中国の外貨準備、減り幅過去最大 8月、939億ドル減 | 日本のお姉さん

中国の外貨準備、減り幅過去最大 8月、939億ドル減

チュウゴク人は、気にしているのだろうか?気にしていないような気もする。

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中国の外貨準備、減り幅過去最大 8月、939億ドル減
朝日新聞デジタル 9月7日(月)23時18分配信

中国の8月末の外貨準備高が、前月末から939億ドル(約11・2兆円)減って、3兆5574億ドル(約425兆円)になった。中国の中央銀行、中国人民銀行が7日発表した。減少幅は過去最大で、中国への流入が続いた資金が逆に出て行く現象が生じている。

人民銀は8月11日、元安ドル高が続く市場に合わせるため、人民元レートを実質的に切り下げた。市場ではさらに人民元安が進むとみて元売りが加速したため、人民銀は今度は元買いドル売りの為替介入で、人民元安を食い止めた。この結果、外貨準備は単月の統計のある1999年末以降では、最大の減り幅を記録した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150907-00000061-asahi-int

韓国、8月外貨準備高28億8000万ドル減…2カ月連続減少傾向
中央日報日本語版 9月3日(木)16時41分配信

韓国、8月外貨準備高28億8000万ドル減…2カ月連続減少傾向
3日、韓国の外貨準備高が2カ月連続で減少したことが分かった。(写真=中央日報DB)
韓国の外貨準備高が2カ月連続で減少したことが分かった。

3日、韓国銀行は8月末の外貨準備高は3679億4000万ドルで、前月末(3708億2000万ドル)に比べて28億8000万ドル減少したと明らかにした。

外国為替保有額はことし2月から毎月増加し、6月3747億5000万ドルで過去最高を記録した後、7月から減少に転じている。

韓国銀行は「外国為替資産運用の収益増加にもかかわらず、一部その他通貨表示資産の米ドル換算額などが減ったため」と伝えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150903-00000042-cnippou-kr&pos=1

この国に“経済学の処 方箋”は通用しない
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田村 秀男

上海株は下落基調が収まらない。以前から指摘しているように、党主導で図体だけを膨張させた異形の市場経済を党が制御できなくなったのだ。

ところが、日本のメディアでは、中国を西側の市場経済国家同然に見立て、やれ金利を下げれば景気が上向くとか、元安で輸出が増えるなどという楽観論がまかり通る。中国では経済学の教科書に書かれているような処
方箋は通用しないのだ。

金融政策を例にとろう。利下げは一般的に「金融緩和策」と呼ばれる。ところが、中国は金利を下げると量的側面で金融引き締めが進む。

2008年9月のリーマン・ショック後、どれだけ増えてきたかを、中国の外貨準備と合わせて追っている。

FRBは3度にわたる量的緩和策でドル資金発行量をリーマン前に比べて4倍増やしたが、人民銀行はドル増加量にぴったり合わせて元資金を増量してきたことが読み取れる。

人民銀行はやみくもに元資金を発行するわけではない。流入する外貨を買い上げては元を市場に流し込む。
元発行残高の約8割はドルを中心とする外貨の裏付けがある。2000年代初めはその比率が40%弱だったのだがリーマン後に急上昇した。

言い換えると、中国はドルの大増刷のおかげで元を米国並みの規模で刷り、不動産開発部門などに流し込んで投資主導型の高度成長を実現した。

ところが、12年から13年にかけて中国の不動産市場はバブル崩壊して不振に陥り、14年初めからは国内資金や流入していた外貨が流出し始めた。
貿易黒字は続いていても、外貨準備は増えなくなった。そうなると、人民銀行は元資金を増発しにくくなる。

そこで、習近平政権は党、政府総ぐるみで株価押し上げ政策を打ち出し、株式市場に国内や海外の資金を引きつけようとした。
14年10月に米国が量的緩和政策を打ち切ると、中国を含む新興国市場から資金が米国に逆流する傾向が強まるので、習政権は上海株価引き上げにますます躍起となったが、6月中旬、暴落が始まった。

株価下落とともに、資金流出に加速がかかる。景気悪化も止まらない。
そこで人民銀行はそれまでの利下げに加えて8月11日に元を切り下げ、輸のてこ入れを図ったが、米国は9月にも利上げする動きを見せたので、元資金の流出がますます激しくなった。

人民銀行は外貨準備を取り崩して元を買い上げるしかない。
その結果、元の資金量は急減するという具合である。8月25日には追加利下げに踏み切ったが、資金流出を助長し、株安も止まらない。

金融の量的縮小圧力がますます高まる。中国の通貨・金融政策はことごとく裏目に出るのだ。
党が株式や外国為替など金融市場を支配する体制のもとでは、中国経済は悪循環から抜け出られないだろう。
(産経新聞特別記者)
夕刊フジ【お金は知っている】 2015.9.5
(採録:松本市 久保田 康文)