埋め立て停止、直接要求=中国軍トップに懸念伝達―米国防長官
南シナ海
埋め立て停止、直接要求=中国軍トップに懸念伝達―米国防長官
時事通信社 2015/6/12 08:44
AFP=時事
【ワシントン時事】カーター米国防長官は11日、中国軍制服組トップの范長竜・中央軍事委員会副主席とワシントン近郊の国防総省で会談し、中国による南シナ海での岩礁埋め立てに懸念を表明し、長期にわたり停止するよう求めた。米国防総省が明らかにした。
長官は5月末にシンガポールで開かれたアジア安全保障会議での演説で、埋め立てを直ちに停止するよう訴えていた。中国軍との交流の一環として実施された直接対話で同様の立場を伝えることで、米中間の懸案として継続的に要求を掲げていく姿勢を鮮明にした。
国防総省によると、長官は范氏に対し「長期にわたる埋め立て停止を実行に移し、軍事拠点化を進めることをやめ、国際法に従い領有権争いの平和的解決を模索するよう求めた」という。范氏の反応は明らかでない。長官は、東シナ海での中国の活動や中国発のサイバー攻撃についても、問題として提起した可能性がある。
ただ、長官は米中軍当局間の関係を発展させていく決意だとも強調。習近平国家主席が訪米する9月までに、航空機同士の不測の衝突回避に向けた行動規範の内容で中国側と合意したいとの強い意向を伝えた。
[時事通信社]
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