テレビ放送 授賞式の様子は13日午後8時から、WOWOWライブで字幕
【トニー賞】渡辺謙の妻・南果歩、単独インタ!「ノミネートだけで十分」
スポーツ報知 6月9日(火)12時50分配信
トニー賞の授賞式に妻の南果歩と参加した渡辺謙
米国演劇界の最高峰にあたる「第69回トニー賞」の授賞式が7日(日本時間8日)、米ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで行われた。「王様と私」でミュージカル部門の主演男優賞にノミネートされていた俳優の渡辺謙(55)は、惜しくも受賞を逃したが、同作は「ミュージカル・リバイバル作品賞」など4冠に輝き、喜びもひとしお。また、渡辺を支え続けた妻で女優の南果歩(51)が単独インタビューに応じた。
授賞式に参加した南は「素晴らしい体験でした!」と振り返った。ドラマの収録の合間を縫って米ニューヨークに飛び、歴史的瞬間に立ち会った。
「ノミネートだけで十分です。その仲間に入れることが素晴らしいことなので、あとは結果はどうあれ、よかったねってことですね」
約2年前、渡辺は映画「GODZILLA」の撮影でカナダに滞在している際に、演出家から出演オファーを受けた。
「電話で聞いて『あっ、それやりますとお伝えください』って、謙に言ったんです。その言葉がほしかったんじゃないかな」
渡辺は今年1月に米国に渡り、稽古をスタートさせた。初ミュージカルに加え、セリフも歌も英語。苦闘する夫を支えようと何度も渡米した。部屋では普段通りに接し、手料理を振る舞った。
「予想以上の壁が立ちはだかったと思うけど、そういう時こそ無心でしたね。苦しみでもあるけど、喜びでもあるのかなと思って見ていました。食事は普通にご飯とおみそ汁があればよかったですね。物欲も食欲もなくなって、お坊さんみたいな生活でした。そうやって研ぎ澄まされていったと思います」
7月中旬まで公演が続く渡辺は「日本に帰ったら1週間予定を入れず、何も考えずに酒を飲みたい」と話していた。
「もう、どうぞどうぞですよ。本当はね、犬を飼いたいって言ってたんですね。ご褒美に犬を連れてこようかなって思ってたんですけど、秋口にも長期のロケがあって、なかなか東京でゆっくりする時間がないので、お預けになっちゃったんです。落ち着いた頃に飼おう、と考えてます。以前飼っていたチョコラブ(チョコレート色のラブラドル)ですかね」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150609-00000051-sph-ent
【トニー賞】渡辺謙、主演男優賞逃すも4冠!偉業支えた「少しは貢献」
2015年6月9日6時0分 スポーツ報知
トニー賞の授賞式で、ケリー・オハラと「Shall We Dance?」を踊った渡辺謙(C)getty images
米国演劇界の最高峰にあたる「第69回トニー賞」の授賞式が7日(日本時間8日)、米ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで行われた。「王様と私」でミュージカル部門の主演男優賞にノミネートされていた俳優の渡辺謙(55)は、惜しくも受賞を逃したが、同作は「ミュージカル・リバイバル作品賞」など4冠に輝き、喜びもひとしおだった。
快挙はならなかった。ミュージカル部門の主演男優賞を5人で争い、米俳優マイケル・セルベリス(54)が選ばれると、渡辺は拍手でたたえた。惜しくも受賞は逃したが、ノミネートだけでも歴史的なこと。「日本で応援して下さった皆様、ありがとうございました」と感謝した。
ブロードウェーミュージカル「王様と私」(上演中)に王様役で主演し、主演男優賞に日本人として初めてノミネートされた。日本人俳優のトニー賞ノミネートは、76年に「太平洋序曲」に出演し、助演男優賞候補(受賞は逃す)になった佐藤功以来、39年ぶりだった。
この日は南果歩と一緒にレッドカーペットを歩いて、会場入り。「腹をきめて、その時を待ちたい」と話した。ステージでは「王様と私」を代表する楽曲「Shall We Dance?」を、イギリス人家庭教師役の米女優ケリー・オハラ(39)と一緒に披露した。ケリーの腰に手を回し、踊り出すと、会場は大歓声。約2分間の夢舞台を終えると、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
同作は「ミュージカル・リバイバル作品賞」を受賞。渡辺は関係者と抱き合って、喜びを爆発させた。ブロードウェーでは名作の再演が多く、作品賞は新作が対象の「ミュージカル作品賞」と「―リバイバル作品賞」の2つが設けられている。いずれもトニー賞の中で最も名誉ある賞といえる。
ケリーもミュージカル部門の主演女優賞を受賞。6度目のトニー賞ノミネートでようやく栄冠を手にしたケリーが壇上から「ケンは私の王様」と呼びかけると、渡辺は目を潤ませた。「ケリーの受賞の時には観客が本当に待ち望んでいた瞬間でスタンディングで迎えていました。それに少しでも貢献できたのは、この作品に参加した大きな成果でした」。04年には「ラストサムライ」で米映画界最高の権威アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされたが受賞には届かなかった。今回、「王様と私」は助演女優賞、ミュージカル衣装デザイン賞も含め4冠を達成。威厳たっぷりに立ち居振る舞う王様の存在なくして、この偉業はありえなかった。渡辺がもたらしたといっても過言ではない4冠だった。
◆王様と私 1860年代のタイが舞台。王様と、王様の妻や子供たちを教育するために呼ばれたイギリス人家庭教師の物語。2人は最初は対立しながらも、理解を深めていく。「Shall We Dance?」などの名曲が多数含まれる。初演は1951年で、ロシア出身の名優ユル・ブリンナー(享年65)が主演。52年のトニー賞でミュージカル作品賞やユル・ブリンナーの助演男優賞など5冠を達成した。56年には同名映画が世界的にヒット。
◆トニー賞 47年に創設された米国の演劇賞。テレビ界のエミー賞、音楽界のグラミー賞、映画界のアカデミー賞と並ぶ権威がある。ブロードウェーの40劇場で上演された作品を対象に毎年選ばれる。ミュージカルと演劇の2部門で、作品賞、俳優、スタッフら24の賞を競う。日本人俳優ではナンシー梅木が59年にミュージカル主演女優賞、76年に佐藤功がミュージカル助演男優賞にノミネート(いずれも受賞は逃す)。2013年に川名康浩さんがプロデューサーの一人として参加した「キンキーブーツ」がミュージカル部門の作品賞を獲得した。
◆テレビ放送 授賞式の様子は13日午後8時から、WOWOWライブで字幕
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20150608-OHT1T50160.html
渡辺謙、ケリーに捧げた涙の裏側 6回挑戦の苦闘思い浮かべた
デイリースポーツ 6月9日(火)11時5分配信
米ミュージカル「王様と私」に主演した渡辺謙
トニー賞のミュージカル部門主演男優賞を逃した俳優の渡辺謙が8日(日本時間9日)、「王様と私」で共演し、主演女優賞に輝いたケリー・オハラについてツイッターでその「戦歴」を紹介し、「戦友」と称えた。
7日(日本時間8日)に行われた授賞式後の受賞スピーチで、ケリーが「渡辺謙は私の王様です」と壇上から感謝を捧げると、渡辺が目をうるませるひと幕があった。そんな涙の裏側には、渡辺の知るケリーのこれまでの歴史があった。
「中々報道されてませんが、アンナ役のケリーはこれまで6回ノミネートされて初授賞。これ六年間じゃ無いんです。こちらはロングランが普通ですから、10年も苦渋を飲まされてきたんです」
そんなケリーが積み重ねた「落選」の歴史を知るからこそ、壇上でスピーチするケリーの思いが渡辺に伝わってきたのだろう。
「王様と私」は、ケリーにとって特別な作品であったようだ。
渡辺は初日のカーテンコールの際のことを思い出す。「舞台袖で『本当にここに来てくれてありがとう』と言ってくれました。まさに戦友です」。だから自分は初落選したものの、ケリーの「6回目の正直」を心から喜んだ。
渡辺は授賞式後に発表したコメントで「ケリーの受賞の時には観客が本当に待ち望んでいた瞬間でスタンディングで迎えていました。それに少しでも貢献出来たのはこの作品に参加した大きな成果でした」と、ケリーの受賞シーンを描写してみせた。それはケリーと観客と、そして渡辺の思いが一つになったシーンだった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150609-00000033-dal-ent