歴史を踏まえない茶番劇に、安倍総理が行かないのは当然でした。
歴史を踏まえない茶番劇に、安倍総理が行かないのは当然でした。
エコノミスト誌は、日本の右翼を茶化している。
日本は、ロシアが南下してくるのが怖くて、必死で朝鮮半島を独立させ、満州を保護するようになり、満州で鉄道の利権を求めたアメリカのご機嫌を取りそこねて、アメリカを敵にしたのだ。
元はと言えばロシアが恐かったからなのだ。
ロシアは対馬に軍艦を横づけしてイギリスが脅すまで、ずっとそこにいたのだ。
~~~~~~~
エコノミスト誌も指摘 反日を政権基盤にする中韓
Wedge 10月1日(木)12時10分配信
8月29日付の英エコノミスト誌は、「歴史の使い方――日本の20世紀の拡張主義についてのアジアの見解はすべて否定的ではない」との記事を掲載し、安倍総理の戦後70周年談話について論じています。
朴槿恵大統領はなぜ第三国での日本批判を繰り返すのか
すなわち、李登輝元台湾総統は、日本の雑誌にしたコメントへの敵意ある反応に驚いている。彼は、台湾の現政府が第2次大戦終結70周年を記念するのは「日本を困らせ、中国を喜ばせるものである」と批判し、台湾の若者は日本と戦ったのではなく、日本のために戦ったと述べた。馬英九現総統は李登輝批判を始め、中国は「馬鹿げた発言」と嘲笑した。歴史的には李元総統の指摘は的を射ている。
台湾は1895年に日本に割譲され、日本の統治下に入った。1945年に中国に復帰したが、内戦で敗北した国民党の最後の砦になった。李登輝は国民党の指導者になったが、彼の日本好きは良く知られている。彼の兄は靖国に祭られている。彼のような見解は台湾では普通である。アジア全体でも、日本の植民地の歴史には多義的な感情が見られる。
中国は、9月3日に軍事パレードで70周年を記念する。安倍総理の欠席は理解できるが、それは日本が戦争中の犯罪を受けとめていない印象を与える。
隣国との関係に歴史が障害にならないようにする安倍の試みはうまくいかなかった。過去の謝罪を堅持したが、中国は「誠実さ」に欠けるとし、朴大統領は「期待外れ」とした。安倍の失敗の理由の一つは、中韓では、彼は歴史修正主義者として知られ、戦犯であった祖父、岸信介を尊敬しているからである。
談話は罪の否定の試みとも読める圧縮された20世紀の歴史の文脈におかれた。彼は、日本がアジアで立憲政府を初めて作り、日露戦争の勝利で、アジアとアフリカの植民地支配下の人民を元気づけたと述べた。その後、恐慌と西側の保護主義ゆえに「間違った道」を歩み、国際秩序の「挑戦者」になったと述べた。
これは日本の極右が好む物語である。日本は植民地主義者ではなく解放者、第2次大戦では侵略者より犠牲者であることを示唆する。この物語は日本の近代化が毛沢東やネールを鼓舞した事実で強化される。戦時中、自由の戦士、ビルマのアウンサンやインドのチャンドラ・ボースは日本と同盟関係を結んだ。
今日でも東南アジアでは、日本の戦争と反省は大きな問題ではない。日本の侵略は、西側の植民地主義と独立までの短い間合いで起こったとの歴史がある。また日本は援助国、貿易相手国などであり、対中関係での潜在的同盟国である。東南アジア諸国としては、日本と良い関係を持っておく理由は多い。
中国では共産党は対日闘争を自らの正統性強化に使っている。韓国の民族主義も反日が基礎になっている。だから中国と韓国はどんな謝罪もほぼ受け入れないだろうか、だからと言って、よりよい謝罪をしない理由にはならない、と述べています。
出 典:Economist ‘The uses of history’(August 29, 2015)
http://www.economist.com/news/asia/21662571-asian-views-japans-20th-century-expansionism-are-not-all-negative-uses-history
* * *
エコノミスト誌は日本の戦争を断罪する論調を一貫して掲げてきた雑誌です。ただ、この記事は、そういう考えを踏まえつつも、アジアでの日本の戦争への評価が東南アジアと中韓で異なること、中韓は反日を政権の正統性の基盤である民族主義鼓舞の材料に使っており、謝罪を十分と受け入れる気はないことなど、客観的な報道をしています。
また、20世紀の歴史について、毛沢東やネールが日本の成功で鼓舞されたことや、アウンサンやチャンドラ・ボースのことにも言及しています。日本はアジアの解放のために戦ったわけではありませんが、アジアでの植民地主義は第2次世界大戦により大きく終結の方向に向かったことは否定できない歴史の事実です。こういう認識が広まることは良いことです。
第2次世界大戦について、米国と英国、オランダとの対日感情にはかなり差があるという印象を持っています。オランダの場合、インドネシアが独立し、植民地を失いました。英国はインド、マレー、ビルマなどの植民地を失いました。その恨みがあるように思われます。
中国は9月3日に対日戦勝70周年を、軍事パレードをして祝いました。ロシアのプーチン大統領も韓国の朴大統領も出席しました。歴史を踏まえない茶番劇で、安倍総理が行かないのは当然でした。日本は米国に負けたのであって、中国に負けたのではありません。ロシアについて言うと、広島に原爆が落とされ、日本がロシアに戦争終結の仲介を頼んでいる1945年8月9日、長崎に原爆が落とされた日に、火事場泥棒的に中立条約を侵犯し、戦争を仕掛けてきたのであって、戦勝国と言えるのか中国以上に疑問です。ロシアは関東軍を奇襲攻撃し、その後旅順・大連をソ連の租借地にしたと言うのが歴史の事実です。
韓国は戦勝国でも何でもありません。日本のために、韓国の若者は朴大統領の父君も含め、戦ったのです。李登輝総統が台湾について言っていることは朝鮮にそのままあてはまります。
岡崎研究所
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151001-00010000-wedge-int
エコノミスト誌は、日本の右翼を茶化している。
日本は、ロシアが南下してくるのが怖くて、必死で朝鮮半島を独立させ、満州を保護するようになり、満州で鉄道の利権を求めたアメリカのご機嫌を取りそこねて、アメリカを敵にしたのだ。
元はと言えばロシアが恐かったからなのだ。
ロシアは対馬に軍艦を横づけしてイギリスが脅すまで、ずっとそこにいたのだ。
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エコノミスト誌も指摘 反日を政権基盤にする中韓
Wedge 10月1日(木)12時10分配信
8月29日付の英エコノミスト誌は、「歴史の使い方――日本の20世紀の拡張主義についてのアジアの見解はすべて否定的ではない」との記事を掲載し、安倍総理の戦後70周年談話について論じています。
朴槿恵大統領はなぜ第三国での日本批判を繰り返すのか
すなわち、李登輝元台湾総統は、日本の雑誌にしたコメントへの敵意ある反応に驚いている。彼は、台湾の現政府が第2次大戦終結70周年を記念するのは「日本を困らせ、中国を喜ばせるものである」と批判し、台湾の若者は日本と戦ったのではなく、日本のために戦ったと述べた。馬英九現総統は李登輝批判を始め、中国は「馬鹿げた発言」と嘲笑した。歴史的には李元総統の指摘は的を射ている。
台湾は1895年に日本に割譲され、日本の統治下に入った。1945年に中国に復帰したが、内戦で敗北した国民党の最後の砦になった。李登輝は国民党の指導者になったが、彼の日本好きは良く知られている。彼の兄は靖国に祭られている。彼のような見解は台湾では普通である。アジア全体でも、日本の植民地の歴史には多義的な感情が見られる。
中国は、9月3日に軍事パレードで70周年を記念する。安倍総理の欠席は理解できるが、それは日本が戦争中の犯罪を受けとめていない印象を与える。
隣国との関係に歴史が障害にならないようにする安倍の試みはうまくいかなかった。過去の謝罪を堅持したが、中国は「誠実さ」に欠けるとし、朴大統領は「期待外れ」とした。安倍の失敗の理由の一つは、中韓では、彼は歴史修正主義者として知られ、戦犯であった祖父、岸信介を尊敬しているからである。
談話は罪の否定の試みとも読める圧縮された20世紀の歴史の文脈におかれた。彼は、日本がアジアで立憲政府を初めて作り、日露戦争の勝利で、アジアとアフリカの植民地支配下の人民を元気づけたと述べた。その後、恐慌と西側の保護主義ゆえに「間違った道」を歩み、国際秩序の「挑戦者」になったと述べた。
これは日本の極右が好む物語である。日本は植民地主義者ではなく解放者、第2次大戦では侵略者より犠牲者であることを示唆する。この物語は日本の近代化が毛沢東やネールを鼓舞した事実で強化される。戦時中、自由の戦士、ビルマのアウンサンやインドのチャンドラ・ボースは日本と同盟関係を結んだ。
今日でも東南アジアでは、日本の戦争と反省は大きな問題ではない。日本の侵略は、西側の植民地主義と独立までの短い間合いで起こったとの歴史がある。また日本は援助国、貿易相手国などであり、対中関係での潜在的同盟国である。東南アジア諸国としては、日本と良い関係を持っておく理由は多い。
中国では共産党は対日闘争を自らの正統性強化に使っている。韓国の民族主義も反日が基礎になっている。だから中国と韓国はどんな謝罪もほぼ受け入れないだろうか、だからと言って、よりよい謝罪をしない理由にはならない、と述べています。
出 典:Economist ‘The uses of history’(August 29, 2015)
http://www.economist.com/news/asia/21662571-asian-views-japans-20th-century-expansionism-are-not-all-negative-uses-history
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エコノミスト誌は日本の戦争を断罪する論調を一貫して掲げてきた雑誌です。ただ、この記事は、そういう考えを踏まえつつも、アジアでの日本の戦争への評価が東南アジアと中韓で異なること、中韓は反日を政権の正統性の基盤である民族主義鼓舞の材料に使っており、謝罪を十分と受け入れる気はないことなど、客観的な報道をしています。
また、20世紀の歴史について、毛沢東やネールが日本の成功で鼓舞されたことや、アウンサンやチャンドラ・ボースのことにも言及しています。日本はアジアの解放のために戦ったわけではありませんが、アジアでの植民地主義は第2次世界大戦により大きく終結の方向に向かったことは否定できない歴史の事実です。こういう認識が広まることは良いことです。
第2次世界大戦について、米国と英国、オランダとの対日感情にはかなり差があるという印象を持っています。オランダの場合、インドネシアが独立し、植民地を失いました。英国はインド、マレー、ビルマなどの植民地を失いました。その恨みがあるように思われます。
中国は9月3日に対日戦勝70周年を、軍事パレードをして祝いました。ロシアのプーチン大統領も韓国の朴大統領も出席しました。歴史を踏まえない茶番劇で、安倍総理が行かないのは当然でした。日本は米国に負けたのであって、中国に負けたのではありません。ロシアについて言うと、広島に原爆が落とされ、日本がロシアに戦争終結の仲介を頼んでいる1945年8月9日、長崎に原爆が落とされた日に、火事場泥棒的に中立条約を侵犯し、戦争を仕掛けてきたのであって、戦勝国と言えるのか中国以上に疑問です。ロシアは関東軍を奇襲攻撃し、その後旅順・大連をソ連の租借地にしたと言うのが歴史の事実です。
韓国は戦勝国でも何でもありません。日本のために、韓国の若者は朴大統領の父君も含め、戦ったのです。李登輝総統が台湾について言っていることは朝鮮にそのままあてはまります。
岡崎研究所
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151001-00010000-wedge-int