マスコミがベッキーとかスマップとかしつこく取り上げるときは何かを隠したい時
去年の2chにゲス極み川谷絵音とベッキーの不倫とSMAP解散を予言した書き込みがあるんだけど…後、関西方面で大地震が起こるらしい【地震予知・画像あり】
2016年01月14日 04:38
ベッキーのこととかSMAPのことが12月の段階で2chにて予言されてたみたいだけど ガチなら続きヤバくない? pic.twitter.com/L6JirPhps3
http://korekichi2ch.com/archives/3031408.html
ベッキーの不倫がバレて、一週間後にスマップが解散。
スマップ解散後の6日後に関西で大地震。ベッキーが慰安に来るとかいう預言。
預言というより、彼らのシナリオだよ。
マスコミを陰で支配している連中が地震も起しているということの証拠。
ネットで騒がれて関西での大地震をあきらめてくれるといいけど。
悪魔のような連中に日本を支配されたくない。
彼らとは、常に日本に対してシナリオを作って実行しているグローバルエリートのことですよ。
日本に対して悪意を持っているのは間違いない。
あちこち、日本の周りをほじられないようにしてほしいね。
大きな工事を外国に任せるな。日本人には、本気で、悪魔のような連中がいるのはないかと、疑ってほしい。日本人は、人を信用しすぎ。世界はそう甘くない。
~~~~~~~
テレビとかインターネットは,情報を得るには便利なツールだが,それを鵜呑みにするのではなく,しっかり現状分析ができるレベルの高い人間が,もっと多く必要とされている。
投稿者J.HASEベスト500レビュアー2015年3月16日
レビュー対象商品:バカが多いのには理由がある 単行本(ソフトカバー) –
2014/6/26
橘 玲 (著)
「臆病者のための億万長者入門」を読み,著者の分析力の高さに敬服し,著者の考えをさらに学びたいと考え,本書を購入した。本書は,「週刊プレイボーイ」に連載中のコラムを,加筆・修正のうえ再構成したもの。さまざまな時事問題が,とても明確に分析されており,これまで私が知らなかったこと,誤解していたことが多くあり,勉強になった。私が参考になった点は,次の通りである。
・地球の誕生を1月1日として,生命が誕生したのが4月8日,それから11月1日までは単細胞生物しかおらず,最初の魚類が出現したのは11月26日の午後。恐竜の時代は12月9日から26日あたりまでで,最初のサルが出現したのが12月25日,人類の祖先が現れたのが12月31日の午後8時10分です。エジプトやメソポタミアに最初の文明が誕生してからは,わずか30秒しか経っていません。
・自分のなわばりに侵入してきた敵を退治すると同時に,敵のなわばりを侵してエサや異性(メス)を奪うのは,動物だけでなく昆虫や爬虫類,魚類にも見られるきわめて強力な生存戦略です。進化の過程のなかで,ヒトの脳にもこの“なわばり感情”は徹底して埋め込まれています。
・私たちはつい日本を中心に世界を見てしまいますが,インドとパキスタン,ギリシアとトルコなど,深刻な領土問題を抱えている地域は世界にいくらでもあります。
・子どもに対して「もっと現実を直視しなさい」と説教する親や教師がいますが,自己評価と他者の評価が一致している,すなわち,“勘違いしていない”ひとの典型はうつ病患者です。あらゆる出来事をネガティブにとらえてしまうのがうつ病だとされていましたが,最新の研究では,彼らの自己認識は正確すぎてポジティブな勘違いができないのだと考えられるようになりました。
・そしてなによりも皇国のために死んでいった英霊は,祭司のいない神社に祀られることではなく天皇による鎮魂をこそ望んでいるのです。
・戦国時代の日本は,ヨーロッパの強国を一蹴できるだけの強大な軍事力を有していました。それを伝統社会に戻したことが,冷戦時代に欧米の研究者の注目を集めました。日本人が鉄砲を放棄できたなら,アメリカやソ連も核兵器を放棄できるかもしれないからです。
・そもそも,試験官が生徒の「人間力」を主観的に判断して合否を決めるのは最悪の選抜方法です。これでは不合格の烙印が,学力ではなく全人格を否定された証拠になってしまいます。学科試験の成績がよかったのに落とされた生徒は,深く傷つき社会を恨むようになるでしょう。
・親や教師がどれほど説教しても馬耳東風な子どもたちは,友だち同士の評判にはものすごく敏感です。子ども集団のなかで目立つキャラをつくることが,彼らの関心のすべてだからです。いまの大人も,子ども時代は「大人はウザい」と思ってきたはずです。しかし年をとってエラくなると,そんなことはすっかり忘れて,自分たちが好きなように子どもの人格を操れると考えるようになるのです。
・アベノミクスによって2014年1月の完全失業率(季節調整値)は3.7%まで下がり,2013年の年間自殺者数も2万7000人まで減りました。このことは自殺の原因が“高利貸し”ではなく,不況と失業の増加だということをよく示しています。
・売春合法化の流れは,1990年代のエイズの蔓延で決定的なものになりました。禁止しようがしまいがセックスを金銭でやり取りするひとはいるわけですから,それなら認可制にして衛生管理やコンドームの使用を義務づけたほうが,当事者だけでなく社会全体の利益もずっと大きくなるのです。
・日本では大麻所持は覚醒剤と同様の犯罪で,売春も建前上は違法とされています。日本人はこれをまるで普遍的なルールのように思っていますが,暴力団の下で働かされている売春婦や,大麻でしか鎮痛作用を得られない患者の存在は無視されたままです。
・1940年代から60年代にかけての「緑の革命」で,品種改良や化学肥料の投入が進んだ結果,人類は歴史上はじめて食糧不足から解放されました。民間シンクタンク「ローマクラブ」は,1972年の報告書「成長の限界」でエネルギーの枯渇と食糧危機を警告しましたが,石油や天然ガスの確認埋蔵量は増え続け,先進国の農業はつくり過ぎに苦しんでどこも減反政策を導入しています。
・法は人間関係が疎遠なほど強い影響力を持ち,近くなるにつれて効力を失い,家庭内では民法や刑法が問題になることは(ふつうは)ありません。ここに,日本社会の違法意識がきわめて低い理由があります。
・労働者派遣法改正が右往左往を繰り返すのは,この国の既得権層が理想を拒絶し,居心地のいい身分差別社会を守ろうとあがいているからなのです。
・ワーク・ライフ・バランスや社会参画で一世を風靡したオランダは,男女平等で自由な働き方を実現しなkがら,きわめて社会の効率が高いことで知られています。オランダの就業者1人あたりの労働時間は年1392時間で,労働生産性(就業者1人1時間あたりのGDP)は53.4ドル。それに対して日本の労働者は平均労働時間は1785時間で労働生産性は37.2ドルしかありません。日本人はオランダ人よりはるかに長く働いて,その労働は7割程度の価値しか生み出していないのです。
・既得権にしがみつくひとたちは「日本の事情」ばかり強調しますが,欧米で成功したことが日本でできないというのは,「日本人はバカだから規制が必要」といっているのと同じです。薬局の利益を守るためだけにこんな「自虐的」な主張が横行するのはそろそろ終わりにしたいものです。
・経済学では,事業者に補助金を払って市場を歪めるよりも,市場原理を働かせながら,サービスを必要とするひとを直接援助したほうがずっと効率的なことがわかっています。しかしこれは既存の事業者にとって最悪の改革ですから,彼らは子どもを犠牲にして既得権にしがみつき,自分たちの利益を守ろうとしているのです。
・日本では,賃貸住宅を借りるときに保証人を要求されるという悪弊がいつまでたっても改まりません。家賃を保証できるのは収入のある親か兄弟で,年をとると保証人が見つけられなくなり,この不安が無理をしてマイホームを購入する理由のひとつになっています。
・賃貸業では常習的な滞納者をブラックリストで排除できますが,不動産業ではそれができません。いったん悪質な借家人に居座られると大損害ですから,責任を負ってくれる保証人を求めざるを得ない,というのが家主の主張です。
・リベラルとは,常に少数者の側に立って社会問題を解決しようとする政治的態度です。家賃を滞納するのはごく一部で,彼らが「社会的弱者」だとすると,その権利を守るためには,ちゃんと家賃を払っている大多数の借家人が不利益を被っても仕方がない,ということになります。
・日本の宝くじは期待値(当選確率×当せん金)が5割未満で,世界でもっとも割りの悪いギャンブルです。
・フランスは1789年のバスティーユ襲撃から始まる革命によって誕生した近代国家で,その国是は自由・平等・友愛の三色旗に象徴されています。
・警視庁の発表(2013年5月)によると,振り込め詐欺などの犯罪に使われるレンタル携帯電話の98%はドコモ製品でした。レンタル事業者のなかには不正利用を目的に携帯電話会社と法人契約を結ぶところもありソフトバンクやauは,事業規模や従業員数に対して不自然に多い回戦を求める事業者を拒否していました。ところがドコモは,登記簿だけで契約を結び,過去の料金支払いで延滞などがなければ契約数に上限を設けていなかったため,不正利用の温床になってしまったのです。「貧すれば鈍す」とはこのことです。
・公立中学の生徒がいじめで自殺するのは,義務教育によって退学の自由がなく,また相手の生徒を退学させることもできず,いじめが未来永劫続くように感じられるからでしょう。高校になるといじめ自殺が起きない理由は,いじめられた生徒が転校や退学するハードルが下がることと,問題のある生徒を停学・退学処分にしやすいことで説明できます。現状を少しでも改善できる希望があるのなら,誰も死のうとは思いません。
・汎用な楽曲を美談で飾り立てると名曲に変わるのもこれと同じです。消費社会では,モノではなく物語が消費されます。ほとんどのひとはクラシック音楽に興味があるわけではなく,手っ取り早く感動を手に入れたいのです。
・大衆が好むのは昔も今も勧善懲悪の物語で,そのためにはまず悪者を特定しなければなりません。それによって悪を糾す自分(視聴者とその代弁者としてのメディア)が正義の側に立てますし,悪者に人間味(幼児虐待や貧困,自殺未遂など)を持たせれば物語の魅力はさらに増してひとびとを魅きつけます。
・あるリスク管理の専門家は,仮にテロリストが1週間に1機の割合で旅客機をハイジャックし地表に激突させたとしても,毎月1回飛行機を利用するひとがテロに遭遇して死亡する確率は13万5000人に1人だと試算しました。ハイジャックが頻発する恐ろしい世界でも,車での移動は飛行機より20倍以上も危険なのです。
・行動遺伝学によれば,神経症傾向や外向性,調和性,固執などの性格的特徴は4~5割が遺伝の影響です。能力ではこの傾向がはるかに顕著で,スポーツはもちろん,音楽や数学,一般知能は8割が遺伝によって決まります。自分が音楽家になれるかどうかは,親をみればわかるのです。
・「教育格差」を批判するひとの多くは,大学の教員などの教育関係者です。このひとたちは,教育に公費(私たちが納めた税)が投入されると得をする利害関係者でもあります。大学の授業料がタダになれば学生はいくらでも集まるでしょうし,再教育や職業訓練の費用が国の負担になれば教育市場は拡大して教員の生活は安泰でしょう。このように,一見すると正しいものの,科学的には間違っている主張の背後には,「偽善」によって得をするひとが隠れています。
・NGOの利益の源泉は「悲惨な現場」です。そこで彼らは,テレビニュースで“悲惨”に見えるひとたちを追い求め,同じように悲惨な生活をしていても,“絵にならない”ひとぼとを見捨てます。
以上である。この本を読んで感じるのは,多くの人間が,己の「無知・無能」をいかに利用されているかという現実である。この本を読んで,自分が「バカだ」と感じない人はほとんどいない。自分がテレビのニュースで見たり聞いたりしたことを「そんなもんなんだろう」と無意識に信じ込んでしまい,さらに,その不確実な情報をもとに世間を「正しい」とか「間違っている」と価値判断している。それが「バカ」でなくて何だろう。多くの人間は,それ以上事実を追究することもなく,テレビで流れていたものを正しいと認識する。そして,その上に,それを信じ切った無能な大衆が出来上がる。なぜ,そのような社会になってしまうのか。答えは簡単である。それを行うことによって,利益を得る人が存在するからだ。どのような人間も,自分自身の価値が向上することを目標に生きている。しかし,その中には,手段を選ばない人間が少なからず存在する。人を騙しても,傷つけても,自分に利益が得られるなら,少々のことは目をつむろうという利己的な人間だ。あるいは,そうしなければ,自分は生きていけないと考える弱い人間だ。彼らは既得権にしがみつき,不利な情報は隠し,自分に都合の良い世の中になるように社会をコントロールしようとする。そして,大衆は,思考停止し,毎日が楽しければそれで安心する。たまに,事件が起これば,正義を振りかざし,ある程度振りかざしたら,自己満足して,またもとの生活に戻る。今,世の中で起こっていることは,すべてこのような社会構造が表面化された出来事に過ぎない。問題は,この社会構造の十分に認識し,一人ひとりがもっと「考える人間」になり,自己満足でなく,物事の本質を見極めることに努力すべきなのだ。そうしなければ,「悪」も「偽善」も無くなりはしない。
テレビとかインターネットは,情報を得るには便利なツールだが,それを鵜呑みにするのではなく,しっかり現状分析ができるレベルの高い人間が,もっと多く必要とされている。
~~~~
14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 著者の立ち位置が見えないのには理由はない., 2014/11/18
投稿者
LAW人
レビュー対象商品: バカが多いのには理由がある (単行本(ソフトカバー)) 橘 玲
(著)
本書の構成・内容は、このページの「商品の説明」及び「目次を見る」に譲り本稿では特に取り上げないが、本書のタイトルは些か挑発的である。では本書のコンセプト(趣旨)は何かと言えば、端的には時事的エッセイでありその時々の時事ニュースや騒動にアイロニックに批評するというものであり、そこに著者の何らかの政治的・哲学的論理・一貫性があるとも思えない。著者なりのアイロニックな視点から表現すると、著者の立ち位置のない(読めない)時事放談と言うべきだろう。まず「PROLOGUE」の意義(その後の各論との関係性)が良く判らないし、「憲法改正」のトピック(62~64頁)では改憲・擁護派ともに揶揄する筆致であり、結局著者は憲法問題を批判はするが自分がどうしたいのかは些か不明である。「嫌 韓 と 反 中」
(72~85頁)ではレバノンの事情をレポートしながら、「隣国同士で悪口をぶつけ合うだけの平和な日本」と揶揄するのだが、著者自身は「平和な日本」にいるのかいないのか良く判らない筆致である。このような著者のスタンスを有り体に言えば、事象の批判においては一段高見に自分自身を置くことで同一次元での自己否定を回避する(従って当該事情に対し自己のスタンス・意見は曖昧にする)という、非常に“上手い”方法を駆使していると言えよう。
この著者独特の手法(“上から目線”と呼んでも強ち誤りではない)は、概ね本書の各トピックに垣間見えるところである。「政治はいつもポピュリズム」(91~93頁)でも、「貸金業法」改正と最高裁判例に批判的な筆致を見せながら、「金融業者をスケープゴートにしても貧困という根本的な問題が解決するわけはない」と言うのだが、それは当然であろう。最高裁や弁護士が貧困問題(社会補償)を解決できるものではないし、金融規制と社会福祉政策とは別次元である。社会福祉政策が充実しているからと言って、グレーゾーンの高金利問題(法の隙間)を放置して良い筈がない。イギリスの例を持ち出して「総量規制」が貧困問題を悪化させたかのごとく説いているが、建設的提案をするわけでもなく本末転倒の論理であろう(著者の欧米志向は「若者言葉」にも見える)。著者の筆致には欧州が好みのように散見されるが、続くトピックではオランダの「マ リ フ ァ ナ」合法問題、ドイ
ツ、オランダ、スイス等の「売 春」の認可制などをして、日本を「世界の流れについていけずにガラパゴス化する」と悲観する。「売 春」が「世界的に合法化」されているとは思わない(欧
州に多いことは認める)が、薬物や「売 春」において日本が「ガラパゴス化」したところで、日本の大勢に影響がある訳でもないし、異なる文化・歴史や価値観を有する民族間において、鬼の首を捕ったかのごとく吹聴することでもあるまい。貸金規制(総量規制)、薬物や「売 春」の非合法を批判・悲観しつつ、他方では「サッカーくじ」や
「宝くじの当選金引き上げ」については、「射幸心を煽られているだけ……もっとも“被害者”は愚か者だけ」(151~153頁)とあっては、著者の志向する国家像はきっと素晴らしいものなのであろう。
2016年01月14日 04:38
ベッキーのこととかSMAPのことが12月の段階で2chにて予言されてたみたいだけど ガチなら続きヤバくない? pic.twitter.com/L6JirPhps3
http://korekichi2ch.com/archives/3031408.html
ベッキーの不倫がバレて、一週間後にスマップが解散。
スマップ解散後の6日後に関西で大地震。ベッキーが慰安に来るとかいう預言。
預言というより、彼らのシナリオだよ。
マスコミを陰で支配している連中が地震も起しているということの証拠。
ネットで騒がれて関西での大地震をあきらめてくれるといいけど。
悪魔のような連中に日本を支配されたくない。
彼らとは、常に日本に対してシナリオを作って実行しているグローバルエリートのことですよ。
日本に対して悪意を持っているのは間違いない。
あちこち、日本の周りをほじられないようにしてほしいね。
大きな工事を外国に任せるな。日本人には、本気で、悪魔のような連中がいるのはないかと、疑ってほしい。日本人は、人を信用しすぎ。世界はそう甘くない。
~~~~~~~
テレビとかインターネットは,情報を得るには便利なツールだが,それを鵜呑みにするのではなく,しっかり現状分析ができるレベルの高い人間が,もっと多く必要とされている。
投稿者J.HASEベスト500レビュアー2015年3月16日
レビュー対象商品:バカが多いのには理由がある 単行本(ソフトカバー) –
2014/6/26
橘 玲 (著)
「臆病者のための億万長者入門」を読み,著者の分析力の高さに敬服し,著者の考えをさらに学びたいと考え,本書を購入した。本書は,「週刊プレイボーイ」に連載中のコラムを,加筆・修正のうえ再構成したもの。さまざまな時事問題が,とても明確に分析されており,これまで私が知らなかったこと,誤解していたことが多くあり,勉強になった。私が参考になった点は,次の通りである。
・地球の誕生を1月1日として,生命が誕生したのが4月8日,それから11月1日までは単細胞生物しかおらず,最初の魚類が出現したのは11月26日の午後。恐竜の時代は12月9日から26日あたりまでで,最初のサルが出現したのが12月25日,人類の祖先が現れたのが12月31日の午後8時10分です。エジプトやメソポタミアに最初の文明が誕生してからは,わずか30秒しか経っていません。
・自分のなわばりに侵入してきた敵を退治すると同時に,敵のなわばりを侵してエサや異性(メス)を奪うのは,動物だけでなく昆虫や爬虫類,魚類にも見られるきわめて強力な生存戦略です。進化の過程のなかで,ヒトの脳にもこの“なわばり感情”は徹底して埋め込まれています。
・私たちはつい日本を中心に世界を見てしまいますが,インドとパキスタン,ギリシアとトルコなど,深刻な領土問題を抱えている地域は世界にいくらでもあります。
・子どもに対して「もっと現実を直視しなさい」と説教する親や教師がいますが,自己評価と他者の評価が一致している,すなわち,“勘違いしていない”ひとの典型はうつ病患者です。あらゆる出来事をネガティブにとらえてしまうのがうつ病だとされていましたが,最新の研究では,彼らの自己認識は正確すぎてポジティブな勘違いができないのだと考えられるようになりました。
・そしてなによりも皇国のために死んでいった英霊は,祭司のいない神社に祀られることではなく天皇による鎮魂をこそ望んでいるのです。
・戦国時代の日本は,ヨーロッパの強国を一蹴できるだけの強大な軍事力を有していました。それを伝統社会に戻したことが,冷戦時代に欧米の研究者の注目を集めました。日本人が鉄砲を放棄できたなら,アメリカやソ連も核兵器を放棄できるかもしれないからです。
・そもそも,試験官が生徒の「人間力」を主観的に判断して合否を決めるのは最悪の選抜方法です。これでは不合格の烙印が,学力ではなく全人格を否定された証拠になってしまいます。学科試験の成績がよかったのに落とされた生徒は,深く傷つき社会を恨むようになるでしょう。
・親や教師がどれほど説教しても馬耳東風な子どもたちは,友だち同士の評判にはものすごく敏感です。子ども集団のなかで目立つキャラをつくることが,彼らの関心のすべてだからです。いまの大人も,子ども時代は「大人はウザい」と思ってきたはずです。しかし年をとってエラくなると,そんなことはすっかり忘れて,自分たちが好きなように子どもの人格を操れると考えるようになるのです。
・アベノミクスによって2014年1月の完全失業率(季節調整値)は3.7%まで下がり,2013年の年間自殺者数も2万7000人まで減りました。このことは自殺の原因が“高利貸し”ではなく,不況と失業の増加だということをよく示しています。
・売春合法化の流れは,1990年代のエイズの蔓延で決定的なものになりました。禁止しようがしまいがセックスを金銭でやり取りするひとはいるわけですから,それなら認可制にして衛生管理やコンドームの使用を義務づけたほうが,当事者だけでなく社会全体の利益もずっと大きくなるのです。
・日本では大麻所持は覚醒剤と同様の犯罪で,売春も建前上は違法とされています。日本人はこれをまるで普遍的なルールのように思っていますが,暴力団の下で働かされている売春婦や,大麻でしか鎮痛作用を得られない患者の存在は無視されたままです。
・1940年代から60年代にかけての「緑の革命」で,品種改良や化学肥料の投入が進んだ結果,人類は歴史上はじめて食糧不足から解放されました。民間シンクタンク「ローマクラブ」は,1972年の報告書「成長の限界」でエネルギーの枯渇と食糧危機を警告しましたが,石油や天然ガスの確認埋蔵量は増え続け,先進国の農業はつくり過ぎに苦しんでどこも減反政策を導入しています。
・法は人間関係が疎遠なほど強い影響力を持ち,近くなるにつれて効力を失い,家庭内では民法や刑法が問題になることは(ふつうは)ありません。ここに,日本社会の違法意識がきわめて低い理由があります。
・労働者派遣法改正が右往左往を繰り返すのは,この国の既得権層が理想を拒絶し,居心地のいい身分差別社会を守ろうとあがいているからなのです。
・ワーク・ライフ・バランスや社会参画で一世を風靡したオランダは,男女平等で自由な働き方を実現しなkがら,きわめて社会の効率が高いことで知られています。オランダの就業者1人あたりの労働時間は年1392時間で,労働生産性(就業者1人1時間あたりのGDP)は53.4ドル。それに対して日本の労働者は平均労働時間は1785時間で労働生産性は37.2ドルしかありません。日本人はオランダ人よりはるかに長く働いて,その労働は7割程度の価値しか生み出していないのです。
・既得権にしがみつくひとたちは「日本の事情」ばかり強調しますが,欧米で成功したことが日本でできないというのは,「日本人はバカだから規制が必要」といっているのと同じです。薬局の利益を守るためだけにこんな「自虐的」な主張が横行するのはそろそろ終わりにしたいものです。
・経済学では,事業者に補助金を払って市場を歪めるよりも,市場原理を働かせながら,サービスを必要とするひとを直接援助したほうがずっと効率的なことがわかっています。しかしこれは既存の事業者にとって最悪の改革ですから,彼らは子どもを犠牲にして既得権にしがみつき,自分たちの利益を守ろうとしているのです。
・日本では,賃貸住宅を借りるときに保証人を要求されるという悪弊がいつまでたっても改まりません。家賃を保証できるのは収入のある親か兄弟で,年をとると保証人が見つけられなくなり,この不安が無理をしてマイホームを購入する理由のひとつになっています。
・賃貸業では常習的な滞納者をブラックリストで排除できますが,不動産業ではそれができません。いったん悪質な借家人に居座られると大損害ですから,責任を負ってくれる保証人を求めざるを得ない,というのが家主の主張です。
・リベラルとは,常に少数者の側に立って社会問題を解決しようとする政治的態度です。家賃を滞納するのはごく一部で,彼らが「社会的弱者」だとすると,その権利を守るためには,ちゃんと家賃を払っている大多数の借家人が不利益を被っても仕方がない,ということになります。
・日本の宝くじは期待値(当選確率×当せん金)が5割未満で,世界でもっとも割りの悪いギャンブルです。
・フランスは1789年のバスティーユ襲撃から始まる革命によって誕生した近代国家で,その国是は自由・平等・友愛の三色旗に象徴されています。
・警視庁の発表(2013年5月)によると,振り込め詐欺などの犯罪に使われるレンタル携帯電話の98%はドコモ製品でした。レンタル事業者のなかには不正利用を目的に携帯電話会社と法人契約を結ぶところもありソフトバンクやauは,事業規模や従業員数に対して不自然に多い回戦を求める事業者を拒否していました。ところがドコモは,登記簿だけで契約を結び,過去の料金支払いで延滞などがなければ契約数に上限を設けていなかったため,不正利用の温床になってしまったのです。「貧すれば鈍す」とはこのことです。
・公立中学の生徒がいじめで自殺するのは,義務教育によって退学の自由がなく,また相手の生徒を退学させることもできず,いじめが未来永劫続くように感じられるからでしょう。高校になるといじめ自殺が起きない理由は,いじめられた生徒が転校や退学するハードルが下がることと,問題のある生徒を停学・退学処分にしやすいことで説明できます。現状を少しでも改善できる希望があるのなら,誰も死のうとは思いません。
・汎用な楽曲を美談で飾り立てると名曲に変わるのもこれと同じです。消費社会では,モノではなく物語が消費されます。ほとんどのひとはクラシック音楽に興味があるわけではなく,手っ取り早く感動を手に入れたいのです。
・大衆が好むのは昔も今も勧善懲悪の物語で,そのためにはまず悪者を特定しなければなりません。それによって悪を糾す自分(視聴者とその代弁者としてのメディア)が正義の側に立てますし,悪者に人間味(幼児虐待や貧困,自殺未遂など)を持たせれば物語の魅力はさらに増してひとびとを魅きつけます。
・あるリスク管理の専門家は,仮にテロリストが1週間に1機の割合で旅客機をハイジャックし地表に激突させたとしても,毎月1回飛行機を利用するひとがテロに遭遇して死亡する確率は13万5000人に1人だと試算しました。ハイジャックが頻発する恐ろしい世界でも,車での移動は飛行機より20倍以上も危険なのです。
・行動遺伝学によれば,神経症傾向や外向性,調和性,固執などの性格的特徴は4~5割が遺伝の影響です。能力ではこの傾向がはるかに顕著で,スポーツはもちろん,音楽や数学,一般知能は8割が遺伝によって決まります。自分が音楽家になれるかどうかは,親をみればわかるのです。
・「教育格差」を批判するひとの多くは,大学の教員などの教育関係者です。このひとたちは,教育に公費(私たちが納めた税)が投入されると得をする利害関係者でもあります。大学の授業料がタダになれば学生はいくらでも集まるでしょうし,再教育や職業訓練の費用が国の負担になれば教育市場は拡大して教員の生活は安泰でしょう。このように,一見すると正しいものの,科学的には間違っている主張の背後には,「偽善」によって得をするひとが隠れています。
・NGOの利益の源泉は「悲惨な現場」です。そこで彼らは,テレビニュースで“悲惨”に見えるひとたちを追い求め,同じように悲惨な生活をしていても,“絵にならない”ひとぼとを見捨てます。
以上である。この本を読んで感じるのは,多くの人間が,己の「無知・無能」をいかに利用されているかという現実である。この本を読んで,自分が「バカだ」と感じない人はほとんどいない。自分がテレビのニュースで見たり聞いたりしたことを「そんなもんなんだろう」と無意識に信じ込んでしまい,さらに,その不確実な情報をもとに世間を「正しい」とか「間違っている」と価値判断している。それが「バカ」でなくて何だろう。多くの人間は,それ以上事実を追究することもなく,テレビで流れていたものを正しいと認識する。そして,その上に,それを信じ切った無能な大衆が出来上がる。なぜ,そのような社会になってしまうのか。答えは簡単である。それを行うことによって,利益を得る人が存在するからだ。どのような人間も,自分自身の価値が向上することを目標に生きている。しかし,その中には,手段を選ばない人間が少なからず存在する。人を騙しても,傷つけても,自分に利益が得られるなら,少々のことは目をつむろうという利己的な人間だ。あるいは,そうしなければ,自分は生きていけないと考える弱い人間だ。彼らは既得権にしがみつき,不利な情報は隠し,自分に都合の良い世の中になるように社会をコントロールしようとする。そして,大衆は,思考停止し,毎日が楽しければそれで安心する。たまに,事件が起これば,正義を振りかざし,ある程度振りかざしたら,自己満足して,またもとの生活に戻る。今,世の中で起こっていることは,すべてこのような社会構造が表面化された出来事に過ぎない。問題は,この社会構造の十分に認識し,一人ひとりがもっと「考える人間」になり,自己満足でなく,物事の本質を見極めることに努力すべきなのだ。そうしなければ,「悪」も「偽善」も無くなりはしない。
テレビとかインターネットは,情報を得るには便利なツールだが,それを鵜呑みにするのではなく,しっかり現状分析ができるレベルの高い人間が,もっと多く必要とされている。
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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 著者の立ち位置が見えないのには理由はない., 2014/11/18
投稿者
LAW人
レビュー対象商品: バカが多いのには理由がある (単行本(ソフトカバー)) 橘 玲
(著)
本書の構成・内容は、このページの「商品の説明」及び「目次を見る」に譲り本稿では特に取り上げないが、本書のタイトルは些か挑発的である。では本書のコンセプト(趣旨)は何かと言えば、端的には時事的エッセイでありその時々の時事ニュースや騒動にアイロニックに批評するというものであり、そこに著者の何らかの政治的・哲学的論理・一貫性があるとも思えない。著者なりのアイロニックな視点から表現すると、著者の立ち位置のない(読めない)時事放談と言うべきだろう。まず「PROLOGUE」の意義(その後の各論との関係性)が良く判らないし、「憲法改正」のトピック(62~64頁)では改憲・擁護派ともに揶揄する筆致であり、結局著者は憲法問題を批判はするが自分がどうしたいのかは些か不明である。「嫌 韓 と 反 中」
(72~85頁)ではレバノンの事情をレポートしながら、「隣国同士で悪口をぶつけ合うだけの平和な日本」と揶揄するのだが、著者自身は「平和な日本」にいるのかいないのか良く判らない筆致である。このような著者のスタンスを有り体に言えば、事象の批判においては一段高見に自分自身を置くことで同一次元での自己否定を回避する(従って当該事情に対し自己のスタンス・意見は曖昧にする)という、非常に“上手い”方法を駆使していると言えよう。
この著者独特の手法(“上から目線”と呼んでも強ち誤りではない)は、概ね本書の各トピックに垣間見えるところである。「政治はいつもポピュリズム」(91~93頁)でも、「貸金業法」改正と最高裁判例に批判的な筆致を見せながら、「金融業者をスケープゴートにしても貧困という根本的な問題が解決するわけはない」と言うのだが、それは当然であろう。最高裁や弁護士が貧困問題(社会補償)を解決できるものではないし、金融規制と社会福祉政策とは別次元である。社会福祉政策が充実しているからと言って、グレーゾーンの高金利問題(法の隙間)を放置して良い筈がない。イギリスの例を持ち出して「総量規制」が貧困問題を悪化させたかのごとく説いているが、建設的提案をするわけでもなく本末転倒の論理であろう(著者の欧米志向は「若者言葉」にも見える)。著者の筆致には欧州が好みのように散見されるが、続くトピックではオランダの「マ リ フ ァ ナ」合法問題、ドイ
ツ、オランダ、スイス等の「売 春」の認可制などをして、日本を「世界の流れについていけずにガラパゴス化する」と悲観する。「売 春」が「世界的に合法化」されているとは思わない(欧
州に多いことは認める)が、薬物や「売 春」において日本が「ガラパゴス化」したところで、日本の大勢に影響がある訳でもないし、異なる文化・歴史や価値観を有する民族間において、鬼の首を捕ったかのごとく吹聴することでもあるまい。貸金規制(総量規制)、薬物や「売 春」の非合法を批判・悲観しつつ、他方では「サッカーくじ」や
「宝くじの当選金引き上げ」については、「射幸心を煽られているだけ……もっとも“被害者”は愚か者だけ」(151~153頁)とあっては、著者の志向する国家像はきっと素晴らしいものなのであろう。