一番日本を知らないのは日本人ということになるのかも | 日本のお姉さん

一番日本を知らないのは日本人ということになるのかも

あまり日本旅行をしていないワタシとしましては、チュウゴウ人やタイ人の方が日本通になるんじゃないかと、ちょっと焦ってくる。
北海道も行ってないし!
秋吉台も行ってないし!
「尾道(おのみち)」すらも行ってないし!ヤバくない?

今は、どんな田舎に行ってもチュウゴク人が日本人と混じってご飯を食べているそうです。
元お好み焼き屋さんおおばちゃんの、よく旅行に行く友人がぼやいていたそうです。

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「日本への旅行熱が止まらない、タイ人の本音
東洋経済オンライン 11月26日(木)6時0分配信

日本にハマるタイ人たち。どこがうけているのか?(写真は日本政府観光局が主催する旅行フェアに詰め掛けるタイの人々)

観光旅行で日本を目指してやってくるのは、“爆買い”の中国人観光客だけではない。中国、台湾などの東アジア圏に次いで多いのが、東南アジアのタイだという。

【詳細画像または表】

タイ人の訪日観光客数は、2014年に前年比45%増となる65万7600人。過去最高を記録した。さらに、今年1月~9月の統計でも既に54万人を突破。年間でも最高記録を更新するのは間違いなく、まさに右肩上がりの伸びだと言える。

■ きっかけはビザ免除だが…

2013年7月、タイ人観光客への査証免除措置が実施されたとき、ここまでの状況を想像していた人がいただろうか。

観光を理由とした15日以内の滞在であれば、ビザが無くても入国可能となったことが大きな追い風となり、ここ数年は、日本への旅行ブームが起きているのだ。

今月6日~8日、日本政府観光局は「個人旅行に特化した旅行フェア」を開催。現地の旅行代理店や航空会社をはじめ、外国人観光客向けのフリーパスを販売しているJRや私鉄、それに加えて、自分たちの街にもタイ人観光客を呼び込もうと地方自治体の観光課などがブースを並べた。

定期的に開催されているイベントで、ちょうど1年前のイベントにも立ち寄ったことがあったのだが、今回は去年の3倍以上のスペースとなる特設ホールが会場となっていた。しかも、初日の金曜日、まだオフィスアワーであるにもかかわらず、オープン前には列ができるほど、大勢のタイ人が詰めかけていたのである。
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「急激な右肩上がりを続けているので、さすがに穏やかな伸びになるだろう……と思っていましたが、もうしばらくは続くのかもしれません。今回の盛況ぶりを見て驚きました。既に日本に行った事があるリピーターが増えている一方で、これから初めて行く人もまだまだ多い。一部の層だけではなく、かなり裾野が広がってきているという印象を受けます」

そう話すのは、イベントを主催する日本政府観光局の天野泉さん。観光ビザが必要だった時には、ビザを得るために旅行会社のパッケージツアーを利用していた人も多かったが、今はツアーに参加しなくても、思い立ったらすぐに日本へ飛ぶ事も容易になった。

その結果、個人旅行(F.I.T/Free Individual Traveler)で気軽に日本へ行く人が増え、年1回は必ず日本に鮨を食べに行くという人がいるくらい、リピーターが続出している。

■ 日本への旅行が5回以上の強者も続々

日本の旅行情報を得ようと今回のイベントに足を運んでいたタイ人たちは、大学生から高齢者まで幅広かったが、私が会場で声を掛けた人のほとんどは『既に日本へ行った事がある』と答えたリピーター観光客。彼らは、もう次の旅行先やベストシーズンを調べに来ていた。

来月12月に旅行を計画しているという30代の女性は、次回の旅行が4回目。この日は、福岡と沖縄の情報を集めることが目的だという。

「最初の旅行で行ったのは、東京、大阪、京都、奈良です。2回目と3回目は、どちらも東京だけ。今回は、60代の両親を連れて行くので、寒くないところがいいなと思って、九州が候補になっています。沖縄でダイビングするなら、どこがオススメですか? 石垣島? 離島に行っても、英語は通じるかしら?」

取材目的で話し掛けると、反対に色々なことを質問されるのだが、その内容はかなり細かい。そして、ここまでバラエティに飛んだ都市名が出るのかと驚くほど、北海道から沖縄まで、様々な観光地の名前が出てくる。

40代の奥様グループ3人組は、それぞれが家族旅行で日本を訪れることを計画中。いずれも、5回以上は日本を訪れているという。
私は、この冬に大阪へ行く事が決まっているけれど、他の2人はまだ決めていないので、今日このフェアで探そうと思って来ました。彼女は、東京ディズニーランドとUSJどちらも一度の旅行で行きたいようなのですが、東京~大阪の移動手段は、新幹線が良いですよね?」

彼女達は、パンフレットを見比べながら、友人同士で情報交換を続けていた。

「東京~大阪って、新幹線でどれくらいかかるんだっけ?」

「3時間はかからなかったから、大変ではないと思う」

「新幹線もJRパスに含まれているの?」

「含まれているから、追加料金なしで乗れるよ」

基本的には、航空券とホテルだけを取って、それ以外はJRや私鉄が出しているフリーのレイルパスを使って、自分たちで移動するという。このレイルパスは、3日間でいくら、5日間でいくら、と決まっている、外国人観光客限定のもの。一部の例外を除けば、新幹線の自由席でさえも、フリーパスで乗ることができる。

■ 強い味方は、LCCと鉄道のフリーパス

今回のイベントに出展していたJR九州(九州旅客鉄道)の伯野慎一郎さんによると、個人旅行で来るタイ人観光客たちの“黄金ルート”ができてきているという。

「福岡には、バンコクからの直行便が飛んでいますが、JALだけでなくジェットスターの直行便がスタートしたことで、タイ人観光客が急激に増えました。なんと、前年比200%増という月があったほど。LCCで来て、JR九州のレイルパスを使って九州の各県をいくつか回るというルートを取る人が圧倒的に多いのです。」

今月、まさにこのルートで旅行している人がいる。50代のプロイさん夫婦だ。旅行期間は11日間。直行便で福岡に行き、5日間の九州レイルパスを2回使って、10日間かけて佐賀や熊本などを回ったという。旅館やホテルは、英語を使って個人で直接予約した。

「文化、美術、歴史、生活すべての面で、日本は最も面白い国のひとつだと思います。食べ物も美味しいし、日本の製品は良いものだし、日本人も優しいし。タイでは感じられない季節もあります。今回は紅葉も少し始まっていて綺麗でした。日本は、どんな季節でも旅行したいと思う国です。治安が良いから、個人旅行にも向いていますよね。航空券はもちろん、ホテルや旅館、レイルパスも全てネットで予約できるので、安心して行く事ができます。」

最近では、バンコクの旅行代理店などでもレイルパスを販売するようになり、日本の窓口などで購入しなくても良くなった。これで、日本への旅行はさらにハードルが低くなったという。

そして、個人旅行をするときに大切なのは、旅館やホテルなどの宿泊先選び。ここで頼りにするのは、やはりインターネットの口コミサイトだ。

■ タイで人気の口コミサイトはココ!

日本の旅館やホテル、観光地やレストランなど、どこが良かったか、どうやって行ったのか、個人旅行で頼りになるのは経験者の口コミだ。

そんなときにタイ人が頼りにするというのが、タイ最大の口コミ旅行サイト『Pantip(パンティップ)』。日本をはじめ世界各国の旅行先についてのレビューが集まるので、旅行を計画するときには必ずチェックをするという人が多かった。

来年の夏に、友人達5人で行く旅行の計画を立てているという大学生たちは、それぞれが情報収集を続けている。

「私自身は、東京、千葉、大阪、広島に行った事があるけれど、日本のどこに行くかは皆とゆっくり相談してから決める予定です。Pantipで調べて、AgodaとかBooking.comで予約することが多いかな。お刺身、鮨、ラーメン、たこ焼きを食べたい。バンコクでも食べられるものだけど、やっぱり本場がいいので。」

一握りのタイ人富裕層だけが日本に来る時代は終わった。毎年4月中旬にあるタイ正月の長期休暇には、海外旅行先ランキングで1位になったのだ。中間層にも広がる日本観光ブーム。その動向に注目しているのは企業だけではない。

今回のイベントでブースを出していた日本の地方自治体。少子高齢化、首都圏への一極集中が進む中、好意的な目を向けているタイ人観光客にどんなPRをしているのか。次回記事では、それぞれの戦略を追いたい。

藤村 美里
. http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151126-00093611-toyo-soci&p=1