10月末から翌年の1月初にかけては、赤紫色や黒っぽく熟してきた実を収穫。 | 日本のお姉さん

10月末から翌年の1月初にかけては、赤紫色や黒っぽく熟してきた実を収穫。

100年生きる、日本最古の原木。葉まで味わい尽くす小豆島のオリーブ
四国香川小豆島町
100年生きる、日本最古の原木。葉まで味わい尽くす小豆島のオリーブ
2015年8月31日小豆島町

小豆島といえば、醤油、「二十四の瞳」などが有名ですが、オリーブも忘れてはいけません。日照時間が長く温暖小雨な瀬戸内海式気候のためオリーブの栽培に適し「日本のオリーブ発祥の地」として知られています。

日本最古のオリーブの原木も。海を見渡すオリーブの丘は9月が収穫時期

そんなオリーブの島に行ったら、是非、訪れて欲しいのが瀬戸内海を見下ろす小高い丘に広がる「小豆島オリーブ園」です。

今から100年近く前、輸入物ばかりで高価だったオリーブ油を国内で試験的に生産することにした際、栽培地に選ばれたのは、香川県(小豆島)・三重県・鹿児島県の3県でした。三重県・鹿児島県では台風や虫の被害により失敗に終わりましたが、小豆島は栽培者のたゆまぬ努力により成功を収め、3年後には74Kgの果実が収穫されたことから、オリーブの栽培が根付いていきました。

園内には3ヘクタールの敷地に約2000本のオリーブの木が栽培されていて、日本でもっとも古いオリーブの木も現存するなど、日本におけるオリーブ栽培の歴史も感じることができます。

これからの時期、9月末頃からは、加工用果実の収穫がスタート。緑黄色の果実をキズがつかないようにひと粒ひと粒丁寧に手摘みで行い、全て新漬け(グリーンオリーブの塩漬け)に加工していきます。

10月末から翌年の1月初にかけては、赤紫色や黒っぽく熟してきた実を収穫。こちらは油用で大量に収穫した果実をなるべく速く遠心分離機にかけて、オリーブオイルを採油します。

この料理にもオリーブオイル!?意外性たっぷりのオリーブ料理

敷地内には小豆島の食材をふんだんに使った料理が味わえるレストランも併設されています。

ひしお丼

例えば、小豆島のもろみ味噌を使って作ったそぼろと、地元でとれた野菜をたっぷり使った「ひしお丼」は、小豆島産100%エキストラバージンオリーブオイル使用。ごま油の代わりにオリーブ油を使った「オリーブ素麺」は見た目も涼しげ。

デザートにはオリーブリーフ(オリーブの葉)を使ったソフトクリームをどうぞ。自然いっぱいの中で、癒される景色を眺めながら食事が楽しめます。

また、オリーブオイルやコスメをはじめとするオリーブ園オリジナルの商品はもちろん、小豆島の特産品などが購入できるショップもあるので、お土産選びにもぴったり。オリーブの栽培から加工、販売まで一貫して品質が管理されているのでどれも安心です。

家族みんなで、オリーブを「見て・食べて・遊んで」みよう

さらに園内には、世界的な彫刻家イサム・ノグチによる遊具彫刻があるのでお子さんも自由に遊べますし、昨年11月には、イサム・ノグチが制作した照明や家具、雑貨が展示されたアートギャラリー「ARTETRA(アルテトラ)」がオープン。やわらかい光がさす落ち着いた空間になっています。

これからの季節はゆっくりと散策するにはぴったり。見学して、食べて、ショッピングをして小豆島でしか体験できないことだらけ。オリーブに魅力にたっぷりと触れられる「小豆島オリーブ園」。訪れたら、誰もがもっとオリーブファンになりますよ。

小豆島 オリーブ園
住所:香川県小豆郡小豆島町西村甲2171
電話番号:0879-82-4260/0120-41-0287 (受付時間 8:30~17:00)
営業時間:8時半~17時
営業時間:年中無休
オリーブご当地グルメ日本最古

松崎 桃子
東京生まれ。構成作家、ライター。 パリ第8大学造形美術学部修士課程終了。パリ滞在を経て、自分が生まれた日本をもっと知りたい!と思うようになりました。特に芸術祭が開催される場所を巡るのが好きです!
http://jimococo.mag2.com/shikoku/kagawa/shodoshimachou/1368

小豆島では、しょうゆを木の樽で作っている。
お土産はオリーブオイルとしょうゆがいいと思います。

日本全国では、小豆島のあるおしょうゆ屋さんが、1。2年前にに木の樽を最後の樽屋さんから注文した。その樽屋さんが引退したら、小豆島にある樽が最後の樽となります。
木の樽は100年持つけど、寿命が来たら、みんな高い木の樽は買わずにステンレス製に変える。小豆島のしょうゆ屋さんは「このままでは、木の樽を作れる人が日本にいなくなる!」と危機感を覚えて木の樽作りの勉強会を開いていると、ラジオの番組でちらっと聞いたことがある。

今なら小豆島ではまだまだ木の樽でしょうゆを作っているしょうゆ屋さんがいる。
小豆島で木の樽で作った醤油を購入してみてはどうでしょう?小豆島以外でも、全国にそういうしょうゆ屋さんはまだあると思うけど、樽屋さんは、日本全体で一軒しかない。