福島県:86人甲状腺がん「放射線の影響とは考えにくい」 | 日本のお姉さん

福島県:86人甲状腺がん「放射線の影響とは考えにくい」

福島県:86人甲状腺がん「放射線の影響とは考えにくい」
毎日新聞 2015年03月24日 21時19分(最終更新 03月24日 23時29分)
◇子ども対象の甲状腺検査で中間報告まとめ
東京電力福島第1原発事故で、福島県は24日、子どもを対象に行っている甲状腺検査に関する専門家による評価部会を開き、中間報告をまとめた。
昨年末現在で見つかった86人の甲状腺がんについて「放射線の影響とは考えにくい」とした。
理由として、1986年のチェルノブイリ原発事故と比べて被ばく線量が少なく、放射線の影響を受けやすい5歳以下でがんが発見されなかったことなどを挙げた。
対象は18歳以下の約37万人で、約30万人が1巡目の検査を受けた。
2巡目の検査は14年4月から始まり、来年度末までの予定。【岡田英】
http://mainichi.jp/select/news/20150325k0000m040144000c.html
子どもたちの甲状腺問題はタブーなのか?~映画『A2-B-C』急遽上映中止に
*ブログで「検閲」を訴えるイアン監督
福島の子どもたちの被ばく・甲状腺問題を描いたドキュメンタリー映画『A2-B-C』(監督=イアン・トーマス・アッシュ/米国)は、昨年レイバー映画祭2014でも上映され大好評だった。「福島の現実を知る上で重要な作品」と高い評価を受け、国内外で上映が進んでいる。ところが、イアン監督のブログによれば、日本での配給をしている会社(『A2-B-C』上映委員会)が一方的に配給を取りやめ、まだ2年以上残っている監督との上映契約も破棄し、3月16日以降の上映が中止に追いこまれた。いったい何が起きているのか。イアン監督は、3月14日付のブログ「検閲?自己検閲?」(英文)でこのことを発表した。イアン監督は「私を黙らせようとする企みがあっても、それは、私にますます大きな声を上げさせる結果になるだけのことだ、ということは、確信を持って言うことができます」と結んでいる。以下、本人の了承を得て転載紹介する。(レイバーネット編集部)
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<イアン・トーマス・アッシュ監督の3月14日付けブログ記事>
http://ianthomasash.blogspot.ca/2015/03/censorship-self-censorship.html
検閲?自己検閲?
●配給会社都合により、急遽『A2-B-C』上映中止せざるを得なくなってしまいました。
福島に住む子どもたちについての私のドキュメンタリー『A2-B-C』の日本の配給会社
http://www.a2-b-c.com/ が、この作品のすべての上映を中止しました。さらに、契約期間が2年以上残っているにもかかわらず、日本での配給契約はキャンセルされてしまいました。
この決定が、どこまで実際の検閲の結果なのか、どこまで自己検閲によるものなのか、私にはよくわかりません。将来的に検閲の問題が起こる恐れがあるということによる自己検閲なのではないか、という気がします。もしそうなら、秘密保護法の恐ろしい、広範囲に及ぶ影響の一例ということになります。この法律の影響を感じさせるのには、施行することは必要ではありません。この法律があるというだけで、人々は自己検閲をして、法案を作った連中が思い描いていたとおりの弾圧を自らに対してするのです。
●言論の自由は?
福島で起こっていることについて、うそのない、オープンな議論をすることは、もう不可能です。そして、『A2-B-C』の国内での上映が全部キャンセルされてしまったことは、日本の言論の自由を蝕んでいる病の症状でしかありません。
配給会社は、この週末に予定されていた全国5箇所(佐賀、伊豆、大阪、長野、三重)での上映会は実施することを認めました。しかし、3月16日以降に予定されていた上映は全部キャンセルされました。昨日、私が飛行機で移動している間に、配給会社は、キャンセルにした全部の上映会の主催者に連絡をとってしまいました。
●3月16日以降『A2-B-C』上映全て中止になりました。
私は、今日の長野での2回の上映に参加することにしていましたが、配給会社からは、その場で初めて、上映中止についての公のお知らせをするように言われました。上映会の参加者の中にいた2,3人のジャーナリストをよんで、Q&Aの時間を、急遽記者会見にします。この文章をブログにアップしている今、手が震えています。私のこの映画が日本で上映される最後の機会となる今日の、ここ長野での上映では、上映後のトークが2回ありますが、その一回目のトークのために、これから舞台に出て行こうとしているところです。
自分がトークで何を言うかわかりません。でも、私を黙らせようとする企みがあっても、それは、私にますます大きな声を上げさせる結果になるだけのことだ、ということは、確信を持って言うことができます。
*翻訳=レイバーネット国際部・和田智子
ドキュメンタリー映画『A2-B-C』より(2013年作品・71分)
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http://www.labornetjp.org/news/2015/0322ian
独メルケル首相:「脱原発の理由、福島事故を目にして…」
毎日新聞 2015年03月09日 20時09分(最終更新 03月10日 01時08分)
講演するドイツのメルケル首相=東京・築地の浜離宮朝日ホールで2015年3月9日、代表撮影
◇講演で「原発には予想できないリスク生じることを認識」も
来日中のドイツのメルケル首相は9日、東京都内で講演し、ドイツが2011年3月の東日本大震災直後に、エネルギー政策を転換して脱原発を決定した理由について「極めて高度な科学技術を持つ国で福島のような事故が起きたのを目の当たりにし、(原発には)予想できないリスクが生じることを認識した」と述べた。
福島第1原発事故を受け、メルケル政権は22年までに原発を段階的に停止し、再生可能エネルギーを拡充する政策へと転換した。メルケル氏は「(脱原発は)長年原子力の平和利用を支持してきた人間による、政治的な判断だった」と述べ、自らが物理学者として抱いていた原発の安全性に対する考えが揺らいだことを明かした。
また、親ロシア派武装勢力により不安定化が進むウクライナ東部の情勢について「ロシアはウクライナの領土の不可侵性を侵害してきた」と非難。日本政府が欧米と同調して対露制裁を科していることに感謝し、自身が仲介したミンスク和平合意の実現を訴えた。
北朝鮮の核開発問題を巡る6カ国協議についてメルケル氏は「成功のチャンスを秘めている」と評価し、今後の進展は北朝鮮の出方次第との見方を示した。現在、イランの核開発を巡り同国と、ドイツと米英仏中露の6カ国が、6月末の包括合意を目指して継続している核協議について「もし何らかの成果が出れば、北朝鮮の問題に影響を及ぼすかもしれない」と述べ、二つの交渉の前進に期待を示した。【中西啓介】
http://mainichi.jp/select/news/20150310k0000m030052000c.html