北京政府がマレーシアの政権与党幹部の選挙区に多額のカネを落とし有望な若者たちを北京に招待
■-編集後記-(和田)■は、以前、 掲載済み。↓
読んだ方は読み飛ばしてください。
北京はアフリカ人に対してやっていることをマレーシアでもやっている。
将来政治家になる有望な青年を北京に招待して、次のマレーシアを北京に都合よくコントロールするつもりだ。
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日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信 http://www.realist.jp
2015年7月13日 米国がもたつく間に 躍進する中国
■ With an absent United States, China marches on
By Fareed Zakaria
『Washington Post』(2015/07/02)
http://www.washingtonpost.com/opinions/outside-our-focus-china-marches-on/2015/07/02/370a3b38-20f3-11e5-84d5-eb37ee8eaa61_story.html
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※ ↓今回の記事を紹介している動画はこちらから↓
【無料動画】奥山真司の「アメ通LIVE」(20150707)
THE STANDARD JOURNAL アメリカ通信
米国がもたつく間に 躍進する中国(07:57)
http://ch.nicovideo.jp/strategy/blomaga
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おくやまです。
国際政治の世界では「パワーは真空状態を嫌う」
という主旨のことがよく言われますが、
これはアメリカと中国の場合には
とりわけよく当てはまる事実であると言えるでしょう。
このような分析を書いたのは、
インド出身のハーバード大学出身の元学者で、
現在はメディアで活躍するアメリカの国際政治ジャーナリストの
ファリード・ザカリアです。
彼はワシントン・ポスト紙に毎週掲載している
シンガポール発の意見記事の中で、
アメリカが中東などで気を取られている間に、
中国が国際政治の舞台、
とりわけ東南アジアや南シナ海周辺で
着々と地固めをしてきた様子について書いております。
とりわけ興味深いのは、北京政府が
マレーシアの政権与党幹部の選挙区に
多額のカネを落としていることや、将来政治家を志しそうな
シンガポールの有望な若者たちを
アゴアシ付きで北京に招待していること、
それにインドやタイの国境へと流れこむ川の上流に
ダムを建設していることなど、
北京政府の目立たないが潜在力の大きい要因に
着々と投資している様子を暴いていることです。
これを読んでの私の感想なのですが、
バブル崩壊に直面しつつある中国が、
今後どれだけこのような活動を続けることができるか、
という点です。
もし今後も続くようでしたら、経済的な合理性を越えたところに
彼らの本当の狙いがあるということになりますし、
中断したらしたで、そこには計画性というか、
そこまで思想がなかったということにもなります。
いずれにせよ、現在も続いている
上海の株式市場の動向は見逃せません。
ここから今後の中国の対外政策の
方向性を教えるヒントが出てきそうだからです。
( おくやま )
■-編集後記-(和田)■
花田さんの週刊誌欠席裁判でも取り上げたが、
( http://ch.nicovideo.jp/tyotto-migi/live )
中国は南シナ海に出ているだけじゃない。
東シナ海も『軍事用』で進出している。
櫻井よしこさんの記事で、産経新聞と新潮。
東シナ海の日中中間線のガス田開発は国民も知っていた。
故・中川昭一が日本側も動くべきだと帝国石油に試掘権を与えていたが、
その後の内閣改造で二階が経産大臣になり、中止させた。
それが、そのまま中国は開発を続け、ついに軍事転用させたってわけだ。
具体的にはヘリポートプラットフォーム化とレーダー設置の方向だ。
それも腹立たしいが、すべての新聞社や政府関係者は
その事実を知っていたのだ。
誰かリークし、櫻井さんが書かなきゃ表に出なかった話なのだ。
南シナ海はタイ、ベトナム、フィリピンなど複数国に渡る話だが、
この件は日本がターゲットなのだ。
なぜ公表しないのかも全く不明だ。
( 和田 / https://twitter.com/media_otb )
▼復活する地政学!
日本で唯一の地政学者・奥山真司が、「地政学とは、なにか?」を徹底的に
わかりやすく解説するCD「奥山真司の地政学講座」全10回をつくりました。
日本でこの地政学的思考をもった知識人を増やしたい、
という想いから今回の開講に至りました。
これを学べば、この日本において、地政学の専門家に最も近づける
と言っても過言ではありません。何しろ他に教材がないのですから。
http://www.realist.jp/geopolitics.html
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