太陽と風が美肌を育てる | 日本のお姉さん

太陽と風が美肌を育てる

太陽と風が美肌を育てる
サッポー先生
こんにちは、サッポーです。
今回の内容は、
「太陽と風を受け、健康な美肌を目指そう。」
というお話です。
「えっ!?いつもの‥サッポーの話と違うのでは?」
その通り、違っています。
紫外線は大きな破壊力を持つダメージであり、風は肌を乾燥させる元凶です。
ところが、視点を変えると、太陽も風も肌にとって素晴らしい効用があることが判ります。
限られた範囲の話ばかりしていると、何かとても大切なことを忘れているのではないか……この様な危惧を感じました。
だって、美肌塾の読者が「太陽にあたらず、風の中で行動しない生活が良い」なんて思うようになったら、これはサッポーの本意ではありませんからね。
太陽と風が美肌を育てる?
サッポー美肌塾にても、敏感肌のお話を何度か致しました。
アレルギー、アトピー、炎症ニキビ、湿疹、赤み、ぴりぴり、ヒリヒリ、かゆみ、つっぱる肌……等々、些細なものまで含め、肌を敏感だなと感じることがある方はとても多いようです。
以前に集計しておりました、サッポーのお客様から頂いた20万人を越える肌についてのアンケートにおいて、約7割近くの方が「敏感~敏感なところがある」肌質だと見ておられました。
これは驚くべき割合ですね。
でもそのおかげでこのサッポー美肌塾も、話の種が尽きません。
しかし、サッポーが詳しく見たところでは、本当の敏感肌は10%はおろか、5%にも満たないのではと考えております。
これはいったい、どういうことでしょう。
美肌塾読者の方々の集計をしても、きっと同じ結果だと思いますから、読者の6割以上は、敏感肌ではないのに敏感肌だと思っている‥と推定されます。
逆に言うと、残りの敏感肌ではないと思っている30%弱の方々だって、いつ「あれ、敏感肌では!?」という状態に陥らないとも限りません。
そうなんです。
敏感肌~敏感な肌状態というのは、ほとんど全ての読者に訪れることですよ……というお話です。
それも困ったことに、その様なきっかけから、本当の敏感肌になりきってしまう方もいます。
また頻繁に過敏な状態が訪れる肌になったりもします。
つまり、現代人は免疫システムの不調を起こしやすくなっていると言えましょう。
この対策が、「太陽と風に親しみましょう」‥という内容なのです。
太陽と風が敏感肌を作らない決め手になっている‥というのです。
太陽と風が健康で美しい肌を育てるポイントだよ‥というお話です。
ハイ、見ていきましょう。
眉に唾を付けなくていいですよ。
太陽は厳しい破壊の光であり、私達を育む慈愛の光でもある
サッポーの
視点
▼ 朝目覚めたら、窓を開け、太陽の光を目に入れる
直射日光でなくて良いのですよ。
明るい陽光を眼にするのです。
一日のリズムがこれによって決まります。
この後14・15時間経過すると、眠くなってきます。
朝の太陽光が覚醒・睡眠の安定した一日のリズムを作り、日々リセットしてくれているのです。
体内時計という言葉を聞いたことがありますね。
知ってましたよね。
それならもう一つ、セロトニンやメラトニンってご存知ですか。
脳の奥深くにある松果体からメラトニンというホルモンが分泌されます。
夜間にたくさん分泌され、睡眠を促し、身体を休ませています。
そしてこのメラトニンの原料となっているのが、セロトニンという神経伝達物質です。
セロトニンは極めて重要な働きをしています。
私達の神経や心、そして肉体の興奮を抑え、穏やかな覚醒した状態を作っています。セロトニンが少なくなると鬱状態になります。
このセロトニンは太陽の光が目に入ることによって作られているのです。
朝に目覚めて、明るく晴れていたら何となく嬉しいですね。
元気が出てきます。
朝に太陽光を浴びることは、確かに心と体のリズムを整えているように思えますね。
でもこれだけでは、それがどうした?って話です。
▼ 明るい昼間にも15分以上、出来れば30分、太陽の下で過ごす
セロトニンは上に挙げた穏やかな覚醒した状態を作るだけではありません。
また睡眠や覚醒のリズムをコントロールするだけでもありません。
食欲、生殖、運動、体温、呼吸、消化、心臓などにも密接に関わっています。
肉体が健康であること、引いては精神的にも健康であることに大きくかかわっているのがセロトニンです。
肌の健康や美肌と直接関係しないようですが、そうではありません。
続きがあります。
眼からはいる太陽の光が視床下部を経て脳幹の縫線核というところでセロトニンを作り出すのですが、この視床下部こそ身体全体のホルモンバランスをコントロールしているところに他なりません。
ところが、肉体的ストレス、精神的ストレスが大きくなると、ホルモンバランスが崩れ、免疫システムが機能低下します。
身体の好不調に大きく影響します。
もちろん肌の安定性も損なわれるというわけです。
過敏に反応しやすい肌状態に陥る、バックボーンとなるものです。
日々生活する中で、様々なストレスを受けるのは当たり前と考えた方が、自然です。
これらのストレスに抗する上で、セロトニンは肉体的にも精神的にも重要な役割を果たしています。
朝の目覚めの時だけでなく、強い光のある昼間に、15分~30分、戸外で目に光を感じさせることが、ホルモンバランスを整え、免疫システムを正常に維持するというわけです。
太陽の光は、恐い厳しい破壊の面と、私達を育み命を与える慈愛の両面を持つもののようです。
外気が自律神経を整え、副腎を鍛える
“自律神経”というのはよく聞く言葉ですね。
自律神経には交感神経と副交感神経があって、それぞれ拮抗する関係で作用し、身体を統御している。
自律神経は身体のあらゆる臓器・器官(皮膚もそうですよ)に及び、それらを支配している。
……この様に説明されています。
「交感神経は興奮させ、活発化させる。」
「副交感神経はリラックスさせる。」
……等といった何となく判りやすい説明もあります。
例えば、体温調節機能を支配しています。
呼吸機能、血液循環機能、消化吸収、排泄……からだが持つ全ての機能に及んでいます。
全てといっても私達の意のままにコントロールする機能ではなく、意識することなく働いている機能のことですね。
とにかくあらゆる病気や障害に関係していると見て良いでしょう。
えっ、肌と関係あるのかですって?
もちろん、あります。
いつもポイントとなる説明が後になるので、サッポーの解説は読むのに疲れるなんて、時々お小言を頂戴します。
もう少し辛抱してくださいね。
自律神経が支配するものに、ホルモンを分泌している内分泌腺支配がよく知られていますが、それだけではなく、どうも免疫システムをも支配しているようなのです。
支配するだけでなく、逆に影響を受けている面も大いにあるようです。
ホルモンバランス、免疫システムに影響しているとなると……身体の恒常性を維持する重要な仕組みですが、同時に肌との関係も見えてきます。
シミ、ニキビ、炎症、皮膚湿疹、赤み、過敏肌……ほらね、いくらでも肌に関係するトラブルが出てきました。
この重要な生命維持システムと言える自律神経システムが正常に働き機能していることは、肌にとってもすこぶる重要なことなのです。
ところが肌が命にかかわる問題を起こすことが少ないため、余り注目されないだけなのですね。
肌から見ると、自らの健康を支え、美肌作りの背景となる根幹システムであることに違いありません。
サッポーの
視点
▼ 外気に触れることが自律神経システムを正常に整えているキー
この自律神経の働きを正常にしてくれるのが、外気に触れることなのです。
とても簡単ですね。
外気とは風です。
外気とは暑さです。
外気とは寒さです。
外気とは明るさ・暗さです。
外気とは予測できないものとの出会いです。
外気とは緊張とリラックスをもたらすものです。
つまり、自然の刺激に触れることが自律神経を鍛え、正常に機能するシステム維持の秘訣になっているというわけです。
自律神経システムが本来の機能を維持し働いていると、ホルモンバランスも、免疫システムにも良い影響を与えていることになります。
健康な美肌作りにはとても大切なバックボーンであるわけです。
現代における日本人の生活は、外気に触れることが少なくなりました。
職場においても、家庭においても冷暖房システムが整い、環境が一定に維持される空間での生活が多くなっています。
快適な環境には違いありませんが、その様な快適さだけに身体や心を馴染ませてしまってはいけないようです。
戸外での生活場面を意識して確保し、自律神経が大きく揺さぶられる生活パターン、生活習慣を持つことが大切です。
スポーツも良いですし、散歩するだけでもいいのです。
▼ 外気に触れることがアトピーっ子、アレルギー肌の増加を防ぐ
この20~30年ほどの間にアトピーっ子の激増が話題になり、現在もその傾向は止まりません。
この様なアレルギーによる皮膚症状に悩むのは子供ばかりではありません。
成人した大人においても激増しています。
治療にはステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン)が多用され、効果を上げていますが、同時に非常にリスキーな面も持っています。
アレルギーによる炎症を鎮め、ターンオーバーが早くなり肌の修復を早めてくれます。
肌はきれいになりますが、同時に未熟な細胞の肌になっています。
一歩間違うと恐い局面を招くのはこのためです。
また、この様な成果は免疫機能を抑制することによるものであるため、長期使用や間違った使用は取り返しのつかない肌状態に追い込みやすくなります。
ステロイドホルモンは薬として使用するのではなく、本来、副腎で作られ、総合的なホルモンバランス、自律神経系システム、免疫系システムの調和されたシステムの中で機能すべきなのです。
副腎は寒さ刺激によって働き、活発化します。
小さな子供の頃から、外気に親しませ、自然の持つちょっと厳しいゆりかごで遊ばせることが、副腎機能を鍛え、様々なアレルギー症状の発生を減少させていきます。
今回はここで終わらせて頂きます。
太陽と風、違った面が見えてきたでしょうか。
太陽と風との正しいつきあい方、方向が見えてきましたら幸いです。
免疫システム、自律神経システム、内分泌システム……この関係にはまだまだ面白いところがたくさんあるのですが、またの機会にしましよう。
ハイ、今日の授業はこれまで。
http://sappho.jp/wp/kougi/kougi_275.html
まず、過敏肌からの脱出を
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様々な肌トラブルを抱えサッポーの相談室に駆け込こまれる方には、肌細胞の未熟化が見せるトラブルだけでなく、過敏さを伴う様になった肌が多く見られます。
“肌が育つケア”を頑張っているのに、過敏さが…改善されない!
•洗顔後のつっぱり感が半端じゃない!
•よく化粧品がピリピリ・チクチクする
•痒みを覚えることがよくある
•赤みがよく発生する
•急に赤みのあるニキビ?が…湿疹が…!
•化粧品にかぶれることが多い…
•どんな化粧品にも反応してしまう…!
過敏さの程度は人様々で、また様々な現れ方をします。前に挙げた例は黄信号から赤信号に変わりかけている肌~赤信号が点灯している肌です。つまり間違いなく、肌が過敏な状態にあることを自覚すべき肌です。
取り組む順序が大切 ~まず、過敏肌からの脱出を最初のテーマに
自分の肌がこのような過敏な状態にあると判断したら、まず肌の過敏さからの脱出を最優先に、肌が育つケアに取り組んでいくことが大切です。
様々なトラブルを前にして、例えば早く毛穴を目立たなくしたい、ニキビがでない肌にしたい、乾燥が気にならない肌に…、肌色を白くしたい…、べたつきやてかりを何とかしたい、シミをなくしたい……これら好ましくない現れを早く改善したい!!という気持ちはよく理解できます。
しかし、これらの悩みに焦点を当てたケアをしても成功しません。必ずどこかで失敗します。肌の過敏な反応や訴えに耳を傾け、過敏な反応が小さくなっていく、過敏な反応の頻度が減少していくことだけに焦点を当てたケアから始めることが成功の秘訣です。
この取組順序を間違えると、いくら努力してもゴールにたどり着くことはできません。良くなったり悪くなったりを繰り返すだけなので「私の肌は過敏だから仕方がない」と諦めることになります。
1.過敏さからの脱出を最優先にした“肌が育つケア”
2.“肌が育つケア”に専念、トラブルを解消していく
この順序さえ守れば、過敏肌からの脱出はそんなに難しいことではありません。階段を一段ずつ上がれば、必ず上の階に到達します。このように考えましょう。
“肌を知る”ことが過敏肌脱出の鍵
過敏肌からの脱出が上手くいかない限り、過敏さの高じた肌は何度でも炎症反応を繰り返します。その度に、肌の育ちにブレーキがかかったり、時には肌の育ちを後退(未熟化)させます。
これでは上手くいきません。それでも毎日鏡に向かうと、今すぐきれいになりたいという誘惑にはなかなか勝てない私達がいます。
この誘惑に負けない決め手は“肌を知る”ことです。過敏な反応を引き起こしている肌の虚しい努力を知ることによって、肌を思いやる自制心が生まれます。肌の未来を信じる気持ちが生まれます。
次ページでは、過敏肌のキーパーソンである「マスト細胞」について見ていきます。
赤みや炎症(湿疹等)を支配しているマスト細胞
マスト細胞を知る
マスト細胞を知らなくても、正しいスキンケアはできるはずですが、この細胞の働きを知っていると知らないとでは過敏肌からの脱出スピードが随分違います。マスト細胞の働きを知るとケアの失敗が少なくなるからです。
マスト細胞は様々な白血球と同じ免疫細胞の一つです。白血球は血管やリンパ管の中を循環しながらいつでも免疫反応を起こし身体を守る働きをしますが、マスト細胞は、この免疫反応(炎症反応)を起こす信号を出す役割です。表皮直下の毛細血管周りやリンパ管の周りにいて、見張り番をしています。危険や異変を察知したら連絡をする役目なのです。
マスト細胞が察知する危険や異変とは
•バリア能の低下した未熟な肌(角質層)から侵入した異物を察知する
(全ての化粧品成分、汚れ、ウイルス、雑菌、汗…等々を無害化させる)
危険や異変を察知したマスト細胞が信号を出すと毛細血管(リンパ管)が拡張します。この状態で肌は赤みを帯びて見えます(臨戦体制)。第二段階に進むと、拡張した毛細血管から白血球を含む血漿成分を肌組織内に漏出させます(戦いが始まる)。
侵入物を無害化する作業が炎症であり、炎症あとです。身体を守るための正義の戦い、免疫反応です。
よく育った細胞が作る肌には隙間がないので、ウイルスも化粧品成分も浸透・侵入できませんが、強い乾燥ダメージを受けたりすると、よく育った健康な肌でも隙間ができます。育ちの悪い細胞が作る肌は乾燥しなくても隙間が多く、異物の侵入が容易いので、炎症反応を起こしやすいのです。
アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎なども、上のような反応の一つといえます。
マスト細胞を働かせすぎると、直ぐ大騒ぎするようになる
前段の説明のような、人の命を守る働きをしているのがマスト細胞を始めとする免疫細胞の働くシステムです。
バリア層を超えて異物が侵入し炎症を起こすような事件が多いと、その肌部位のマスト細胞は余り恐くない侵入物に対しても見境なく大騒ぎするようになります。いつも強い信号を出すようになるのです。これが過敏肌の進行した状態、赤信号の肌です。
つまり、過敏さが目立つようになった肌の守りは、二倍も三倍も注意してあげないと直ぐに炎症反応を起こしてしまうようになっているのです。
この問題は“肌が育つケア”で肌が育ち度を上げてしまえば解決するのですが、肌が育つケアそのものが満足にできない状態になっているのです。このように超過敏な肌状態なっていたら、一歩下がって、過敏な肌からの脱出を優先したケアにしなければ成功しないといいうのは、このような事情があるからです。
臆病なマスト細胞~盲点となっている意外な注意点
えっ!40℃のお風呂が過敏さ改善のネックに?!
例えば40℃の湯温での入浴は本来なら気持ちよいはずで、入浴している本人も気持ちよさを感じています。しかし40℃に暖められた血液が顔の毛細血管を何度も駆けめぐり始めると、臆病になってしまったマスト細胞のある部位では恐怖におののく状態になっています。
でも入浴している本人はそんなことは露とも思いません。本来のマスト細胞なら、直ぐには問題視しないのですが、過敏に反応するのが習慣になったマスト細胞達は緊急事態の準備をしてしまうというわけです。赤みが現れ、時には湿疹等の炎症発生となるわけです。
火傷するような温度ではありませんが、体温の平熱は36℃台、風邪をひき高熱を出してウイルスをやっつけようとしている時でも39℃前後がせいぜいです。40℃の入浴で誤報を出しても不思議ではないわけです。
もしお風呂から上がれば赤みが退く程度に済んでいたとしても、このような毎日が続いている限り、過敏な肌からは一歩も抜け出すことができなくなります。このような時は毎日の入浴を38℃台の湯温にして、マスト細胞の反応が平常に戻るのを見守ることになります。
お風呂を例に挙げましたが、他の刺激も同様に考える必要があります。髪の毛が触れるのを物理的刺激に入れるのはどうかと思いますが、過敏になったマスト細胞の中には、それだけで赤みや炎症を起こしてしまうケースがあります。
「この程度の太陽との付き合いなら、いつもなら反応しないはずなのに、今日の紫外線はなぜか赤みを作ってしまった?!」……これなどもマスト細胞が過剰に過敏になっている現れです。
このように過敏な肌部位がある時は、徹底してマスト細胞を働かさないようにすることが、過敏肌脱出の決め手になっている場合があります。
次ページでは、マスト細胞に並ぶ問題児?「痒み神経」について見ていきます。
痒み神経とマスト細胞
「痒いから掻く」という行為が過敏肌を作り出しているケースは多いので、痒みについても知識を蓄えておきましょう。
表皮基底層にまで伸びている痒み神経に対する刺激が脳に伝わり痒みを覚えるのですが、この痒み神経刺激には2つのルートがあります。
肌を乾燥させると痒み神経が働きやすくなる
一つは乾燥による刺激です。肌が乾燥の影響を受けると痒み神経が角質層直下まで伸びてくるため、刺激を受けやすい状態になります。これが乾燥による痒みの発生の背景です。
乾燥した環境下で保湿・保護がたりないとバリアーである角質層が硬くなり痒み神経を刺激しやすくなります。物理的刺激や紫外線ダメージも痒みを誘発します。
加えて、このような肌状態の時に皮膚の温度が上がると痒み神経がさらに敏感に刺激を伝えやすくなります。お風呂に入った後や就寝前に体が温まった時に痒くなるのはこのためです。
マスト細胞が過敏・過剰に働くと痒みを覚えやすくなる
もう一つは、マスト細胞を介した痒みです。何かが原因でマスト細胞が反応すると、ヒスタミン等の伝達物質が放出(信号)されます。これが、痒み神経にも伝わって、痒みを脳に伝えるのです。
この時、痒みに赤みや不明の湿疹が伴う場合があります。これはマスト細胞の働きが加わっているためです。
•掻いた刺激が角質層を壊し、マスト細胞を驚かせ毛細血管を拡張させた結果赤みが……
•肌が乾燥すると、細胞が若干縮むので、未成熟な肌では弱い部分に隙間ができます。そこから化粧品成分や汚れ、汗、雑菌等々が入り込み、マスト細胞を警戒させ信号を出した結果、湿疹が……
•熱い風呂に入浴した後、顔が赤くなって、痒みを覚える
•冷たい風を浴びた後に暖かい部屋に入ると、顔が赤くなり、痒みを覚える
痒み神経やマスト細胞が安心して暮らせる状態を作ってあげなければいけません。肌の育ち度が上がってくれば、肌のバリア能力は高くなります。ちょっとした刺激であれば、見過ごせるようになってくるのです。痒み神経やマスト細胞も次第に落ち着き、たいていのことには反応しなくなります。
このような過敏な反応をする肌の育ち度は、全て60%未満の超過敏肌です。過敏肌からの脱出~実践のスキンケアは、次のページを参考になさって下さい。
肌の育ち度60%未満…超過敏肌への取り組み方
“肌が育つケア”の真髄は、肌の状態に応じて肌が育つ環境を作っていくところにあります。
超過敏な肌には、人それぞれ様々な肌の履歴(原因や背景)があると思われますが、とにかく、この状態にある肌のケアは、肌が反応をできるだけ起こさない範囲で、肌が育つ環境作りに努めなければいけないということを肝に銘じておきましょう。
つまり、肌が過敏な反応を起こさないことを優先した“肌が育つケア”が求められているのです。
肌に刺激を与えている事柄を一つずつチェックして、いけないと気づいたことから改めていきましょう。必ずどこかにボトルネックが潜んでいるはずです。
臆病になった肌がビクビクしている状態なのだから、何にでも反応してしまう…くらいに考えてあげるべきです。「もう怖がらなくてもいいんだよ!」という安心感を与えてあげましょう。
過敏肌の取組はけっして焦ってはいけません。過敏な状態を抜け出せれば、肌はどんどん育ち度を上げていきます。肌の育ち度が上がれば、大抵の見た目の悩みは解消されます。しかし、まずは過敏肌からの脱出が先なのです。
http://sappho.jp/wp/nayami/kabin.html