40過ぎても働かない「中高年ニート」なぜ増える? 豊かな時代の「合理的選択」なのか | 日本のお姉さん

40過ぎても働かない「中高年ニート」なぜ増える? 豊かな時代の「合理的選択」なのか

40過ぎても働かない「中高年ニート」なぜ増える? 豊かな時代の「合理的選択」なのか
2015年05月07日 19時00分 提供:キャリコネ
40代以上になっても職がない「中高年ニート」が増えているという。総務省などの調査では、若者よりも中高年のニートの増加が著しく、報道で取り上げられることも増えてきた。
「ニートの高齢化」は以前から指摘されていた。東京大学教授の玄田有史氏が2011年の社会基本調査(総務省)を分析すると、孤立し仕事もない状態(SNEP)の人は20~59歳で162万人。そのうち35歳以上は79万人と過半数を占めていたという。
もうムリと退職する人も。「父さん、母さんの育て方が悪かった」 玄田氏は総合研究開発機構・伊藤元重理事長との対談の中で、ニートが高齢化することによる影響をこう指摘している。
「若いうちに働けない人は、中高年になっても働けない。結局今はまだ親が生きているからそれなりに生活ができますが、将来的には生活保護に依存するようになると、ものすごく大きな社会的なコストが生まれる」
4月30日放送の情報番組「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)は、中高年ニートの特集を組んだ。40代の中高年ニートは2014年時点で約45万人。これは2004年の約30万人から15万人も増加している。
この原因について番組は、バブル崩壊後の90年代に若年ニートが急増し、そのまま定職につかずに「中高年ニート」になったのではと指摘する。確かに90年代後半には、学校卒業時点で就職も進学もしていない人や、アルバイト・パートで就業する非在学の若者が急増している。
さらに増えているのは、数年前まで企業に勤めていたのに、40代になって「もうムリ」と心が折れるように退職してしまうケースだ。親がなぜと聞いても理由が分からず、このような言い分で中高年ニートを続けているのだという。
「頑張ったんだけどうまくいかない」
「父さん、母さんの育て方が悪かった」
「俺なりにちゃんと考えている」
「お前等のせいで若者の負担が増えてる」と批判も 同番組に出演した脳科学者の中野信子氏は、こうした言い分で中高年ニートが「働かないこと」について、こう理由を推察する。
「異論があるかもしれませんが、ニートというのは合理的選択なんです。これだけ豊かな国で、シニアに資産が偏在していて、働かないことが一番合理的な選択だと思っているかもしれない」
さらに「もう一つの理由」として、中野氏は「働かないことが親孝行になっている」と指摘。いつまでも面倒を見させることが、親に存在価値を与えているとする。
「私がいなければこの子はダメなのよ、と思わせてあげることが孝行になっている」
番組の内容はツイッターなどネットでも話題になっており、さまざまな言い訳をしながら働かない中高年ニートに、「お前等が働かないせいで若者の負担が増えてる」「全部『他人』や『環境』のせいにしてる」といった厳しい意見も少なくない。
その一方で、「35歳以上の募集が皆無なハロワの募集見てから特集組めよ」と彼らが仕事を得にくい現状を踏まえるべきという指摘や、「生真面目な人ほどなってしまうのにね…」と精神的なケアの必要性を訴える意見もあった。

【やらせではない】日テレ「あのニュースで得する人損する人」に出演の56歳"高齢ニート"が実は芸人「OPNU」で批判・炎上
バラエティニュース 2015/5/7 22:59
5月7日に放送された日本テレビの人気バラエティ『あのニュースで得する人損する人』に出演した"56歳ニート息子"とその母親が実は芸人コンビだったことから、一部で"仕込み・ヤラセ"だったのではないかと噂され、波紋を呼んでいます。
7日の「得する人損する人」に登場したのは、56歳"高齢ニート"の男性。
同番組では 「現在、社会問題となっているといわれる、働かない若者・ニートの高齢化。
総務省のデータによると、40歳を過ぎても働いていない大人が増加傾向にあるのだ。」
(※番組公式サイトより) という問題意識のもと、"56歳ニート"とその母(79歳)の生活に密着しニート生活を放送しましたが、放送中からツイッターやネット掲示板で高齢ニートの生き様への非難の声が噴出。 ……などなど、全
国のお茶の間からの苦言が相次ぎました。
実は高齢ニートは親子芸人だった
ところがこの親子、実は親子芸人「OPNU」(※「おとんがポックリ残されたうちら」の略)の小春誠治さんと相方で母の桂子であることが放送中からネット掲示板などで判明。
さらに「得する人損する人」の番組内でも二人が吉本興業の養成所・NSC東京校を今年3月に卒業したことや親子でコンビを組んでいることが明かされましたが、その前に「OPNU」としての活動に気付いたネットユーザーや、番組で芸人と知った視聴者からは 「あの56歳ニート息子って芸人使ったヤラセだったのか」
「はぁ?56歳ニート息子やっぱりやらせだったのかよふざけんな」
「バリバリ仕込み芸人じゃねーかwww」
「そうか芸人ってニートだったのか。 真面目に見てて損したわ。」
「ま、ヤラセっちゃヤラセっぽいが実の親子らしいしな。プロフィルじゃ割りと舞台踏んでるみたいだけど。」
「芸人は仕事じゃないって事?だから生活保護貰って当たり前って言いたいのかな?」
「56歳ニートで特集でてた人って、芸人じゃん。ま、母ちゃんがいないと芸人にもなれないような人なのかもしれないけど」
「56歳ニート風の芸人さんだったんだね」 ……といった批判の声が噴出、炎上する事態となっています。
同番組では公式サイトでも 「さらに、この高齢ニート息子、56歳にして、なんと芸人を目指しているというのだ。 しかも相方は母。」(※番組公式サイトより) と説明しているよう に、売れない新人芸人という状況を高齢ニートと同一視しているようですが、視聴者やネットユーザーにはそれが受け入れられない人も多かったようですね。
(※5月8日追記:ソースを確認しない一部ネットメディアや"まとめサイト"などでは、番組で芸人であると明かされたことに気付かず「やらせ」と断言する記事を掲載したようです。現在はその記事だけを読み番組を見ていない人たちの間で「やらせ炎上」が続いていますが、ここで述べたように番組内および公式サイトで明確に芸人であることが明かされています)
過去にも同じようなテレビ出演が…
とはいえ、二人が実の親子であることに間違いはなく、知名度もない新人芸人コンビがほぼニートのような収入であることに違いはないため(※低収入でもそれなりに働いている以上、言葉の定義としての"ニート"にはあてはまりませんが)、番組で明かされた「親子2人 月約8万円」(※年金)や「貯金26万2734円」という生活も、ネットで噂
される「仕込み・ヤラセ」というよりはドキュメンタリーと考えてよいかもしれません。
ちなみに、今年2月に放送された『歌う!苦労人 ~マイクの先にはお金がある!目指せ100万円!!~』(テレビ朝日系)にも誠治さんが出演。今回の「得する人損する人」でも一部明かされましたが 「大学卒業後に車セールス
の職についたが、全く売ることが出来ず初めて社会の厳しさを知った。そこで両親は息子のために免許を取りに行き、自ら車を購入してくれた。30歳の頃に結婚し、2001年3月にミュージシャンになるために退社。大学時代から音楽を続けてきたため自身(※原文ママ)があったが1年で挫折した。その後、47歳の頃にお笑いに興味を持ち始め芸人を目指しているという。今回は苦労してくれた母のためにカラオケで賞金獲得を目指す。」(※「gooテレビ番組」より) という高齢ニートの半生が説明されていました。
さらに遡って2013年に放送されたテレビ東京の番組『お金がなくても幸せライフ がんばれプアーズ!』では「うちのプアーズ息子叱って下さい」のコーナーで 「奈美悦子が東京都葛飾区に住むプアーズ に喝を入れる。小春さんは親子で漫才師を目指しているが、息子の誠治さんは家にお金を入れておらず、母は少しでも働いてほしいと語った。」
「母親は涙ながらに今まで言えなかった本音を告白した。」
「数日後、小春誠治さんが母の期待に答えるため就職活動を始めていた。」
(※「gooテレビ番組」より) と、今回の「得する人損する人」とほぼ同じような内容での出演をしていたことも判明。なんと誠治さんが就職活動や仕事を始めるところまで同じです。
今回の「得する人損する人」でも最後に誠治さんがアルバイトを始めたことが明かされましたが、ネットユーザーからは といった指摘があるように、OPNU親子はこの調子で「高齢ニート 息子芸」を死ぬまで続けるのかもしれませんね。
余談ですが、既に「OPNU」を知っている人たちの間では 「ほんのちょっとOPNUさんが見れてよかった←」
「得する人損する人で、OPNUさんが密着されてる…!! まさかとは思ってたけど、コンビ名出たときにビックリした!!」
「OPNUがテレビでとった!笑息子ニートのクズやんwww」
「これでTVデビューからのブレイクだな! 頑張れ!OPNU!!」 といった、ほのぼのした声が上がっていました。
▼関連リンク(外部)
OPNU おとんが ポックリ 残された うちら(公式ブログ)
OPNU(ツイッター)
「あのニュースで得する人損する人」(日テレ公式)
(※文責:後藤U子)
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