がむしゃらに働いても…シングルマザーの忠告「離婚前から資格・就活を」
がむしゃらに働いても…シングルマザーの忠告「離婚前から資格・就活を」
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2014.5.22 12:00
【離活する女たち(3)】
大阪府内に住む佐々木綾子さん(31)=仮名=は夫の借金問題で今年1月、協議離婚した。現在は長男(4)、次男(2)の3人で賃貸アパートで暮らしている。
日中は子供を保育園に預け、飲食店の清掃など2つのアルバイトを掛け持ちしている。収入は、アルバイト代が合わせて3万~5万円、元夫から振り込まれる養育費、児童扶養手当を合わせても約15万円。そこから家賃5万円、食費3万円、光熱費、学資保険…。「貯金もできずにギリギリ」
◆「今は無理やわ」
保育士の資格を持っているため、正規の保育士を募集していた保育所に応募、面接に臨んだ。しかし、シングルマザーで小さな子供2人がいると知った面接官は「急な発熱や風邪で呼び出しがあるやろう。今は無理やわ」。その場で履歴書を返された。
「もし独身なら深夜の仕事でもしながら稼げる。でも、子供がいるとどうしても時間的な制約があります。このままではいけないと思うのだけど…」
離婚後の母子家庭が抱える就労の問題は深刻だ。厚生労働省の平成23年度全国母子世帯調査によると、死別を除く離婚などによる母子世帯のうち母親の81・2%が就業している。このうちパート・アルバイトが46・9%と最も多く、正規職員は40・0%だ。一方、父子家庭ではパート・アルバイトは8・7%に過ぎない。
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一人親家庭のための就労支援を行っている「大阪府母子家庭等就業・自立支援センター」(大阪市中央区)には仕事を求めるシングルマザーが年間約1千人訪れる。このうち約85%が正規職員を望む。だが、センターに来る求人のうち正規職員は1割以下。ただ、柴田孝之センター長は「それでもまずは就職できる所で職に就いて、と助言しています」と話す。「子供を養育していくための覚悟を持つことが大切ですから」
◆まずはスキルを
就労支援を受け、よりよい条件での就職を目指すシングルマザーもいる。
大阪市天王寺区の大阪府立夕陽丘高等職業技術専門校。20歳未満の子供を育てるシングルマザーを対象に、「経理ビジネス科」と「会計実務科」を設置している公共訓練施設だ。
会計実務科で学ぶ松本美香さん(32)=仮名=は離婚後、長女(2)と暮らす。製造業のパートの仕事をしていたが、子供の急な発熱で休むことが重なり、職場に居づらくなり、やむなく退職した。
そのとき、考えを変えた。「がむしゃらにアルバイトなどで働いても生活は安定しない。娘の将来を考え、スキルを身に付けて正規雇用の仕事に就きたい」。同校に入校した現在、エクセルの表作成や給与計算ソフトの使い方などを学んでいる。「役立つ実務が学べていると実感します。後は就職活動を頑張りたい」と話す。
松本さんは離婚を考える女性にこうアドバイスする。「夫との関係が悪くても夫婦で生活していれば子供を見る人もいるので面接官も安心するし、就職活動もしやすい。資格を取ったり、就職活動したり、離婚前から始めた方がいいです。しみじみ思います」
離婚前に就職が決められなくても、離婚後、1人で子供を養育する人のための国の就労支援がある。
「自立支援教育訓練給付金」は、専業主婦など雇用保険の教育訓練給付の受給資格を有していない人でも教育訓練を受講した場合、10万円を上限に経費の20%が支給される。「高等職業訓練促進給付金」は、介護福祉士など就職に結びつきやすい資格を取得するため、養成機関で2年以上学ぶ場合、月最大10万円(非課税世帯)が支給される。
いずれも児童扶養手当の支給を受けているか、同様の所得水準であるなどの一定の要件を満たす必要がある。
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/140522/lif14052212000007-n1.html
パソコンで事務ができないと雇ってもらえない。特に若くない女性は、、、。
エクセルの表計算や給与計算ソフト、パワーポイント等は使えないと就職は難しいでしょう。
フォトショップやイラストレータを使え、会社のホームページを作れて管理もできますと言えば若くない女性でも中小企業なら雇ってもらえるかも。