インドネシアは、過激派組織「イスラム国」対策を強化 | 日本のお姉さん

インドネシアは、過激派組織「イスラム国」対策を強化

過激派拠点で軍事演習=「イスラム国」対策強化-インドネシア
2015年04月04日 15時59分 提供:時事通信
3月31日、インドネシアの中スラウェシ州ポソで行われた同国軍の軍事演習(AFP=時事)
【ジャカルタ時事】インドネシア治安当局が過激派組織「イスラム国」対策を強化している。国軍は3月からイスラム過激派の拠点で軍事演習を開始する一方、警察は同組織への加入を扇動した疑いで活動家を相次いで逮捕。当局は支持者の急増に懸念を深めており、加入者への罰則を強化する法令策定も急いでいる。 国家テロ対策機関などによると、インドネシアではこれまでに500人以上が「イスラム国」に加入。2014年6月の同組織による「国家樹立宣言」以降急激に増加しており、15年3月中旬には支援のためシリアに渡航しようとした女性や子どもを含む16人がトルコ当局に拘束されたことが判明した。 国内でも中スラウェシ州ポソ周辺を拠点とする過激派「ムジャヒディン・インドネシア・ティムール(MIT)」が同組織への支持を表明。海外の過激派100人以上がポソの山岳地帯に流入し、軍事訓練を行っているとの情報もある。 このため国軍は、3月末から陸海空の特殊部隊約3200人による大規模な軍事演習をポソで実施。「過激派の浸透は許さない」(ムルドコ司令官)として演習ではMITの掃討も行い、終了後も一部部隊を残留させる方針だ。 一方、警察は3月下旬、シリアなどへの渡航支援や勧誘を行ったとしてジャカルタや東ジャワ州などの活動家ら7人を逮捕。情報通信省も過激な内容で同組織への参加を助長したとして、22のイスラム関連サイトを遮断する措置を取った。 【時事通信社】