誰に頼って国を開くか。どれほど怖くとも、英米と一緒にやるのが、世界で一番確実だ
TPP 本当の交渉相手?
カテゴリ:経堂町小史
環太平洋戦略的経済連携協定Trans-Pacific Strategic Economic Partnership
Agreement または単に Trans-Pacific Partnership, TPP
環太平洋地域の国々による経済の自由化を目的とした多角的な経済連携協定 (EPA)
2005年6月3日にシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4か国間で調印し、2006年5月28日に発効
アメリカ、オーストラリア、マレーシア、ベトナム、ペルー、さらにその後カナダとメキシコが正式な加盟交渉国に加わっている。
「おかしいじゃねぇか」
昼飯を食いながら、某商社ご出身の先輩がのたまう
「なーんで、まだ加盟国でもないアメリカと交渉しなきゃいかんのだ?」
わかりませーん
「だから、君らは勉強が足りないっていつも怒られるんだ」
はぁ....
「日米は敵対的に交渉してるんじゃなくて、あれは共闘してるんだ」
???
「アメリカも怖いんだ。日本と一緒にやろうぜって言ってる」
???
「シンガポール、ブルネイ、ニュージーランド、オーストラリア、マレーシア、カナダ...こいつらはどういう国だ?」
なるほど、英連邦ですね。本当の交渉相手は、イギリスなんだ。
「その通り。表に登場しないイギリスが、この協定の背後に居る。しかも、ニュージーランド、オーストラリア、カナダの国家元首はエリザベス女王だぜ」
怖いですねぇ
「英連邦なんて、形式的なもんでしょう。今日的に意味があるんですか?」
「だから君は勉強不足って言われるんだ。Common Wealth of Nationsは、ある意味United
Statesと同義語。これらの国々では、組織、法制度と、資本の背景にイギリスがあり、イギリスとイギリスの企業は自分の権益を、いろんな国経由、いろいろな方法で獲得できる。君らもシンガポールの会社、アメリカの会社と交渉やったことあるだろ?」
はい
「アメリカとどっちが手ごわい?」
圧倒的にシンガポールです。アメリカはタフな相手ですが、日本と似たところがあって、いったん合意が見えれば、あとは楽です。シンガポールみたいにねちっこくない。
「なーんで、アメリカとか日本が、そんなTPPに参加しなきゃいかんのですか?」
「日米英は利益を共有する経済強国だ。TPPからは、EUを除外することができる。EUは経済問題をかかえ機能しない。宗教的にはカトリックだ。これからの成長が期待できる市場を、ドイツとフランスを除外して、日米英が支配する。それが目的だろう」
ロシアとか中国、インドはどうなるんですか?
「TPPの定義からすると、ロシアと中国は加盟有資格者だが、今の彼らでは体力的にあの制度に対応できまい。インドはもとより英連邦だ。将来的には、メキシコ、チリ、ペルー経由でブラジル市場の取り込みも展望されているかもしれない」
「英連邦が交渉相手とか、EUの除外とか、荒唐無稽ですよ、それは」
「君らが考えているほど、日本は、外に対して開いているわけではない。貿易大国を自称するが一次産品以外は、ほとんど輸入していないし、輸出しているものも限られる。資源が少なく人口が多い日本は、国を開かなければ、生きていけない。誰に頼って国を開くか。どれほど怖くとも、英米と一緒にやるのが、世界で一番確実だ」
***
夕方
大野さんという友人が言っていた。
「よくよく考えて見ると、日本の悲劇は人口増ですね。江戸時代3千万人で推移してきた日本の人口が、1920年に56百万。1930年に64百万、1935年に70百万。食えないから、食料、資源、市場を求めて、朝鮮半島、満州へと拡大に走り、摩擦を起こした」
どうやって食うかは切実な問題だ。Last updated March 5, 2013 05:51:04 PM
http://plaza.rakuten.co.jp/kd2006/diary/?PageId=19
TPP,TPP、ロクなもんじゃねえ。でも、入らねば干される。♪
貿易で生きている日本だもん。急に人口が増えるのは考えもんだよね。ジジババが増えすぎて困っちゃう。日本人の赤ちゃんが少ししか産まれないのは、なんでやねん!?
カテゴリ:経堂町小史
環太平洋戦略的経済連携協定Trans-Pacific Strategic Economic Partnership
Agreement または単に Trans-Pacific Partnership, TPP
環太平洋地域の国々による経済の自由化を目的とした多角的な経済連携協定 (EPA)
2005年6月3日にシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4か国間で調印し、2006年5月28日に発効
アメリカ、オーストラリア、マレーシア、ベトナム、ペルー、さらにその後カナダとメキシコが正式な加盟交渉国に加わっている。
「おかしいじゃねぇか」
昼飯を食いながら、某商社ご出身の先輩がのたまう
「なーんで、まだ加盟国でもないアメリカと交渉しなきゃいかんのだ?」
わかりませーん
「だから、君らは勉強が足りないっていつも怒られるんだ」
はぁ....
「日米は敵対的に交渉してるんじゃなくて、あれは共闘してるんだ」
???
「アメリカも怖いんだ。日本と一緒にやろうぜって言ってる」
???
「シンガポール、ブルネイ、ニュージーランド、オーストラリア、マレーシア、カナダ...こいつらはどういう国だ?」
なるほど、英連邦ですね。本当の交渉相手は、イギリスなんだ。
「その通り。表に登場しないイギリスが、この協定の背後に居る。しかも、ニュージーランド、オーストラリア、カナダの国家元首はエリザベス女王だぜ」
怖いですねぇ
「英連邦なんて、形式的なもんでしょう。今日的に意味があるんですか?」
「だから君は勉強不足って言われるんだ。Common Wealth of Nationsは、ある意味United
Statesと同義語。これらの国々では、組織、法制度と、資本の背景にイギリスがあり、イギリスとイギリスの企業は自分の権益を、いろんな国経由、いろいろな方法で獲得できる。君らもシンガポールの会社、アメリカの会社と交渉やったことあるだろ?」
はい
「アメリカとどっちが手ごわい?」
圧倒的にシンガポールです。アメリカはタフな相手ですが、日本と似たところがあって、いったん合意が見えれば、あとは楽です。シンガポールみたいにねちっこくない。
「なーんで、アメリカとか日本が、そんなTPPに参加しなきゃいかんのですか?」
「日米英は利益を共有する経済強国だ。TPPからは、EUを除外することができる。EUは経済問題をかかえ機能しない。宗教的にはカトリックだ。これからの成長が期待できる市場を、ドイツとフランスを除外して、日米英が支配する。それが目的だろう」
ロシアとか中国、インドはどうなるんですか?
「TPPの定義からすると、ロシアと中国は加盟有資格者だが、今の彼らでは体力的にあの制度に対応できまい。インドはもとより英連邦だ。将来的には、メキシコ、チリ、ペルー経由でブラジル市場の取り込みも展望されているかもしれない」
「英連邦が交渉相手とか、EUの除外とか、荒唐無稽ですよ、それは」
「君らが考えているほど、日本は、外に対して開いているわけではない。貿易大国を自称するが一次産品以外は、ほとんど輸入していないし、輸出しているものも限られる。資源が少なく人口が多い日本は、国を開かなければ、生きていけない。誰に頼って国を開くか。どれほど怖くとも、英米と一緒にやるのが、世界で一番確実だ」
***
夕方
大野さんという友人が言っていた。
「よくよく考えて見ると、日本の悲劇は人口増ですね。江戸時代3千万人で推移してきた日本の人口が、1920年に56百万。1930年に64百万、1935年に70百万。食えないから、食料、資源、市場を求めて、朝鮮半島、満州へと拡大に走り、摩擦を起こした」
どうやって食うかは切実な問題だ。Last updated March 5, 2013 05:51:04 PM
http://plaza.rakuten.co.jp/kd2006/diary/?PageId=19
TPP,TPP、ロクなもんじゃねえ。でも、入らねば干される。♪
貿易で生きている日本だもん。急に人口が増えるのは考えもんだよね。ジジババが増えすぎて困っちゃう。日本人の赤ちゃんが少ししか産まれないのは、なんでやねん!?