尖閣めぐる争い「避けられない」 馬英九総統、習近平氏に伝える
2015.11.8 11:57更新
【中台首脳会談】
尖閣めぐる争い「避けられない」 馬英九総統、習近平氏に伝える
7日、中台首脳会談の後、記者団の質問に答える台湾の馬英九総統(田中靖人撮影)
シンガポールでの習近平・中国国家主席との首脳会談を終えた台湾の馬英九総統は8日未明、台湾に戻った。馬氏は台湾への機上で「当初の目標はおおむね達成した」と記者団に語った。中央通信社が伝えた。
会談で馬氏は、ミサイルなど中国の軍事的脅威に対する台湾側の懸念を伝え、習氏が「台湾を狙ったものではない」と説明。馬氏は「十分満足しているわけではないが(事態改善へ)一つのきっかけをつくった」と述べた。
会談後の習氏との夕食会では、沖縄県・尖閣諸島周辺の漁業権をめぐり一昨年に日本と調印した取り決め(協定)にも触れたと明らかにした上で、尖閣諸島の主権をめぐる争いは「避けられない」と習氏に伝えたことなどを明らかにした。
習氏に「中華民国憲法は台湾独立を認めていない」と述べ、「中華民国」という言葉に触れたと強調した。(共同)
http://www.sankei.com/world/news/151108/wor1511080029-n1.html
2015.11.18 10:41更新
【APEC首脳会議】
「南シナ海」米中応酬も
【マニラ=吉村英輝】18日に始まるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議では、中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題が焦点の一つとなる。中国はパリ同時多発テロに注目が集まる現状に乗じて、主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)など経済関係に議論を集中させ、批判をかわす姿勢とみられる。一方、米国は「航行の自由」を盾に中国への圧力を強める構えだ。
「この地域の海の安全と航行の自由へ私たちの決意の象徴だ」。オバマ米大統領は17日にマニラ到着後、フィリピン海軍のフリゲート艦に乗艦、南シナ海への関与を強める姿勢をアピールした。
船は米国が2011年に提供し、フィリピン海軍が旗艦として使用。オバマ氏は、米沿岸警備隊の巡視船など新たに2隻の供与を約束した上で、安全保障能力の協力強化のため、周辺国も対象に今後2年間で計2億5900万ドル(約320億円)の支援を実施する方針を明らかにした。
オバマ氏は17日からの東南アジア歴訪で、「すべての当事者に、さらなる埋め立てや軍事化をやめるよう求め続ける」方針だ。安倍晋三首相も18日にマニラ入りし、日米が連携して南シナ海の「法の支配」を各国に訴える見通しだ。
一方、マニラ入りした中国の習近平国家主席は、今月10日に王毅外相を“露払い”でフィリピンに送り、議長国としてAPECで南シナ海問題を取り上げないよう約束を取り付けている。5日には、南シナ海で衝突するベトナムを訪問し、友好関係を確認した。
http://www.sankei.com/world/news/151118/wor1511180016-n1.html
【中台首脳会談】
尖閣めぐる争い「避けられない」 馬英九総統、習近平氏に伝える
7日、中台首脳会談の後、記者団の質問に答える台湾の馬英九総統(田中靖人撮影)
シンガポールでの習近平・中国国家主席との首脳会談を終えた台湾の馬英九総統は8日未明、台湾に戻った。馬氏は台湾への機上で「当初の目標はおおむね達成した」と記者団に語った。中央通信社が伝えた。
会談で馬氏は、ミサイルなど中国の軍事的脅威に対する台湾側の懸念を伝え、習氏が「台湾を狙ったものではない」と説明。馬氏は「十分満足しているわけではないが(事態改善へ)一つのきっかけをつくった」と述べた。
会談後の習氏との夕食会では、沖縄県・尖閣諸島周辺の漁業権をめぐり一昨年に日本と調印した取り決め(協定)にも触れたと明らかにした上で、尖閣諸島の主権をめぐる争いは「避けられない」と習氏に伝えたことなどを明らかにした。
習氏に「中華民国憲法は台湾独立を認めていない」と述べ、「中華民国」という言葉に触れたと強調した。(共同)
http://www.sankei.com/world/news/151108/wor1511080029-n1.html
2015.11.18 10:41更新
【APEC首脳会議】
「南シナ海」米中応酬も
【マニラ=吉村英輝】18日に始まるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議では、中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題が焦点の一つとなる。中国はパリ同時多発テロに注目が集まる現状に乗じて、主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)など経済関係に議論を集中させ、批判をかわす姿勢とみられる。一方、米国は「航行の自由」を盾に中国への圧力を強める構えだ。
「この地域の海の安全と航行の自由へ私たちの決意の象徴だ」。オバマ米大統領は17日にマニラ到着後、フィリピン海軍のフリゲート艦に乗艦、南シナ海への関与を強める姿勢をアピールした。
船は米国が2011年に提供し、フィリピン海軍が旗艦として使用。オバマ氏は、米沿岸警備隊の巡視船など新たに2隻の供与を約束した上で、安全保障能力の協力強化のため、周辺国も対象に今後2年間で計2億5900万ドル(約320億円)の支援を実施する方針を明らかにした。
オバマ氏は17日からの東南アジア歴訪で、「すべての当事者に、さらなる埋め立てや軍事化をやめるよう求め続ける」方針だ。安倍晋三首相も18日にマニラ入りし、日米が連携して南シナ海の「法の支配」を各国に訴える見通しだ。
一方、マニラ入りした中国の習近平国家主席は、今月10日に王毅外相を“露払い”でフィリピンに送り、議長国としてAPECで南シナ海問題を取り上げないよう約束を取り付けている。5日には、南シナ海で衝突するベトナムを訪問し、友好関係を確認した。
http://www.sankei.com/world/news/151118/wor1511180016-n1.html