<対ギリシャ>EU首脳会議、12日に支援最終判断
<対ギリシャ>EU首脳会議、12日に支援最終判断
毎日新聞 7月8日(水)10時20分配信
<対ギリシャ>EU首脳会議、12日に支援最終判断
ユーロ圏首脳会議を終え、建物を出るギリシャのチプラス首相(中央)=ブリュッセルで2015年7月7日、AP
【ロンドン坂井隆之】欧州連合(EU)は7日夜(日本時間8日未明)、ユーロ圏の首脳会議を開き、財政危機に陥っているギリシャの状況について協議した。ギリシャのチプラス首相が、新たな金融支援と債務返済負担の軽減を要請したのに対し、EU側は9日までに詳細な財政改革案を提出するよう要求。12日に開催する臨時のEU首脳会議までに、支援の是非を最終判断することを決めた。
【アテネ市民ため息「この国はもう手詰まり」】
記者会見したEUのトゥスク欧州理事会常任議長(大統領)は「今週末が明確に最後の期限だ」と表明した。ユンケル欧州委員長も「我々にはギリシャのユーロ圏離脱に関する詳細なシナリオがある」と述べ、合意に失敗すれば12日の首脳会議でギリシャの離脱が議論になるとの考えを示した。ギリシャに「最後通告」を突きつけた形で、チプラス首相の対応がユーロ圏の将来を左右しそうだ。
ギリシャ政府は、8日にユーロ圏の金融安全網である「欧州安定メカニズム(ESM)」に対して正式な金融支援の要請を行い、その後、詳細な財政改革案を提出する方針だ。欧州メディアによると、ギリシャ政府は2年間の金融支援と、債務削減や返済条件の緩和などによる債務負担軽減を求める見込み。改革案では、EU側が求める緊縮策を大筋で受け入れる一方、離島向けの軽減税率の維持など、国民の負担を軽くする複数の修正を求める見通しだ。EU側は、実務レベルで改革案を審査した上で、11日にユーロ圏財務相会合を開いて支援の是非を判断する。
ギリシャの銀行は預金流出で資金がほぼ底をついていると見られ、破綻の瀬戸際にある。政府も20日に欧州中央銀行(ECB)向けの35億ユーロ(約4725億円)の国債償還(借金返済)期限を控え、本格的な債務不履行(デフォルト)に陥る懸念がある。ドイツのメルケル首相は会見で、「中長期的な複数年の支援策が必要だ。詳細で十分な提案があれば、短期的な問題を解決する可能性が出てくる」と述べ、複数年の支援で合意できれば、当面の資金繰りの手当ても可能との認識を示した。
チプラス首相は会議後、記者団に「数時間以内に作業を始め、遅くとも今週末までに結論を出す。我々には国民の審判という強い武器がある」と述べ、5日の国民投票でEUの緊縮策を否決した民意を支えに合意を目指す考えを示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150708-00000015-mai-int
欧州激震:国民投票の衝撃/中 ギリシャ、中露に接近 世界の均衡、崩れる懸念
毎日新聞 2015年07月08日 東京朝刊
アテネの南西約10キロにあるピレウス港。バルカン半島から地中海への玄関口となる海上交通の要衝だ。港の西側に回ると、金網越しに漢字の書かれたコンテナが目に入る。2009年に操業を始めた中国遠洋運輸集団(COSCO)のコンテナふ頭で、拡張が計画されている。港で貨物運送業を営むスタブロス・パナゴスさん(43)は「リーマン・ショックで不景気だった時に進出して雇用を増やしてくれた。経済が潤うなら誰だって歓迎だ」と語った。
「各方面での実務的協力をギリシャと引き続き進める」。中国外務省の華春瑩(かしゅんえい)副報道局長は6日の定例会見で、ギリシャへの投資を続ける意向を示唆した。
ギリシャは、中国が推進する陸と海のシルクロード経済圏「一帯一路」構想の欧州側の玄関口だ。経済だけではない。ピレウス港には今年2月、中国海軍艦船が寄港し、軍事的プレゼンスを強める動きも見せた。
ギリシャのチプラス首相はロシアにも接近。4月と6月に訪露してプーチン露大統領と会談し、ウクライナ危機での米欧の制裁を「経済戦争」と呼んでロシア寄りの姿勢を見せた。
プーチン氏は、ロシア産天然ガスを輸出するパイプライン「トルコ・ストリーム」のギリシャまでの延長に合意することで応じた。ギリシャとの関係を強化して、ウクライナ問題で対立する欧州連合(EU)の結束にひびを入れようとしているのは明らかだ。
歴史や自国のアイデンティティーを大切にするプーチン氏の姿勢も無視できない。ともに東方正教会のキリスト教が主要宗教で、ロシア語のキリル文字はギリシャ文字を基に作られた。露大統領府のペスコフ報道官は6日、ギリシャとの「長い歴史的な関係」を強調した。
米国は、中露の動きに警戒感を強めている。「ギリシャがユーロ圏を離脱すれば、ロシアがこれに乗じるという安全保障上の問題になる」(サマーズ元米財務長官)とみるからだ。
ギリシャは、中東をにらむ戦略上の要であり、冷戦時は東西対立の最前線でもあった。現在はEUに加盟し、北大西洋条約機構(NATO)の一員でもある。チプラス政権は先月、対露制裁延長に同調して安保政策には変更がない姿勢を見せている。それでも、ウクライナ情勢が混迷する中、欧州統合の象徴であるユーロからギリシャが離脱するような事態が起きれば東欧での欧米とロシアのパワーバランスが大きく崩れるという懸念はくすぶる。
米国では、欧州の問題はEUに委ねるというオバマ政権の方針への批判も出ている。ただ、米国はロシアとの対立先鋭化は望んでおらず、動くに動けない。
一方、中露にも余裕があるわけではない。中国にとってEUは最大の貿易相手であり、ロシアも原油価格低迷や経済制裁に苦しんでいる。中国の李克強首相は先月29日、訪問先のブリュッセルで「ギリシャがユーロ圏にとどまる姿を目にしたい」と語り、ギリシャへの影響力拡大を図りながらもユーロ圏離脱という破局までは望まないという複雑な胸の内をのぞかせた。【アテネ宮川裕章、北京・井出晋平、モスクワ杉尾直哉、ワシントン清水憲司】
http://mainichi.jp/shimen/news/20150708ddm002030165000c.html
放漫生活つづけたギリシャ ロシアや中国が助けてくれるのか
NEWS ポストセブン 7月6日(月)16時6分配信
ギリシャが大揺れだ。どういう形に収まるにせよ、国民の暮らしが一段と厳しくなるのは避けられない。
それは自分たちが野放図な放漫生活を続けてきたツケなのだ。だからギリシャ国民には冷たいようだが、ギリシャの苦境は「市場規律の勝利」と評価できる。
ギリシャの側に立って、どう対応するか考えてみよう。金欠である以上、どこからかマネーを引っ張ってこなければ、危機から脱出できない。それはどこか。
国際通貨基金(IMF)は拒否した。残るは欧州連合(EU)と欧州中央銀行(ECB)が頼りだ。欧州側は年金削減や増税、政府のリストラなどを突きつけている。本稿執筆時点で国民投票の結果はわからないが、欧州側の提案を拒否する勢力が優勢だ。
他にもカネを出してくれそうなところがないわけでもない。まずロシア。ツィプラス首相は何度も訪ロして、プーチン大統領と会談してきた。いざとなれば「助けてくれ」という思惑からだ。
ロシアは助けられるものなら助けたいだろう。いま恩を売ってやれば、ギリシャが欧州を離れてロシアの勢力圏に入る可能性も出てくる。
だが、いまのロシアにそんな余裕はない。日米欧の経済制裁で苦しいうえに、クリミア半島をテコ入れしなければならないからだ。それでも支援するならルーブルを渡す以外にないが、ギリシャは受け取った瞬間にユーロに交換する。そこでルーブルが下落する。つまりロシアは自分で自分の首を絞めてしまう。
次に中国だ。中国は外貨準備が潤沢とはいえ、そもそもギリシャを支援する理由に乏しい。最優先事項は南シナ海や東シナ海での勢力圏拡大である。ギリシャに介入すれば、欧州を刺激するのは確実だ。南シナ海をめぐって米国ともめている最中に余計な荷物は抱えたくないだろう。
新たなマネーが入ってこないなら、国内経済を回していくために、ギリシャは枯渇したユーロに代わる通貨が必要になる。ドラクマ復活だ。それで肉や野菜と交換するが、もちろん価格は暴騰する。
ドラクマ復活でなく、公務員の給料代わりにIOUと呼ばれる借金証書を発行する案もあるが、これも実質的には第2通貨のようなものだ。
結局、欧州の要求を受け入れるにせよ、拒否してドラクマを復活させるにせよ、生活の窮乏化は必至である。それは悪いことか。目先は辛いだろうが、正しいことだ。
どうあがいても、身の丈以上の暮らしは長く続かない。辛くても、ここはいったんリセットして立て直す以外にないのである。他国の信用のおかげで野放図な暮らしが許されるとなったら、真面目に働く国や国民がばかばかしくなる。生活規律も、ひいては国際秩序も乱れてしまう。
■文・長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ):東京新聞・中日新聞論説副主幹。1953年生まれ。ジョンズ・ホプキンス大学大学院卒。規制改革会議委員。近著に『2020年新聞は生き残れるか』(講談社)
※週刊ポスト2015年7月17・24日号
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150706-00000018-pseven-int
毎日新聞 7月8日(水)10時20分配信
<対ギリシャ>EU首脳会議、12日に支援最終判断
ユーロ圏首脳会議を終え、建物を出るギリシャのチプラス首相(中央)=ブリュッセルで2015年7月7日、AP
【ロンドン坂井隆之】欧州連合(EU)は7日夜(日本時間8日未明)、ユーロ圏の首脳会議を開き、財政危機に陥っているギリシャの状況について協議した。ギリシャのチプラス首相が、新たな金融支援と債務返済負担の軽減を要請したのに対し、EU側は9日までに詳細な財政改革案を提出するよう要求。12日に開催する臨時のEU首脳会議までに、支援の是非を最終判断することを決めた。
【アテネ市民ため息「この国はもう手詰まり」】
記者会見したEUのトゥスク欧州理事会常任議長(大統領)は「今週末が明確に最後の期限だ」と表明した。ユンケル欧州委員長も「我々にはギリシャのユーロ圏離脱に関する詳細なシナリオがある」と述べ、合意に失敗すれば12日の首脳会議でギリシャの離脱が議論になるとの考えを示した。ギリシャに「最後通告」を突きつけた形で、チプラス首相の対応がユーロ圏の将来を左右しそうだ。
ギリシャ政府は、8日にユーロ圏の金融安全網である「欧州安定メカニズム(ESM)」に対して正式な金融支援の要請を行い、その後、詳細な財政改革案を提出する方針だ。欧州メディアによると、ギリシャ政府は2年間の金融支援と、債務削減や返済条件の緩和などによる債務負担軽減を求める見込み。改革案では、EU側が求める緊縮策を大筋で受け入れる一方、離島向けの軽減税率の維持など、国民の負担を軽くする複数の修正を求める見通しだ。EU側は、実務レベルで改革案を審査した上で、11日にユーロ圏財務相会合を開いて支援の是非を判断する。
ギリシャの銀行は預金流出で資金がほぼ底をついていると見られ、破綻の瀬戸際にある。政府も20日に欧州中央銀行(ECB)向けの35億ユーロ(約4725億円)の国債償還(借金返済)期限を控え、本格的な債務不履行(デフォルト)に陥る懸念がある。ドイツのメルケル首相は会見で、「中長期的な複数年の支援策が必要だ。詳細で十分な提案があれば、短期的な問題を解決する可能性が出てくる」と述べ、複数年の支援で合意できれば、当面の資金繰りの手当ても可能との認識を示した。
チプラス首相は会議後、記者団に「数時間以内に作業を始め、遅くとも今週末までに結論を出す。我々には国民の審判という強い武器がある」と述べ、5日の国民投票でEUの緊縮策を否決した民意を支えに合意を目指す考えを示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150708-00000015-mai-int
欧州激震:国民投票の衝撃/中 ギリシャ、中露に接近 世界の均衡、崩れる懸念
毎日新聞 2015年07月08日 東京朝刊
アテネの南西約10キロにあるピレウス港。バルカン半島から地中海への玄関口となる海上交通の要衝だ。港の西側に回ると、金網越しに漢字の書かれたコンテナが目に入る。2009年に操業を始めた中国遠洋運輸集団(COSCO)のコンテナふ頭で、拡張が計画されている。港で貨物運送業を営むスタブロス・パナゴスさん(43)は「リーマン・ショックで不景気だった時に進出して雇用を増やしてくれた。経済が潤うなら誰だって歓迎だ」と語った。
「各方面での実務的協力をギリシャと引き続き進める」。中国外務省の華春瑩(かしゅんえい)副報道局長は6日の定例会見で、ギリシャへの投資を続ける意向を示唆した。
ギリシャは、中国が推進する陸と海のシルクロード経済圏「一帯一路」構想の欧州側の玄関口だ。経済だけではない。ピレウス港には今年2月、中国海軍艦船が寄港し、軍事的プレゼンスを強める動きも見せた。
ギリシャのチプラス首相はロシアにも接近。4月と6月に訪露してプーチン露大統領と会談し、ウクライナ危機での米欧の制裁を「経済戦争」と呼んでロシア寄りの姿勢を見せた。
プーチン氏は、ロシア産天然ガスを輸出するパイプライン「トルコ・ストリーム」のギリシャまでの延長に合意することで応じた。ギリシャとの関係を強化して、ウクライナ問題で対立する欧州連合(EU)の結束にひびを入れようとしているのは明らかだ。
歴史や自国のアイデンティティーを大切にするプーチン氏の姿勢も無視できない。ともに東方正教会のキリスト教が主要宗教で、ロシア語のキリル文字はギリシャ文字を基に作られた。露大統領府のペスコフ報道官は6日、ギリシャとの「長い歴史的な関係」を強調した。
米国は、中露の動きに警戒感を強めている。「ギリシャがユーロ圏を離脱すれば、ロシアがこれに乗じるという安全保障上の問題になる」(サマーズ元米財務長官)とみるからだ。
ギリシャは、中東をにらむ戦略上の要であり、冷戦時は東西対立の最前線でもあった。現在はEUに加盟し、北大西洋条約機構(NATO)の一員でもある。チプラス政権は先月、対露制裁延長に同調して安保政策には変更がない姿勢を見せている。それでも、ウクライナ情勢が混迷する中、欧州統合の象徴であるユーロからギリシャが離脱するような事態が起きれば東欧での欧米とロシアのパワーバランスが大きく崩れるという懸念はくすぶる。
米国では、欧州の問題はEUに委ねるというオバマ政権の方針への批判も出ている。ただ、米国はロシアとの対立先鋭化は望んでおらず、動くに動けない。
一方、中露にも余裕があるわけではない。中国にとってEUは最大の貿易相手であり、ロシアも原油価格低迷や経済制裁に苦しんでいる。中国の李克強首相は先月29日、訪問先のブリュッセルで「ギリシャがユーロ圏にとどまる姿を目にしたい」と語り、ギリシャへの影響力拡大を図りながらもユーロ圏離脱という破局までは望まないという複雑な胸の内をのぞかせた。【アテネ宮川裕章、北京・井出晋平、モスクワ杉尾直哉、ワシントン清水憲司】
http://mainichi.jp/shimen/news/20150708ddm002030165000c.html
放漫生活つづけたギリシャ ロシアや中国が助けてくれるのか
NEWS ポストセブン 7月6日(月)16時6分配信
ギリシャが大揺れだ。どういう形に収まるにせよ、国民の暮らしが一段と厳しくなるのは避けられない。
それは自分たちが野放図な放漫生活を続けてきたツケなのだ。だからギリシャ国民には冷たいようだが、ギリシャの苦境は「市場規律の勝利」と評価できる。
ギリシャの側に立って、どう対応するか考えてみよう。金欠である以上、どこからかマネーを引っ張ってこなければ、危機から脱出できない。それはどこか。
国際通貨基金(IMF)は拒否した。残るは欧州連合(EU)と欧州中央銀行(ECB)が頼りだ。欧州側は年金削減や増税、政府のリストラなどを突きつけている。本稿執筆時点で国民投票の結果はわからないが、欧州側の提案を拒否する勢力が優勢だ。
他にもカネを出してくれそうなところがないわけでもない。まずロシア。ツィプラス首相は何度も訪ロして、プーチン大統領と会談してきた。いざとなれば「助けてくれ」という思惑からだ。
ロシアは助けられるものなら助けたいだろう。いま恩を売ってやれば、ギリシャが欧州を離れてロシアの勢力圏に入る可能性も出てくる。
だが、いまのロシアにそんな余裕はない。日米欧の経済制裁で苦しいうえに、クリミア半島をテコ入れしなければならないからだ。それでも支援するならルーブルを渡す以外にないが、ギリシャは受け取った瞬間にユーロに交換する。そこでルーブルが下落する。つまりロシアは自分で自分の首を絞めてしまう。
次に中国だ。中国は外貨準備が潤沢とはいえ、そもそもギリシャを支援する理由に乏しい。最優先事項は南シナ海や東シナ海での勢力圏拡大である。ギリシャに介入すれば、欧州を刺激するのは確実だ。南シナ海をめぐって米国ともめている最中に余計な荷物は抱えたくないだろう。
新たなマネーが入ってこないなら、国内経済を回していくために、ギリシャは枯渇したユーロに代わる通貨が必要になる。ドラクマ復活だ。それで肉や野菜と交換するが、もちろん価格は暴騰する。
ドラクマ復活でなく、公務員の給料代わりにIOUと呼ばれる借金証書を発行する案もあるが、これも実質的には第2通貨のようなものだ。
結局、欧州の要求を受け入れるにせよ、拒否してドラクマを復活させるにせよ、生活の窮乏化は必至である。それは悪いことか。目先は辛いだろうが、正しいことだ。
どうあがいても、身の丈以上の暮らしは長く続かない。辛くても、ここはいったんリセットして立て直す以外にないのである。他国の信用のおかげで野放図な暮らしが許されるとなったら、真面目に働く国や国民がばかばかしくなる。生活規律も、ひいては国際秩序も乱れてしまう。
■文・長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ):東京新聞・中日新聞論説副主幹。1953年生まれ。ジョンズ・ホプキンス大学大学院卒。規制改革会議委員。近著に『2020年新聞は生き残れるか』(講談社)
※週刊ポスト2015年7月17・24日号
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150706-00000018-pseven-int