さんによると、世界経済の実態がわかるある指標の数値が史上最低を記録、さらに下げ続けているのだそうです。その原因を「米中間の問題」であるとする高城さんは、中国が捨て身の対米経済戦争を仕掛けている、と読んでいます。

本当の株価大暴落は、これからやってくる
今週は、世界経済の体温と呼ばれるバルチック指数につきまして、お話ししたいと思います。

先週に引き続き、今週も多くの方々から市場の暴落が続いている世界経済の行方につきまして、ご質問を頂戴しています。そこで、以前も一度お話ししましたが、ここで改めまして世界経済の体温計とも言われる「バルチック海運指数」とその現状、また、今後の世界経済につきまして、私見たっぷりにお話ししたいと思います。

通称BDIと呼ばれる「バルチック海運指数」は、ロンドンのバルチック海運取引所が発表する外航不定期船の運賃指数で、ブローカーなどから鉄鉱石・石炭・穀物といった乾貨物(ドライカーゴ)を運搬する外航不定期船の運賃を聞き取り算する、世界経済の実態がわかる的確な指標のひとつだと言われてます。この基準となる数値は、1985年1月4日を「1,000」として算定しており、リーマンショック前の「11,793」が最高値です。

実体経済が大きく乖離したリーマンショックを前後して、世界中が「異次元」の金融緩和を続けてきましたので、どこかで「異次元」から「現実」に引き戻されることが予測されます。金融緩和によって株式や先物が高騰し、実体経済とあまりにも乖離していることは、本メールマガジンでも長年に渡ってお話しし、また、多くの皆さんの生活実感の中でもお感じになっていることだと思います。

そこで、「現実」を確かに見るひとつの指標として、「バルチック海運指数」を用います。「バルチック海運指数」は、ドライカーゴの移動を数値化したものですので、意図的に操作できる先物とは違う「現実」を反映した数値です。リーマンショック時には「バルチック海運指数」が暴落し「650」で大騒ぎしていましたが、今週の数値はなんと「390」で、まだまだ下落が続いています。この「390」という数値は、史上最低であるだけでなく、ピーク時の30分の1の数字です。事実、僕が世界をまわりながら貿易港を見る限り、昨年秋頃から船の動きが極端に悪くなっているのを感じます。特に、年末に訪れたシンガポールは顕著でした。

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このようなことから考えられることは、今週も暴落を続けている株式市場は、まだまだ序の口で、本当の大暴落はこれからやってくると見たほうが良いということです。

もちろん、各国それなりに為替や株式市場に介入すると思われ、上がったり下がったりが続くことになりますが、それはさらに実体経済とドンドン乖離することを意味し、やがて調整ではすまない、どこかで大きく実体経済へと引き戻される日が必ず遠くないうちにやってきます。

本メールマガジンでは何度かお話ししますように、現在の世界経済の大きな揺れは、米中間の問題だと思います。あれほど蜜月だった米中に「見えない亀裂」が生まれ、昨年秋から中国は、ついに米国債の売りに大きく転じています(よって、現在米国債保有高は日本が第1位に返り咲いています)。

そこで、僕の私見です。もし、中国が自らの「肉を切らせて骨を断つ」戦法を持って米国と経済戦争を行っていると考えれば、ある程度の(場合によっては重度の)痛手を被っても、米国主導の金融システムに終止符を打つことが最終的な狙いだと思います。そして、その計画にロシアと中東と欧州の一部までもが暗に納得しているとなれば、これはかなりの大事になるはずです。中国が米国債を売る理由は、自国の株式の買支えやAIIBの資金にするなどとも言われますが、それらには別の手立てもあるはずです。昨年9月に行われた米国オバマ大統領と中国習主席の会談が物別れに終わり、そこから見えない米中経済戦争が本格化したとするならば、決戦はいよいよこれからということになるでしょう。

すなわち、いま起きていることは、ドル基軸通貨体制崩壊の序章ということになります。そして、その後に起こることは基軸通貨がしばらくなくなる世界経済になることが考えられます。そんな馬鹿な話は絶対にない! ブラックスワンは、そんな時に舞い降りるのです。

『高城未来研究所「Future Report」』より一部抜粋

著者/高城剛(作家/クリエイティブ・ディレクター)
1964年生まれ。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。毎週2通に渡るメルマガは、注目ガジェットや海外移住のヒント、マクロビの始め方や読者の質問に懇切丁寧に答えるQ&Aコーナーなど「今知りたいこと」を網羅する。
http://www.mag2.com/p/news/141797

アメリカが衰えれば必然的に、ヨーロッパが世界を収める役目を担わないといけなくなりますね~。ロシアとチュウゴクは、自己中心過ぎて、世界をまとめる役目はできません。
チュウゴクなど、道徳観念も無いので、論外です。
アメリカが衰えて、ヨーロッパが強くなる。
その時、日本はやっとアメリカの支配から脱出できるのでしょうが、その時、日本に軍隊が無いと、チュウゴクに侵略されて合併されてしまいます。

そうされないよう、今から軍隊を持つことを考えておかねば。
今から用意しても遅いぐらいです。
自衛隊を軍隊にさっと変えることができるのか?

法律だけでも準備しておかねば。

アメリカが保護してくれないから不安になるでしょうが、それなら、今から不安になっていなければならないのです。今から用意しておかねば、急にアメリカに梯子を外されたら日本も今のウクライナ状態になります。

アメリカとは、友好を保ちつつ、チュウゴクから守ってやるから金を出せと言われないよう、うまく、独立できるよう、今から準備しておかねばいけません。

今だってアメリカは、日本のお金だけとってイザと言う時に、どこまで助けてくれるのか、よくわからない部分があります。
最近は、はっきりと尖閣諸島は日本の領土だと言ってくれていますが、アメリカは、日本とチュウゴクが戦争になってお互いに貧乏になって支配しやすくなれば、ラッキーだと思っているはず。できれば、何も起こらず、日本がアメリカに金を貢ぎっぱなしでいるのが望ましいはず。

アメリカの黒人も、声を上げなければ、今でも奴隷だったかもしれないし、アジアやアフリカも欧米に抵抗しなければ、今でも植民地だったでしょう。
日本も、アメリカが弱くなったり、もっと貧乏になって日本の助けになるどころか、やっかいなヤクザ状態になってきたら、チャンスを見てさっと独立する準備をしておかねば、チャンスが来てもずっと属国状態から抜け出せません。

日本を助けてくれないアメリカは日本にとって意味が無いのです。
日本は、自分の国を自分で守るため、軍隊を持つべきなのです。外国が侵略してきた場合、最初からアメリカに助けを求めても来てくれるはずが無いと思います。
クエートもイラクにさんざんやられた後で、アメリカがやってきました。

チベットは、チュウゴクに侵略されても、どこの国も助けなかった。
ウクライナも、ロシアに領土を奪われても、アメリカは、特に助けていません。
それでアメリカを責めても仕方が無い。アメリカは、自国の国益になると思えば動く。どこの国でもそうでしょう。
アメリカは、今、何もしないことが得策だと思って世界の傍観者になっています。
もちろん、陰ではいろいろやっていると思います。

日本は、アメリカと友好を保ちつつ、自分の国を守る軍隊を持つべきだし、核武装をするべきだと思います。北朝鮮もロシアもチュウゴクも核を持っているから、他国から核で攻撃されることはまずないでしょう。