世界遺産のイエメン首都サヌア旧市街ーサウジ主導の連合軍が破壊
サウジ主導の連合軍、世界遺産のサヌア旧市街を空爆 イエメン
AFP=時事 6月12日(金)21時7分配信
ユネスコの世界遺産に登録されているイエメン首都サヌア旧市街で、サウジアラビア主導の連合軍の空爆により破壊された住宅のがれきの中から生存者を捜索する人々(2015年6月12日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イエメンの首都サヌア(Sanaa)で12日未明、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録されている旧市街が、サウジアラビア主導の連合軍による空爆を受け、5人が死亡、住宅3棟が破壊された。
【写真12枚】無残に破壊された住宅
今年3月後半以来、連合軍は同国の反政府武装勢力フーシ派(Huthis)に対して空爆作戦を展開しているが、住民の話によると、空爆が旧市街を直撃するのは今回が初めて。
現地のAFP記者によると、11世紀以前に建設された数千棟の住宅が立ち並ぶカシミ(Qassimi)地区にミサイルが直撃した。医師や目撃者の話によれば、ミサイルは爆発しなかったものの、3階建ての住宅3棟が損壊し、女性と子どもそれぞれ1人を含む住民5人が死亡した。
ユネスコのイリナ・ボコバ(Irina Bokova)事務局長はこれを受け、サヌア旧市街は世界のイスラム文化遺産の中でも「最古級の至宝」であるとし、連合軍による空爆を非難した。【翻訳編集】 AFPBB News
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150612-00000041-jij_afp-int
イラク孤児院で児童虐待、駐留米軍が見た悪夢の光景
2007年06月20日 20:29 発信地:バグダッド/イラク
イラクの%%al-Hanan%%孤児院でベッドに縛り付けられ、床にぐったりと横たわる子どもたち。
2007年6月20日、米CBSテレビ提供。
【6月20日 AFP】イラクの基準から見ても衝撃的な映像だった。骨と皮のようにやせ細った20人以上の子どもたち。ベッドに縛り付けられたり、排泄物の上で身もだえしたり、一見死んだように見える子どももいる。
これはイラク駐留米軍とイラク軍が先週、バグダット北部にある障害児のためのal-Hanan孤児院を捜索して目の当たりにした、悪夢のような光景だ。米CBSテレビが19日のニュースで伝えた。
CBSで証言した米軍関係者は、「何人もの子どもが床に横たわっていた。みんな死んでいるように見えた。子どもたちの注意を引こうとしてボールを投げると、1人の子が頭を上げて首をかしげたが、また横たわってしまった。それで生きていることが分かった」と語っている。
al-Hananは政府が運営する施設で、駐留米軍が見つけた少年は24人。米軍広報によると、イラク軍が発見し、米軍の支援で孤児を救出、手当てを受けさせた。多くはひどい虐待を受けた跡があり、十分な食べ物も与えられていなかった。子どもたちはその後、養護施設に送られたが、医師の診断で当初死んでいると思われた子も1人いたという。
「大量のハエが体にたかっていて、体はまったく動かすことができなかった。生きていることを確認するため、頭を持ち上げて傾けてみなければならなかった。目だけが動き、口の中も、目も、鼻も、耳もハエだらけで、コンクリートの床に寝てできた傷にたかっていた」(前出の米軍関係者)。
これとは対象的に、施設職員用のオフィスは設備が整い、キッチンの棚は食料でいっぱいだったとCBSは伝えている。
イラク首相府は、ヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相が施設職員の身柄拘束を命じ、調査の実施と責任者の処罰を約束したと発表した。
しかしCBSによれば、施設職員は逃走し、逮捕できたのは警備員2人のみ。捜索の際にカメラを向けられてポーズを取った女性職員2人も逃走したという。(c)AFP