安藤忠雄は普通に被害者。そもそも基本設計はザハでも安藤でもない
安藤忠雄は普通に被害者。そもそも基本設計はザハでも安藤でもない
2015年7月27日
税金の無駄遣いとの国民の大合唱を受け、先日安倍首相より白紙撤回が発表された新国立競技場のキールアーチデザイン。そのデザインコンペの審査委員長を務めた建築家の安藤忠雄さんと食事をしたという辛坊治郎さんがメルマガ『辛坊治郎メールマガジン』の中で、安藤さんが今まさに被っている被害と、何が今回の混乱を招いたかについて記しています。
新国立競技場、基本設計をしたのはザハ事務所でも安藤事務所でもない
先週金曜日、阪急インターナショナルで安藤忠雄さんご夫妻とご飯を食べました。安藤設計事務所にはここ数週間、夜になると必ず酔っぱらいから「いったいくら儲けたんや?」といういやがらせの電話がひっきりなしにかかって来るそうです。電話の主は決まって、2520億円に膨れ上がったのは、新国立競技場を安藤事務所が設計したからだと思っているようで、スタッフがいくら丁寧に説明しても嫌がらせの主は全く聞く耳持たないそうです。
私くらいマスコミ業界で飯を食っている年数が多いと、こんなことは日常茶飯事ですから、そんなに気になりません。むしろ近年は、「頭の悪いやつはどんなことを考えるのだろうか?」とクレームを待ち望む境地になってますが、今までこんな経験をしたことのなかった安藤さんには気の毒な事態ですね。日本を代表する新聞の社説ですら、「デザインを決めた安藤事務所が諸悪の根源」というような論評を掲げたり、建築評論家の中にも、「この構造が高くつくことに気付いていなかった安藤忠雄が悪い」なんてことを言う人は少なくありませんからね。
でもねえ、基本設計の時に出てきた建築費が1625億円ですから、この批判は当たらないと思いますよ。だって、基本設計をしたのはザハ事務所でも安藤事務所でも無く、日建設計や梓設計という内外の巨大名門設計事務所で、建築費の概算を出したのもこの組織ですからね。それとも建築評論家や新聞社の論説委員は、日建設計よりも正確に建築費が分かるって言うんでしょうか。
>>次ページ なぜ建設費は跳ね上がったのか?
ちなみに、私が長年勤めた大阪読売テレビの社屋設計は日建設計です。私が入社した時の読売テレビの社屋は、東本願寺天満別院に間借りしていて、建て増しに次ぐ建て増しで、ほとんど迷路のような構造でした。全国のテレビ局で、お寺に間借りしている局なんて他にないでしょう。「照明が落ちても火の玉で照らせば大丈夫」なんて冗談が日常的に交わされてましたからね。ある時など、報道局脇の「共用応接」と看板のかかる部屋を開けたら、丸坊主で袈裟をまとった僧侶が集団で会議してましたしね。新入社員の頃は、ホントびっくりしました。そんなわけで、今の社屋に移った時には結構嬉しかったです。デザインも奇をてらわず、シンプルな美しい構造で好感持てます。さすが日本を代表する日建設計です。これだけ褒めたんだから、何か下さい。って、設計事務所から貰えるものはあんまり想像できませんね。自宅の設計を無料にしてもらっても、建てるお金がありませんしね。
その日建設計、梓設計などが出した建築費の概算が1650億円だったのに、いろんな人がごちゃごちゃデザインに文句を付けているうちに1年が過ぎ、気が付いたら2520億円に建築費が跳ね上がっていたという訳です。背景にあるのは、こんな巨大建築物を手掛けたことのない文部科学省という組織の無能と無責任です。もし事業主体が文科省でなく国交省なら、ゼネコンとの交渉はもうちょっとうまくやっていたと思います。もっとも、将来の日本に禍根を残す東北東海岸に建設中の巨大防潮堤に、「兆」の単位の金を投じる国交省は別の意味で「悪の総本山」ですけどね。
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image by: Wikipedia
『辛坊治郎メールマガジン』より一部抜粋
著者/辛坊治郎
「FACT FACT FACT」をキーワードに、テレビや新聞では様々な事情によりお伝えしきれなかった「真実」を皆様にお伝えします。その「真実」を元に、辛坊治郎独自の切り口で様々な物の見方を提示していきたいと考えています。
http://www.mag2.com/p/news/22230
2015-07-31 10:30:06
辛坊治郎には、辛抱出来ん!ー池田 元彦
テーマ:紹介
辛坊さんは、好きだけど。中川さんのことを悪く言ったというのは知らなかった。
「疑惑の読売女性記者越前谷某の言動疑惑を隠蔽した」
それは、ダメでしょう。読売新聞の女性記者だからかばったのかもしれない。
会議の前に中川さんに変な薬を飲ませたこの女のせいで、中川氏は居眠りしてしまった。
アレルギーの薬でも眠くなる風邪薬でも、薬飲まされたら絶対寝てしまうよ!
わたしは、中川さんは自殺を装って殺されたのだと思っている。または、自殺するように持っていかれた。
~~~
辛坊治郎には、辛抱出来ん!
━━━━━━━━━━━━━
池田 元彦
本来の使用目的に沿った実用性、周辺環境と景観を殆ど無視し、只管奇抜なデザインに拘り、想定コストが倍になっても文科省等にザハ案を強要した安藤忠雄氏が、よくも審査以降自分は知らない、何故倍になったか判らないとはよく言えたものだ。
貴方が責任者なのだ。
1300億の応募前提条件も安藤氏が設定した(他に判る人はいない)。
ザハ・ハディド女史も、予算1300億を想定して応募したというが、コスト・景観を無視 する過去の行状からして怪しい。
ハディド作品はデザインの観点では確かに天才だ。彼女の建築されなかった (Unbuilt)作品群は、確かに見応えのある斬新さがある。
感性のある人 はデザインに皆幻惑されるだろう。
デザイン画なら絶賛するが、実際の競 技場建設を想定すれば、予算・景観でNGものだ。
ハディドも安藤も施主の目的や予算を顧みないデザイン中心の、世界に冠た る建築家だ。使用目的・環境・景観を勘案せず、実際の利用上の利便性や 機能性を殆ど顧みない人達だ。
9.11後の新世界貿易センターの1WTC(One World Trade Center)は、2003年コンペ受賞したものの、オウナー・入居団体、更には世論がNGとし、別の建築家の手で2014年に完成した。
将に新国立競技場のコンペ結果と同じ成り行きだ。白紙化は珍しいことではない。
2WTCと3WTCの間にある地下鉄複合駅舎(PATH)は、奇抜な鳥のイメージで2006年受賞したが、デザイン重視・コスト無視のまま建設続行、10年遅れで未完のままだ。独り善がりの駄作、4千億の公金無駄遣いと酷評されている。
安倍決断がなければ同じ結果だ。
1WTCは民間施主で即白紙撤回された。地下鉄PATHはNY/NJ港湾局が施主で、JSC・文科省同様お役所が発注者だ。
要は公共機関・官庁は、著名建築家にクレーム出来ない。
だから今更変更不可と言募り、予算追加を上司に言い包める。今回の白紙撤回迄の図式だ。
TVキャスター辛坊治郎は、個人的交際ある安藤忠雄を、TV等で強引に弁護する。
当初よりハディド案に反対していた建築家槇文彦氏を作品比較して 「才能が無い」と暴言を吐く。
応募条件の建築設計賞の内4つは、RIBAを 除き槇文彦も受賞していることを知らないのか。
問題は、どんな作品で受賞するかだ。
安藤忠雄の作品は、確かに斬新奇抜でユニークだが、実用性、コストにお構いなしだ。
槇文彦の作品は、使用目的・景観、コストを勘案したデザインだ。
2010年北九州日本建築家大会で槇文彦の講演を聴く機会があったが、感動した。
弁護士も一級建築士もピンキリなのだ。
槇文彦氏は奇を衒わず、施主の要望を勘案し尽して設計する。
建築家としての思想、才能に人格を兼ね備えた類稀な建築家だと心酔した。
因みに4WTCは遅滞なく最初に完成、ザハ案に当初より反対していた槇文彦氏の設計だ。
下司な辛坊は「槇を頂点とする東大閥の建築学会の反対理由の根本は、学歴の無い天才建築家安藤に対する嫉妬と対抗心だ」「コンペ責任者を取られた恨みも当然ある」と迄言う。
本当に下司な勘繰りと馬鹿発言をする辛坊治郎は、改めて勉強し直したら如何か。
切れ味のいい論評は好感するが、時たま首を傾げる男だ。
中川昭一酩酊事件は明らかに仕組まれた芝居なのに「自殺しても当然」と言い放ち、疑惑の読売女性記者越前谷某の言動疑惑を隠蔽した。
半年後中川は自殺した。
直後、讀賣テレビ報道局解説委員長に昇格した。
2015年7月27日
税金の無駄遣いとの国民の大合唱を受け、先日安倍首相より白紙撤回が発表された新国立競技場のキールアーチデザイン。そのデザインコンペの審査委員長を務めた建築家の安藤忠雄さんと食事をしたという辛坊治郎さんがメルマガ『辛坊治郎メールマガジン』の中で、安藤さんが今まさに被っている被害と、何が今回の混乱を招いたかについて記しています。
新国立競技場、基本設計をしたのはザハ事務所でも安藤事務所でもない
先週金曜日、阪急インターナショナルで安藤忠雄さんご夫妻とご飯を食べました。安藤設計事務所にはここ数週間、夜になると必ず酔っぱらいから「いったいくら儲けたんや?」といういやがらせの電話がひっきりなしにかかって来るそうです。電話の主は決まって、2520億円に膨れ上がったのは、新国立競技場を安藤事務所が設計したからだと思っているようで、スタッフがいくら丁寧に説明しても嫌がらせの主は全く聞く耳持たないそうです。
私くらいマスコミ業界で飯を食っている年数が多いと、こんなことは日常茶飯事ですから、そんなに気になりません。むしろ近年は、「頭の悪いやつはどんなことを考えるのだろうか?」とクレームを待ち望む境地になってますが、今までこんな経験をしたことのなかった安藤さんには気の毒な事態ですね。日本を代表する新聞の社説ですら、「デザインを決めた安藤事務所が諸悪の根源」というような論評を掲げたり、建築評論家の中にも、「この構造が高くつくことに気付いていなかった安藤忠雄が悪い」なんてことを言う人は少なくありませんからね。
でもねえ、基本設計の時に出てきた建築費が1625億円ですから、この批判は当たらないと思いますよ。だって、基本設計をしたのはザハ事務所でも安藤事務所でも無く、日建設計や梓設計という内外の巨大名門設計事務所で、建築費の概算を出したのもこの組織ですからね。それとも建築評論家や新聞社の論説委員は、日建設計よりも正確に建築費が分かるって言うんでしょうか。
>>次ページ なぜ建設費は跳ね上がったのか?
ちなみに、私が長年勤めた大阪読売テレビの社屋設計は日建設計です。私が入社した時の読売テレビの社屋は、東本願寺天満別院に間借りしていて、建て増しに次ぐ建て増しで、ほとんど迷路のような構造でした。全国のテレビ局で、お寺に間借りしている局なんて他にないでしょう。「照明が落ちても火の玉で照らせば大丈夫」なんて冗談が日常的に交わされてましたからね。ある時など、報道局脇の「共用応接」と看板のかかる部屋を開けたら、丸坊主で袈裟をまとった僧侶が集団で会議してましたしね。新入社員の頃は、ホントびっくりしました。そんなわけで、今の社屋に移った時には結構嬉しかったです。デザインも奇をてらわず、シンプルな美しい構造で好感持てます。さすが日本を代表する日建設計です。これだけ褒めたんだから、何か下さい。って、設計事務所から貰えるものはあんまり想像できませんね。自宅の設計を無料にしてもらっても、建てるお金がありませんしね。
その日建設計、梓設計などが出した建築費の概算が1650億円だったのに、いろんな人がごちゃごちゃデザインに文句を付けているうちに1年が過ぎ、気が付いたら2520億円に建築費が跳ね上がっていたという訳です。背景にあるのは、こんな巨大建築物を手掛けたことのない文部科学省という組織の無能と無責任です。もし事業主体が文科省でなく国交省なら、ゼネコンとの交渉はもうちょっとうまくやっていたと思います。もっとも、将来の日本に禍根を残す東北東海岸に建設中の巨大防潮堤に、「兆」の単位の金を投じる国交省は別の意味で「悪の総本山」ですけどね。
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『辛坊治郎メールマガジン』より一部抜粋
著者/辛坊治郎
「FACT FACT FACT」をキーワードに、テレビや新聞では様々な事情によりお伝えしきれなかった「真実」を皆様にお伝えします。その「真実」を元に、辛坊治郎独自の切り口で様々な物の見方を提示していきたいと考えています。
http://www.mag2.com/p/news/22230
2015-07-31 10:30:06
辛坊治郎には、辛抱出来ん!ー池田 元彦
テーマ:紹介
辛坊さんは、好きだけど。中川さんのことを悪く言ったというのは知らなかった。
「疑惑の読売女性記者越前谷某の言動疑惑を隠蔽した」
それは、ダメでしょう。読売新聞の女性記者だからかばったのかもしれない。
会議の前に中川さんに変な薬を飲ませたこの女のせいで、中川氏は居眠りしてしまった。
アレルギーの薬でも眠くなる風邪薬でも、薬飲まされたら絶対寝てしまうよ!
わたしは、中川さんは自殺を装って殺されたのだと思っている。または、自殺するように持っていかれた。
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辛坊治郎には、辛抱出来ん!
━━━━━━━━━━━━━
池田 元彦
本来の使用目的に沿った実用性、周辺環境と景観を殆ど無視し、只管奇抜なデザインに拘り、想定コストが倍になっても文科省等にザハ案を強要した安藤忠雄氏が、よくも審査以降自分は知らない、何故倍になったか判らないとはよく言えたものだ。
貴方が責任者なのだ。
1300億の応募前提条件も安藤氏が設定した(他に判る人はいない)。
ザハ・ハディド女史も、予算1300億を想定して応募したというが、コスト・景観を無視 する過去の行状からして怪しい。
ハディド作品はデザインの観点では確かに天才だ。彼女の建築されなかった (Unbuilt)作品群は、確かに見応えのある斬新さがある。
感性のある人 はデザインに皆幻惑されるだろう。
デザイン画なら絶賛するが、実際の競 技場建設を想定すれば、予算・景観でNGものだ。
ハディドも安藤も施主の目的や予算を顧みないデザイン中心の、世界に冠た る建築家だ。使用目的・環境・景観を勘案せず、実際の利用上の利便性や 機能性を殆ど顧みない人達だ。
9.11後の新世界貿易センターの1WTC(One World Trade Center)は、2003年コンペ受賞したものの、オウナー・入居団体、更には世論がNGとし、別の建築家の手で2014年に完成した。
将に新国立競技場のコンペ結果と同じ成り行きだ。白紙化は珍しいことではない。
2WTCと3WTCの間にある地下鉄複合駅舎(PATH)は、奇抜な鳥のイメージで2006年受賞したが、デザイン重視・コスト無視のまま建設続行、10年遅れで未完のままだ。独り善がりの駄作、4千億の公金無駄遣いと酷評されている。
安倍決断がなければ同じ結果だ。
1WTCは民間施主で即白紙撤回された。地下鉄PATHはNY/NJ港湾局が施主で、JSC・文科省同様お役所が発注者だ。
要は公共機関・官庁は、著名建築家にクレーム出来ない。
だから今更変更不可と言募り、予算追加を上司に言い包める。今回の白紙撤回迄の図式だ。
TVキャスター辛坊治郎は、個人的交際ある安藤忠雄を、TV等で強引に弁護する。
当初よりハディド案に反対していた建築家槇文彦氏を作品比較して 「才能が無い」と暴言を吐く。
応募条件の建築設計賞の内4つは、RIBAを 除き槇文彦も受賞していることを知らないのか。
問題は、どんな作品で受賞するかだ。
安藤忠雄の作品は、確かに斬新奇抜でユニークだが、実用性、コストにお構いなしだ。
槇文彦の作品は、使用目的・景観、コストを勘案したデザインだ。
2010年北九州日本建築家大会で槇文彦の講演を聴く機会があったが、感動した。
弁護士も一級建築士もピンキリなのだ。
槇文彦氏は奇を衒わず、施主の要望を勘案し尽して設計する。
建築家としての思想、才能に人格を兼ね備えた類稀な建築家だと心酔した。
因みに4WTCは遅滞なく最初に完成、ザハ案に当初より反対していた槇文彦氏の設計だ。
下司な辛坊は「槇を頂点とする東大閥の建築学会の反対理由の根本は、学歴の無い天才建築家安藤に対する嫉妬と対抗心だ」「コンペ責任者を取られた恨みも当然ある」と迄言う。
本当に下司な勘繰りと馬鹿発言をする辛坊治郎は、改めて勉強し直したら如何か。
切れ味のいい論評は好感するが、時たま首を傾げる男だ。
中川昭一酩酊事件は明らかに仕組まれた芝居なのに「自殺しても当然」と言い放ち、疑惑の読売女性記者越前谷某の言動疑惑を隠蔽した。
半年後中川は自殺した。
直後、讀賣テレビ報道局解説委員長に昇格した。