大事な国防は日米安保という一本の綱に頼っている。その綱を大きな赤い鼠がかじっている。 | 日本のお姉さん

大事な国防は日米安保という一本の綱に頼っている。その綱を大きな赤い鼠がかじっている。

英国旅行の感想です。大戦慰霊祭の反日に驚きました。
高齢の老人が出てきたが、彼はひたすら日本軍の捕虜虐待体験談を語り出した。大スクリーンには漫画で泰緬鉄道建設現場のやせ細った英国兵の寝ている姿、どう猛な日本兵、そして7人が処刑されたというと竹竿にさされた英国兵の首の汚い画が映し出された。
あきれた。
これを女王や首相だけでなく全国中継で現代の全英国人に見せているのである。ひたすら戦死者を悼む日本の戦没者慰霊祭とは全く違っており、今なお英国政府が日本に対する敵愾心を煽動している。英国では第二次大戦は終っていないのだ。
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)11月12日(木曜日
(読者の声2)英国旅行の感想です。大戦慰霊祭の反日に驚きました。英国も追い詰められているのかもしれません。
「英国の反日と対応」
11月3日から英国を旅行してきた。BBC放送で英国政府の反日宣伝を見て驚いた。日本人は忘れているが英国人の日本憎悪は今も再生産されており根深い。したがって英国は西側の国だからと思って日本の安保に支援を当てにすることはできない。
ただし安易に英国の反日風土に反発して裏で糸を引く中共に悪用されないように注意しなければならない。
11月初旬、英国全土で大戦犠牲者慰霊顕彰行事が大々的に行われた。
7日の夜にはロイヤル・アルバート・ホールで、エリザベス女王臨席の下、王族、貴族、キャメロン首相など政府閣僚、軍代表者、英国国教会大司教、一般遺族が出席して大々的な慰霊祭が行われた。式中、鎮魂歌が捧げられ出席者の中にはロック歌手のロット・スチュワートの歌に涙する姿も見られた。
ついで大戦の回想に移った。
場内2カ所の大スクリーンにロンドン空襲のニュース映像が映し出された。来襲する独空軍の大編隊、迎撃する英国軍機、独の爆撃被害の跡に集まる国民をチャーチル首相が見回り激励している。そして生き残りの元戦闘機乗りが往事の空戦を回想した。
次は東南アジアの戦いである。すると同じく高齢の老人が出てきたが、彼はひたすら日本軍の捕虜虐待体験談を語り出した。大スクリーンには漫画で泰緬鉄道建設現場のやせ細った英国兵の寝ている姿、どう猛な日本兵、そして7人が処刑されたというと竹竿にさされた英国兵の首の汚い画が映し出された。
あきれた。
これを女王や首相だけでなく全国中継で現代の全英国人に見せているのである。ひたすら戦死者を悼む日本の戦没者慰霊祭とは全く違っており、今なお英国政府が日本に対する敵愾心を煽動している。英国では第二次大戦は終っていないのだ。
そこで若い日本人がだまされないように、一言、言っておくと、日英の戦争は英国がルーズベルトに従い日本をABCD包囲網で貿易封鎖したから起きた。
日本の反撃であり日本は被害者だ。大体この根本原因は英国人が長年アジアに居座り、植民地として収奪していたからである。しかし英国人は反省しておらず、それどころか、戦後の民族独立でアジアの豊かな植民地を奪われたことを今も恨んでいるようだ。
英国人は民主主義とかきれい事を言うが強欲な偽善者である。戦争犯罪について言えば、1942.2.25のフェザーストーン事件では英軍側が負傷者を就労させようとしたので日本側が断ると衛兵が丸腰の日本軍人48名を機銃で大虐殺している。
日本はこの事件を赤十字に訴えたが英国は必死に虚偽の理由をでっちあげて隠蔽した。泰緬鉄道建設では白人捕虜が確かに多数死亡しているが、日本軍人も大量に死亡している。日本兵もやせ細っていたのだ。死亡原因はモンスーンによるクワイ河の大増水による食料の補給不足とビルマからの熱帯コレラの大流行によるものだ。また捕虜虐待などしていない。鉄道工事を急ぐのに虐待など出来ない。
論理が逆だ。
翌11月8日、ローマ時代の温泉のあるバースに行った。太鼓やラッパを吹き鳴らす戦死者慰霊顕彰行進に出くわしたが皆あのテレビを見たと思うと良い気持ちはしなかった。
英国政府には貿易投資は進めるが対日未来志向の意欲は見られない。特に重要なのは英国が中共の反日世界戦略に巻き込まれていることだ。
現代中共の対日戦略は、遠交近攻といって、日本を欧米から切り離して孤立化させ征服しようとするものだ。今英国は原油の値下げ、投資不調による経済不況で苦しい。このため中共の飛行機爆買戦術に引っかかり、元々の反日風土に加えて必死に中共の対日攻撃政策におもねっているように見える。
しかし英国でも何故中共はあれほど金があるのか、という識者の疑問の声があった。中共は爆買をいつでもキャンセルできるのだ。
欧州を見ると中東紛争、民族大移動、テロ、経済不況と難しい混乱が続いており、明るい見通しはない。
これに対して日本は国内的には幸い安定しているが、大事な国防は日米安保という一本の綱に頼っている。その綱を大きな赤い鼠がかじっている。
早く自前で国防を確保しなければならない。
今ようやく国民の間に危機感が高まり占領軍憲法改正運動が盛んになってきたのは素晴らしいが、同時に時間がないので核自衛の準備を急がなければならない。憲法では国防は出来ず、核自衛には憲法改正は不要である。
(東海子)