米・南シナ海駆逐艦派遣 緊張高まる最前線から記者が報告します。 | 日本のお姉さん

米・南シナ海駆逐艦派遣 緊張高まる最前線から記者が報告します。

米・南シナ海駆逐艦派遣 緊張高まる最前線から記者が報告します。
フジテレビ系(FNN) 10月28日(水)12時23分配信

アメリカと中国の緊張が高まっています。南シナ海の南沙諸島、スプラトリー諸島で、中国が埋め立てた人工の島をめぐって、アメリカは、周辺12カイリ以内に、駆逐艦「ラッセン」を派遣して、「航行の自由作戦」と名づけた巡視活動を、数週間から数カ月続けるとしています。
一方、中国も、強烈な不満を表明し、1歩も引く様子を見せていません。

フィリピンのスービックには永松 裕二郎記者、そして中国・海南島には、青瀧博文記者がいます。
緊張が高まる最前線からの報告です。

さまざまな新鮮な魚がとれる、スービックの漁業関係者からは、今回のアメリカ軍の行動を歓迎する声が上がっている。
地元漁協のリーダーは、「わたしたちが期待しているのは、中国が占領している南シナ海で、昔のように漁ができるようになることだ」と語った。
2014年初め、中国は、南シナ海の7つの岩礁で、埋め立てを本格化させた。

その影響で、フィリピンのルソン島西部、スービックでは、漁獲高が減少し、およそ3,000人いる漁師のうち、1割ほどが、この1年で辞めてしまったという。

一方、中国は、対抗措置も辞さない構え。
漁港には、習近平主席の大きな看板が掲げられている。
漁民たちは、海上権益を守る先鋒隊だと呼びかけている。
中国最南端の島、海南島には、「海上民兵」と呼ばれる漁師たちがいる。
普段は、漁をしているが、定期的に軍事訓練を受けている。
島の建設のための物資を運ぶほか、有事の際には、大船団を組んで、南シナ海に繰り出す。
漁師は、「どうするかって? 追い出してやる。もともと、中国の海だ。恐れるものなどない」、「南シナ海は先祖の海だ。昔から先祖が漁をしている」などと話した。
領有権争いには、軍だけでなく、漁師まで駆り出されているのが現状となっている。

ご注意↓クリックすると音声画像がでます。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20151028-00000873-fnn-int