日本郵政3社のIPO(新規上場)株の買い方を伝授! | 日本のお姉さん

日本郵政3社のIPO(新規上場)株の買い方を伝授!

日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の3社の売出総額の合計は約1兆3876億円。これは、ともに2兆円を超えていたNTT(9432)とNTTドコモ(9437)に次ぐ規模となっている。

NTTの株を買った人で損をした人も多かったんじゃなかったっけ?一応読んでおこっと。↓

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015年9月11日公開(2015年9月14日更新)
ザイ・オンライン編集部
日本郵政3社のIPO(新規上場)株の買い方を伝授!
http://diamond.jp/articles/-/78372

引受証券会社や申し込み期間、想定売出価格など、
日本郵政株を購入するためのIPO情報を総まとめ!

日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の3社の新規上場が承認!

日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の3社から出されていたIPO(新規上場)の申請に対して、2015年9月10日、東京証券取引所は正式に承認、2015年11月4日に上場することが決定した。証券コードは日本郵政(6178)、ゆうちょ銀行(7182)、かんぽ生命保険(7181)となる。

日本郵政グループ3社のIPOは、日本の株式市場にとって今年最大のイベントと言っても過言ではない。これまで「IPOは買い方がわからない」「申し込んでも当たる気がしない」と避けていた人や、これまで株式投資に縁がなかった人の中にも、今回の巨大上場にはチャレンジしてみようと考えている人も多いだろう。

そこで、現時点で公表されている目論見書やニュースリリース、東京証券取引所のWebサイトなどを元に、日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の3社のIPOに関する情報をまとめてみた。

IPO(新規上場)スケジュールについて

まず、日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険3社のIPOは、今後どのように進むのか。9月10日に発表されたばかりのスケジュールは次のとおりだ。

■IPOスケジュール 日本郵政 ゆうちょ銀行・かんぽ生命保険 仮条件の決定日
10月7日(水) ブックビルディング期間
(抽選申し込み期間)
10月8日(木)~23日(金) 10月8日(木)~16日(金) 売出価格の決定日 10月26日(月) 10月19日(月) 申込期間 10月27日(火)~30日(金) 10月20日(火)~
23日(金) 上場日(受渡期日) 11月4日(水)

この中でも重要なのは、購入希望者が証券会社に対して抽選の申し込みを行うブックビルディング期間だ。日本郵政グループ3社のIPO株が欲しい人は、それぞれのブックビルディング期間が終了するまでに引受証券会社の口座を開設し、抽選の申し込みをしよう。

3社とも10月8日(木)からブックビルディングが始まるが、最終日は日本郵政が23日(金)、ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険が16日(金)までと日程が異なっている。目論見書によると、子会社にあたるゆうちょ銀行とかんぽ生命保険の株式価値を親会社である日本郵政の株式価値に反映させるため、日本郵政の最終日を5営業日ほど後ろにずらしたようだ。

うっかり日程を勘違いして、「まだ時間があると思っていたのに、もう終わってた!」なんてことがないよう注意したい。なるべく抽選に当たる確率を上げるため新たに証券会社の口座を開こうと考えている人は、余裕を持って口座開設手続きを進めておこう。

想定売出価格・売出株数・売出総額(吸収金額)について

次は、いくらで買えるか。日本郵政グループ3社それぞれの想定売出価格は、次のとおりだ。ただ、これはあくまでも目安となる価格。最終的な売出価格は、10月7日に仮条件が決まった後、需要状況や上場日までの価格変動リスクなどを総合的に判断して決定される。

■想定売出価格 想定売出価格 日本郵政(6178) 1350円 ゆうちょ銀行(7182)
1400円 かんぽ生命保険(7181) 2150円

3社とも単元株数(最小売買単位)は100株なので、想定売出価格で試算すると、IPO株に当選した人は日本郵政で13万5000円、ゆうちょ銀行で14万円、かんぽ生命で21万5000円の資金が必要ということになる。3社合計して約50万円となるが、NTT(9432)の公募価格119万7000円やJT(2914)の143万8000円と比較すると、だいぶ手の届きやすい金額と言える。NISAの非課税枠100万円にも収まっているので、NISAの活用を検討してもいいだろう。

それぞれの売出株数と売出総額(吸収金額)は、それぞれ次のとおり。

■売出株数と売出総額(吸収金額) 総売出株式数
(うち国内売り出し)
売出総額(※)
(うち国内売り出し)
日本郵政(6178) 4億9500万株
(3億9600万株)
6682億5000万円
(5346億万円)
ゆうちょ銀行(7182) 4億1244万2300株
(3億2995万3800株)
5774億1922万円
(4619億3532万円) かんぽ生命保険(7181) 6600万株
(5280万株)
1419億円
(1135億2000万円)
合計 1兆3875億6922万円
(1兆1100億5532円)
※ 2015年9月10日時点で予定されている数値。総売出株式数が変更される場合は、2015年10月7日に変更される予定。国内売り出しと海外売り出しの内訳は、最終的にそれぞれの売出価格決定日に決定される予定。 ※1 それぞれの想定
売出価格で算出。

日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の3社の売出総額の合計は約1兆3876億円。これは、ともに2兆円を超えていたNTT(9432)とNTTドコモ(9437)に次ぐ規模となっている。

■過去に行われた大型IPOのデータ 社名(銘柄コード)
※クリックで最新チャートへ 上場日 公募価格 公募総数 吸収金額 NTT(9432)
1987年2月9日 119万7000円 185万株 2兆2145億円 JR東日本(9020) 1993年10月26日 38万円 250万株 9500億円 JT(2914) 1994年10月27日 143万8000円 39
万4276株 5670億円 NTTドコモ(9437) 1998年10月22日 390万円 54万5000株
2兆1255億円 第一生命(8750) 2010年4月1日 14万円 931万9070株 7131億円(※)
日本航空(9201) 2012年9月19日 3790円 1億7500万株 6633億円 ※1 売り先指定の211万2900株は除いて計算

約1.4兆円という資金が株式市場から吸収されると考えると、新たに株式市場へ投入されるお金があるとしても、他の銘柄への影響は少なくないと予想される。日本郵政3社が上場する11月4日前後に日経平均株価がどのように値動きするかの分析は、こちらの関連記事を参考にして欲しい。
(関連記事⇒日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険のIPO(新規上場)で日経平均株価は下落する?イベント投資の達人が大型IPO前後の動きを分析!)

主幹事証券会社・引受証券会社について

やはり一番気になるのは、日本郵政とゆうちょ銀行、かんぽ生命保険のIPO株がどこで申し込んで購入できるのか、ということだろう。目論見書によると、3社の引受証券会社はすべて同じで、次のとおりとなっている。

■日本郵政グループ3社のIPO株が申し込める窓口
会社名 (※青文字はクリックで公式サイトへ) 主幹事証券会社 野村證券
SMBC日興証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
(カブドットコム証券※1)
岡三証券
(岡三オンライン証券※2)
ゴールドマン・サックス証券
JPモルガン証券
大和証券
みずほ証券
東海東京証券 その他の引受証券会社 マネックス証券
SBI証券
松井証券
立花証券
丸三証券
安藤証券
むさし証券
内藤証券
いちよし証券
SMBCフレンド証券
藍澤證券
岩井コスモ証券
東洋証券
水戸証券
エイチ・エス証券
エース証券
極東証券
髙木証券
ちばぎん証券
日本アジア証券
光世証券
リテラ・クレア証券
クレディ・スイス証券
ドイツ証券
バークレイズ証券
メリルリンチ日本証券
UBS証券
シティグループ証券
あかつき証券
今村証券
ウツミ屋証券
岡三にいがた証券
岡地証券
木村証券
共和証券
上光証券
長野證券
中原証券
新潟証券(平成27年10月1日より第四証券に社名変更予定)
西日本シティTT証券
西村証券
日産センチュリー証券
ニュース証券
八十二証券
ばんせい証券
フィリップ証券
ふくおか証券
三木証券
三田証券
山和証券
豊証券
リーディング証券 委託を受けた銀行 三菱東京UFJ銀行(※3) ※1 三菱UFJモルガン・スタンレー証券のグループ企業で、日本郵政グループのIPO株の取り扱いが決定している。※2 岡三証券のグループ企業で、未公
表だが日本郵政グループのIPO株を取り扱う可能性が高い。※3 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社が、金融商品仲介制度を利用して取り扱いの一部を委託。

目論見書には、主幹事証券会社と引受証券会社、委託を受ける銀行の合計62社が載っているが、一部新聞からは、この他にも約30社の証券会社が委託され日本郵政グループ3社のIPO株を引き受けるという話も報じられている。

カブドットコム証券の「新規公開株(IPO)/公募・売出(PO)」のページには、すでに日本郵政グループ3社が掲載されている。(公式サイトへ)

実際、主幹事証券会社の三菱UFJモルガン・スタンレー証券のグループ企業であるカブドットコム証券は、すでに公式サイトで日本郵政グループ3社のIPO株の取り扱いを表明している。

9月11日のブルームバーグの記事によると、日本郵政グループのIPOでは、野村ホールディングスと三菱UFJモルガン・スタンレーの2社への割当が全体の5割に達し、引受証券会社の中で同率トップになる見通しとのこと。あくまでも公表された情報ではないが、もしこの話が事実なら、グループ企業であるカブドットコム証券はかなり狙い目となるだろう。

同様に、主幹事証券会社の岡三証券のグループ企業である岡三オンライン証券も取扱証券会社となる可能性は高いと思われる。

この他の取扱証券会社や銀行など、日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険のIPO株に関する新たな情報が出てきたら、その都度記事を追加していく予定だ。

【関連記事】
日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険のIPO(新規上場)で日経平均株価は下落する?イベント投資の達人が大型IPO前後の動きを分析!

◆日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険のIPO株が買える主なネット証券会社!
IPO(新規公開株)対応 口座開設 NISA口座 通常証券口座 2014年IPO株証券会社
取り扱い実績数 ◆SMBC日興証券 【証券会社情報⇒SMBC証券の紹介ページ】 ○
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【SMBC日興証券のIPOの特長】
大手証券会社だけに取り扱い銘柄数が多く、主幹事を務める銘柄も多い。IPOは、オンライントレードと支店で取り扱う。一般投資家に販売する数量の10%をめどにオンライントレードの同率抽選で配分される。オンライントレード(日興イージートレード)顧客の中では、同一条件、同一確率の抽選が行われる。取扱銘柄を知るには「IPO/POお知らせメール」が便利。 【関連記事】【SMBC日興証券
おすすめのポイントはココだ!】信用完全無料、NISAや積立投資にも便利な株が小分けで買える「キンカブ」が利用できる ◆岡三オンライン証券(※) 【証券会社情報⇒岡三オンラ
イン証券の紹介ページ】 ○ ○ 11社

【岡三オンライン証券のIPOの特長】
IPOの配分について、2015年5月から取引実績が多いほど優遇されるステージ制抽選が導入された。過去の取引実績に応じて抽選対象者は3つのステージに分けられる。ステージの見直しは3ヶ月ごと。申込はWEBから行う(コールセンターでは受付なし)。IPOの案内はメールにて配信される。トレードツール「岡三ネットトレーダー」では、「企業イベント」によりIPO銘柄のスケジュール確認や過去のIPO銘柄を絞り込んで表示できるため分析がしやすい。 ◆カブドットコム証券 【証券会社情報⇒カブドットコム証券の紹介
ページ】 ○ ○ 21社

【カブドットコム証券のIPOの特長】
三菱UFJフィナンシャル・グループだから取扱銘柄数が豊富。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が引き受ける新規公開株(IPO)/公募・売出(PO)について申込みできる(一部取り扱わない場合あり)。「らくらくブックビルディング」サービスによりWEB上で抽選に参加する。配分株数の一定割合について公正なシステム抽選が行われ、当落選、購入株数が決まる。 【関連記事】【カブドットコ
ム証券おすすめのポイントはココだ!】無料の「フリーETF」や 最強銘柄選びツールの賢い使い方とは? ◆マネックス証券 【証券会社情報⇒マネックス証券の紹介ページ】
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ブックビルディングは、コンピュータによる無作為抽選が行われる。需要申告株数にかかわらず、1人1抽選権が付与される。マネックス証券で取扱う新規公開、公募・売出銘柄の情報を入手したい場合には、メールサービスが便利。IPO全般のスケジュールや企業概要などは、口座開設者向けのレポート「週刊マーケット展望」でもチェックできる。 【関連記事】【マネックス証券おす
すめのポイントはココだ!】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手 ◆SBI証券 【証券会社情報⇒SBI証券の紹介ページ】 ○ ○ 64社

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ネット証券の中で圧倒的に取扱銘柄数が多く、ブックビルディングに当たりやすい主幹事証券をつとめることも。「IPOチャレンジポイント」は、ブックビルディングに外れた回数に応じて加算されるポイント。次回以降のIPOでポイントを使用すると当選しやすくなる。IPO、PO(公募売出)情報は、トップページで確認。「新規上場・公募売出」ページでは、上場スケジュールと、モーニングスター社アナリストによるIPOレポートがネット公開されている。事業内容や需給状況、類似企業の情報など一読の価値あり。 【関連記事】【SBI証券のおすすめポ
イントはココだ!】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実のネット証券最大手 IPO(新規公開株)対応 口座開設 NISA口座 通常証券口座 2014年IPO株
証券会社
取り扱い実績数 ◆松井証券 【証券会社情報⇒松井証券の紹介ページ】 ○ ○ 5社


【松井証券のIPOの特長】
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ビスと個性派投資情報を使いこなそう! ◆立花証券 【証券会社情報⇒立花証券の紹介ページ】 × ○ 0社

【立花証券のIPOの特長】
オンライントレードの抽選では、コンピュータを用いた人為作業を介さない方法で当選者が決まる。需要申告株数にかかわらず、顧客ごとに1抽選権が付与される。 ◆丸三証券 【証券会社情報⇒丸三証券の
紹介ページ】 ○ ○ 6社

【丸三証券のIPOの特長】
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ページ】 × ○ 2社

【安藤証券のIPOの特長】
同社に配分される株数のうち、個人向け配分予定数量の10%以上が抽選となる。原則、1人の申込み数量の上限は5単元(ネット取引は1単元)、当選数量の上限は2単元(ネット取引は1単元)。抽選は、ネット取引以外の顧客の抽選申込み状況によって調整される。当選しなかった場合、ネット取引者以外による第二次抽選による配分が行われる。 ◆むさし証券 【証券会社情報⇒む
さし証券の紹介ページ】 ○ ○ 5社

【むさし証券のIPOの特長】
ブックビルディングに参加するには、「トレジャーネット」の取引口座が必要となる。個人客への配分予定数量の10%以上が抽選となる。原則、1人の当選数量は最低単元株数となるが、最低単元株数の取得金額見込額などにより、配分数量の単元株数を変更されることがある。 ◆内藤証券 【証券会社情報⇒内藤証券の紹介ページ】 × ○ 0社

【内藤証券のIPOの特長】
出金余力の確認ができた有効申込株数に応じて、厳正かつ公正な抽選を行われる。
※ 2015年9月10日時点で、岡三オンライン証券は取扱証券会社として公表されていないが、主幹事証券会社である岡三証券のグループ会社のため、取り扱いが予想される。
http://diamond.jp/articles/-/78372