いずれ南シナ海は中国軍の軍事要塞化するだろう
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成27年(2015)11月12日(木曜日)参
通算第4726号
いずれ南シナ海は中国軍の軍事要塞化するだろう
フィアリークロス礁はすでにディエゴガルシアの二倍だ
*******************
豪の戦略分析専門誌「ストラテジスト」(2015年11月11日号)は次のように書いた。
「すでに南シナ海に中国軍が埋め立てた人口島は膨大であり、ファイリーククロス島は米海軍基地ディエゴガルシアの二倍に達した」
http://www.aspistrategist.org.au/chinas-militarisation-of-the-south-china-sea-and-australian-defence-policy/
米海軍は「航行の自由作戦」として、中国が支配を企む人口島の12海里以内に駆逐艦ラッセンを投入し、当該海域を航行させたが、「この作戦は三ヶ月に二回のペースでおこなわれる」とした。
さて次にどうするのか。
第一は偵察能力を高め、動向をつねに把握するための監視活動強化である。
第二に中国の軍事設備に届く地対艦ミサイル(ASCM)、ならびに豪空軍基地にPKAAF H6K爆撃機を配備するため米豪のすみやかな協議が望まれる。同爆撃機は対地巡航ミサイルLACMSを搭載出来るからである。
いずれ中国は3000メートル級滑走路を造成した人口島を軍事要塞化し、かれらの軍事目的であるA2ADを達成し、上空の空域を「防空識別圏」とする可能性が高くなってきた、と分析した。
また同誌はとりわけ日本と豪州との共同防衛協議、共同行動が必要とされ、親中派政権となった豪の政治的決断が迫られていると結語している。
♪
(読者の声1)先般の「南シナ海をめぐるシンポジウム」に出席したのですが、宮?さんが言われた「中国人民元がIMFのSDRに加入するのは、ほぼ確実となったが、これを好機と待ちかまえるのがソロスら、ヘッジバンドだ」という予測、このあたり、よく咀嚼できないのですが、具体的にどういうことが起きるのですか?
(JI生、中野区)
(宮?正弘のコメント)通貨安を見越して先物を予約し、空売りを仕掛ける手口です。詳細は拙著『世界金融危機 彼らは「つぎ」をどう読んでいるか?』(双葉新書)などをご参照ください。
また人民元のSDR入りと、その後の展望に関してはIMFの正式決定が今月中であり、実施は来年十月以降ですので、現段階での予測は控えます。
2016年一月末までに小生、田村秀男、渡邊哲也共著の本(題名未定。産経新聞出版)がでますので、しばしお待ち下さい。
♪
(読者の声2)終戦70年 慶應義塾戦没者追悼会のご案内
下記の通り行われますのでご案内します。
先の大東亜戦争において散華された慶應義塾出身者は総数2,226名にのぼります。戦争末期には多くの慶大生や卒業生が愛する祖国を守らんと航空特攻、人間魚雷回天や戦艦大和の沖縄特攻などに殉じています。本追悼会は平成21年以来先輩英霊の慰霊追悼を通じてその祖国愛の精神を偲び顕彰しようとする卒業生有志によって開催されているものです。また慶應出身者以外の方々のご参列も歓迎いたします。
記
日時 11月14日(土)13時半~14時半(雨天実施)
場所 慶應義塾大学三田キャンパス内塾監局前庭園
「還らざる学友の碑」前
東京都港区三田2-15-45
交通 JR田町、都営地下鉄三田駅より徒歩5分
主催・連絡先 慶應義塾戦没者追悼会代表幹事
玉川博己(昭和47年経済) ? 090-1611-9839
Eメール tamagawah@fuga.ocn.ne.jp
<<新刊予告>> 宮崎正弘 vs 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社)
宮崎正弘 vs 宮脇淳子
『中国壊死 百年変わらない腐敗の末路』(ビジネス社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
近代史家の宮脇淳子さんは、モンゴル、満州、チベットにとくに造詣が深く、独自の文明観から中国史を説かれる。現代中国の経済分析では定評のある宮崎と縦横無尽にシナについて語り合った。
でてくる結末は中国が近いうちに「壊死」をむかえるのではないか、という未来予測だ!
22日ごろ全国一斉発売(定価1188円)
予約受付を開始しました(↓ アマゾン)
アマゾンのURLは、
http://www.amazon.co.jp/dp/4828418512/
宮崎正弘の新刊案内 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
宮崎正弘の書き下ろし最新刊 三刷!
『「中国の終わり」にいよいよ備え始めた世界』
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
――経済成長はついに7%を切り、米中首脳会談も完全に失敗に終わった。
――新シルクロード構想やAIIBなども展望が開けず、泥沼化する権力闘争のなかで、追い詰められた習近平は国内統制と軍事覇権の追求にひた走っている。
――各国を丹念に取材してきた著者が、衰退と暴走を繰り返す中国を、ついに切り捨て始めた世界の変化を明らかにし、「習近平Xデー」の可能性と中国の末路を分析する。
――混乱と崩壊へと向かいつつある中国の実態と、今後の世界情勢がわかります。
-◎アマゾンからのご注文は下記です
http://www.amazon.co.jp/dp/4198640335/
宮崎正弘 vs 石平 三刷出来!
『私たちの予測した通り、いよいよ自壊する中国』(ワック、972円)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
―今頃になって日本のマスコミは中国経済の崩壊予測を流し始めているが、バブル崩壊から、人民元の切り下げ、上海株暴落はふたりが以前から予測したとおりで、次におこることは未曾有のシナリオになる、とする。
―凄まじい権力闘争が中国国内で闘われている。日本のマスコミは、なぜ、その裏面をもっとつたえないのだろうか?
―中国論、必読の対話、封切り版。
http://www.amazon.co.jp/dp/4898317286/
+++++++++++
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社)
『中国、韓国は自滅し、アジアの時代がやってくる!』(海竜社、1080円)
『中国大破綻 ついに失われる20年に突入する』(PHP研究所、1404円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国・韓国を“本気で”見捨て始めた世界』(徳間書店 1080円)
『台湾烈々 世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社、1188円)
『「中国の時代」は終わった』(海竜社、定価1080円)
『中国共産党、三年以内に崩壊する!?』(海竜社、1080円)
『中国バブル崩壊が始まった』(海竜社、1080円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)
<宮崎正弘の対談シリーズ>
++++++++++++
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗し ついに終わる中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 石平『2015年 中国の真実』(ワック、シリーズ第五弾)
宮崎正弘 v 大竹慎一『中国崩壊で日本はこうなる』(1512円。徳間書店)
宮崎正弘 v 西部遭『日米安保五十年』(海竜社)
宮崎正弘 v 黄文雄『世界が知らない中国人の野蛮』(徳間書店)
宮崎正弘 v 佐藤優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社)
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
(C)有限会社宮崎正弘事務所 2015 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
平成27年(2015)11月12日(木曜日)参
通算第4726号
いずれ南シナ海は中国軍の軍事要塞化するだろう
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さて次にどうするのか。
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また同誌はとりわけ日本と豪州との共同防衛協議、共同行動が必要とされ、親中派政権となった豪の政治的決断が迫られていると結語している。
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(読者の声1)先般の「南シナ海をめぐるシンポジウム」に出席したのですが、宮?さんが言われた「中国人民元がIMFのSDRに加入するのは、ほぼ確実となったが、これを好機と待ちかまえるのがソロスら、ヘッジバンドだ」という予測、このあたり、よく咀嚼できないのですが、具体的にどういうことが起きるのですか?
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(宮?正弘のコメント)通貨安を見越して先物を予約し、空売りを仕掛ける手口です。詳細は拙著『世界金融危機 彼らは「つぎ」をどう読んでいるか?』(双葉新書)などをご参照ください。
また人民元のSDR入りと、その後の展望に関してはIMFの正式決定が今月中であり、実施は来年十月以降ですので、現段階での予測は控えます。
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先の大東亜戦争において散華された慶應義塾出身者は総数2,226名にのぼります。戦争末期には多くの慶大生や卒業生が愛する祖国を守らんと航空特攻、人間魚雷回天や戦艦大和の沖縄特攻などに殉じています。本追悼会は平成21年以来先輩英霊の慰霊追悼を通じてその祖国愛の精神を偲び顕彰しようとする卒業生有志によって開催されているものです。また慶應出身者以外の方々のご参列も歓迎いたします。
記
日時 11月14日(土)13時半~14時半(雨天実施)
場所 慶應義塾大学三田キャンパス内塾監局前庭園
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宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
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(C)有限会社宮崎正弘事務所 2015 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示