「苦難の道をしのびたい」=両陛下、パラオに到着
「苦難の道をしのびたい」=両陛下、パラオに到着-晩さん会出席、巡視船に宿泊
2015年04月08日 23時28分 提供:時事通信
パラオ国際サンゴ礁センターで、ハゼの水槽を視察される天皇、皇后両陛下=8日午後、パラオ・コロール
【コロール時事】天皇、皇后両陛下は8日午後(日本時間同)、羽田空港発のチャーター機でパラオ国際空港に到着された。戦後70年の戦没者慰霊と友好親善を目的とした訪問。中心地コロールのガラマヨン文化センターで開かれた同国主催の晩さん会で、天皇陛下は「先の戦争で亡くなったすべての人々を追悼し、その遺族の歩んできた苦難の道をしのびたいと思います」と述べた。 レメンゲサウ大統領は太平洋地域全体の戦没者に哀悼の意を示し、「私たちはいかなる戦争の悲劇や災難も、何としても回避しなければなりません」と述べた。 レセプションと晩さん会にはミクロネシア連邦、マーシャル諸島の大統領夫妻も出席した。両陛下は晩さん会終了後、コロール沖に停泊する海上保安庁の巡視船「あきつしま」にヘリで移動し、初めて宿泊した。 これに先立ち、両陛下は空港で歓迎式典に臨み、レメンゲサウ大統領夫妻と会見した。宮内庁によると、天皇陛下は「パラオを訪問できて大変うれしい」と述べた。大統領は「国を挙げて歓迎しています」と応じ、ペリリュー島での遺骨収集を加速させる考えを示した。 続いて訪れたパラオ国際サンゴ礁センターでは、両陛下は所長の説明を聞きながら水槽の中のハゼやサンゴを興味深そうに見て回った。天皇陛下はハゼの分類を研究テーマにしている。 両陛下は9日、太平洋戦争の激戦地となったペリリュー島に渡り、日米双方の慰霊碑に供花。同日夜、帰国する。 【時事通信社】
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