もっとうちに気つかいよし!
リアル「月曜から夜ふかし」! 京都人のマウンティング問題に迫る:原田まりるのネオ・ひとり遊び
原田まりるのネオ・ひとり遊び 2015/7/9 10:00
村上信五(関ジャニ∞)とマツコ・デラックスがMCを務める「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系列)にて「地方の○○問題」が取り上げられ、話題を呼んでいる。
その中のひとつに大阪VS京都、京都VS滋賀といった京都を軸にした話題があり、大阪府在住者からみると「京都は気取っている」、滋賀県在住者からみると「琵琶湖の水つかってるのに、京都は偉そう」など、さまざまな関西内マウンティングが行われている。しかし、関西全体だけでなく京都府内でもさまざまなマウンティングが行われているのだ。
今回はそんな京都在住者がもつ「あるある」なマウンティング事例をお伝えしていきたい。
京都市か市外かというマウンティング
京都人は、京都のどこに住んでいるかをものすごくに気にする。これは京都に限った話ではなく、例えば東京でも23区か、23区外かで「それ東京じゃないじゃん(笑) 」といった選民意識をもった者たちによるマ
ウンティングが行われているが、京都人はそれ以上に激しいマウンティングが繰り広げられているのだ。
そのひとつとして“京都市内”か“市外”かであるかというものがある。京都出身と言っている著名人が京都市外の福井県に近い地域や、奈良県に近い地域在住者だった場合、市内に住んでいる京都人は「意識しやんと京都弁、話せはらへんのと違う~?(笑)」と容赦のないマウンティングをしてくる場合があるので、注意が必要である。ああ恐ろしい。
京都の何区かというマウンティング
京都人は、さらに何区に住んでいるかをものすごく気にする傾向がある。これは東京でいう白金のある港区はセレブ、浅草のある台東区は下町というように、自分が住む場所がどういうポジションであるかというイメージやヒエラルキーにも似ているが、京都の場合は、いかに自分が「雅な階層であるか」というマウンティングが昼夜絶えない。
例えば、清水寺や祇園などがある東山区、平安神宮や下鴨神社などがある左京区、京都御所がある上京区、北山という高級住宅街がある北区など、観光名所がひしめく区内に在住している京都人たちの選民意識は尋常ではない。
自分よりも「雅でない」と思っている区に住んでいる人たちを目のあたりにすると「へぇ~うち行ったことないわぁ(笑)」と鼻で笑ってくるので、これまた注意が必要となるのだ!
観光客に対するマウンティング
意外かもしれないが、京都人は薄味なおばんざいをそんなに食べない。京都はパンの消費量日本一、マクドナルド店舗数日本一、牛肉やコロッケ、餃子、赤ワインの消費量もベスト5以内に入るなど、実はなかなかジャンキーな一面も持っている。町家風の古びた和食屋さんよりも、サンドウィッチが売りのオシャレカフェが多く立ち並ぶ町が京都のリアルであるのだ。
そんなパンを愛する京都人からみて、行列の絶えない薄味なおばんざいや抹茶スイーツのお店などは「観光客向きのとこ」であるのだ。京都人に「京都行った時に、抹茶スイーツに並んだよ」などというと「あぁ、あのヨソ向けさんのとこ(笑)」と口には出さないものの脳内でマウンティングされる可能性もあるので、ここでもさらなる注意が必要だ…。
京都人は隠れミーハーである
雅な存在であるという選民意識を重宝する京都人だが、いけすかない「京都至上主義」にみえて、じつはそんなこともない。例えば「東京で大ヒットしているラーメン屋」などが京都に出店すると、またたく間に人が集まったりする。そう、京都人は実は超ミーハーであるのだ。
京都人は絵にかいたようなツンデレ
京都人がよく使うとされている、本音と建前というと「おぼっちゃんピアノ上手くならはりましたなぁ」と建前をたてながらも、本音では「あんたの家から毎晩毎晩下っ手くそなピアノ聞こえとんねん!もっとうちに気つかいよし!」と思っているという恐ろしい例えがある。
しかし、それ以外でも本音では「流行ってるねんたら行ってみたいな」と思っていても「流行りものより質がどうかやね」と京都人としてのプライドが出てしまい素直になれない気質というものが身に備わっているように思う。つまり京都人は絵にかいたようなツンデレ気質であるのだ。
■執筆:原田まりる
85年生まれ。京都市出身。コラムニスト。元レースクイーン、男装ユニット「風男塾」の元メンバー。高校時代より哲学書からさまざまな学びを得て、現在は哲学、漫画、性格類型論(エニアグラム)についての執筆を行う。著書は「私の体を鞭打つ言葉」(サンマーク出版)。
http://news.merumo.ne.jp/article/genre/3067296
高校生の時、京都でお土産屋さんの試食のお漬物をつまんでいたら、お店の人に
「買わへんのやったら食べんといてくれよし」とか言われた。京都弁でなんと言われたかは、ウロ覚え。
一緒に京都の美術館に行った友人と「京都の人は恐いな~」と語り合ったのを覚えている。
原田まりるのネオ・ひとり遊び 2015/7/9 10:00
村上信五(関ジャニ∞)とマツコ・デラックスがMCを務める「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系列)にて「地方の○○問題」が取り上げられ、話題を呼んでいる。
その中のひとつに大阪VS京都、京都VS滋賀といった京都を軸にした話題があり、大阪府在住者からみると「京都は気取っている」、滋賀県在住者からみると「琵琶湖の水つかってるのに、京都は偉そう」など、さまざまな関西内マウンティングが行われている。しかし、関西全体だけでなく京都府内でもさまざまなマウンティングが行われているのだ。
今回はそんな京都在住者がもつ「あるある」なマウンティング事例をお伝えしていきたい。
京都市か市外かというマウンティング
京都人は、京都のどこに住んでいるかをものすごくに気にする。これは京都に限った話ではなく、例えば東京でも23区か、23区外かで「それ東京じゃないじゃん(笑) 」といった選民意識をもった者たちによるマ
ウンティングが行われているが、京都人はそれ以上に激しいマウンティングが繰り広げられているのだ。
そのひとつとして“京都市内”か“市外”かであるかというものがある。京都出身と言っている著名人が京都市外の福井県に近い地域や、奈良県に近い地域在住者だった場合、市内に住んでいる京都人は「意識しやんと京都弁、話せはらへんのと違う~?(笑)」と容赦のないマウンティングをしてくる場合があるので、注意が必要である。ああ恐ろしい。
京都の何区かというマウンティング
京都人は、さらに何区に住んでいるかをものすごく気にする傾向がある。これは東京でいう白金のある港区はセレブ、浅草のある台東区は下町というように、自分が住む場所がどういうポジションであるかというイメージやヒエラルキーにも似ているが、京都の場合は、いかに自分が「雅な階層であるか」というマウンティングが昼夜絶えない。
例えば、清水寺や祇園などがある東山区、平安神宮や下鴨神社などがある左京区、京都御所がある上京区、北山という高級住宅街がある北区など、観光名所がひしめく区内に在住している京都人たちの選民意識は尋常ではない。
自分よりも「雅でない」と思っている区に住んでいる人たちを目のあたりにすると「へぇ~うち行ったことないわぁ(笑)」と鼻で笑ってくるので、これまた注意が必要となるのだ!
観光客に対するマウンティング
意外かもしれないが、京都人は薄味なおばんざいをそんなに食べない。京都はパンの消費量日本一、マクドナルド店舗数日本一、牛肉やコロッケ、餃子、赤ワインの消費量もベスト5以内に入るなど、実はなかなかジャンキーな一面も持っている。町家風の古びた和食屋さんよりも、サンドウィッチが売りのオシャレカフェが多く立ち並ぶ町が京都のリアルであるのだ。
そんなパンを愛する京都人からみて、行列の絶えない薄味なおばんざいや抹茶スイーツのお店などは「観光客向きのとこ」であるのだ。京都人に「京都行った時に、抹茶スイーツに並んだよ」などというと「あぁ、あのヨソ向けさんのとこ(笑)」と口には出さないものの脳内でマウンティングされる可能性もあるので、ここでもさらなる注意が必要だ…。
京都人は隠れミーハーである
雅な存在であるという選民意識を重宝する京都人だが、いけすかない「京都至上主義」にみえて、じつはそんなこともない。例えば「東京で大ヒットしているラーメン屋」などが京都に出店すると、またたく間に人が集まったりする。そう、京都人は実は超ミーハーであるのだ。
京都人は絵にかいたようなツンデレ
京都人がよく使うとされている、本音と建前というと「おぼっちゃんピアノ上手くならはりましたなぁ」と建前をたてながらも、本音では「あんたの家から毎晩毎晩下っ手くそなピアノ聞こえとんねん!もっとうちに気つかいよし!」と思っているという恐ろしい例えがある。
しかし、それ以外でも本音では「流行ってるねんたら行ってみたいな」と思っていても「流行りものより質がどうかやね」と京都人としてのプライドが出てしまい素直になれない気質というものが身に備わっているように思う。つまり京都人は絵にかいたようなツンデレ気質であるのだ。
■執筆:原田まりる
85年生まれ。京都市出身。コラムニスト。元レースクイーン、男装ユニット「風男塾」の元メンバー。高校時代より哲学書からさまざまな学びを得て、現在は哲学、漫画、性格類型論(エニアグラム)についての執筆を行う。著書は「私の体を鞭打つ言葉」(サンマーク出版)。
http://news.merumo.ne.jp/article/genre/3067296
高校生の時、京都でお土産屋さんの試食のお漬物をつまんでいたら、お店の人に
「買わへんのやったら食べんといてくれよし」とか言われた。京都弁でなんと言われたかは、ウロ覚え。
一緒に京都の美術館に行った友人と「京都の人は恐いな~」と語り合ったのを覚えている。