これは韓国人の宿痾ともいえるものです。 | 日本のお姉さん

これは韓国人の宿痾ともいえるものです。

これは韓国人の宿痾ともいえるものです。
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黄文雄の歴史から読み解くアジアの未来
2015年3月11日号(第43号)
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☆【韓国】自国の外交汚点をメルケル発言で相対化する韓国
◎米大使テロ:「襲撃犯=安重根」 北の主張を韓国政府が非難
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/03/09/2015030900609.html

3月5日、マーク・リッパート駐韓アメリカ大使がキム・ギジョン(金基宗)に切りつけられた事件は、衝撃をもって世界に報じられましたが、これに対して北朝鮮が、「これがテロならば、安重根もテロではないのか」と指摘。

これに対して韓国政府は「北朝鮮が明らかな暴力行為である今回の事件を義による行動だとして、独立の志士による義挙に例えたことは、愛国烈士の高貴な犠牲を汚すものであり、痛嘆を禁じ得ない」と表明したそうです。

とはいえ、韓国側の反論には何の説得力もありません。

安重根とどこがどう違うのか。韓国で「反米」が当たり前になれば、犯人は「英雄」に祭り上げられるはずです。

それが、韓国での「法則」だからです。

かつては朝鮮争乱の元凶とされた閔妃も、現在では「日本によって暗殺されたのかもしれない」という理由だけで(事件の真相はよくわかっていないが、宮廷の内ゲバ説も根強い)、悲劇の王妃という位置づけに昇格しています。

しかし、李氏朝鮮を亡国の淵まで追い込んだ一人であり、当時の朝鮮人に塗炭の苦しみを与えたことは、間違いありません。

清末の代表的な思想家で維新派の主役だった梁啓超は、李朝滅亡の元凶として高宗とその父の大院君の名前を挙げていますが、本当はあと3人います。

一人が、不正と悪行によって「三政紊乱」を引き起こした閔妃。

もう一人が両班としての特権を死守することしか考えずに伊藤博文を暗殺し、結局、日韓合邦への道に導いた安重根。

そして、上海臨時政府の時代から反李朝の王制、大統領制を主張して李朝を葬った李承晩です。

李承晩は金九や呂運亨といった独立運動のライバルを暗殺し尽くし、アメリカの庇護下で韓国建国の父となりました。

そして、李朝国王のすべての後継者を入国禁止にしたのです。

このように、李朝を滅亡に導いたのは日本ではなく、上記のような朝鮮人なのですが、それでも現在ではその多くが「英雄」「悲劇のヒロイン」扱いです。

ですから、時代が変われば、祀り上げられる英雄も変わるということで、いつか韓国で「ギジョン」という名の空港や戦艦などが作られることになるかもしれません。

それにしても、この犯人はかつて日本大使に向かってコンクリートを投げたり、日本大使の車に卵や靴を投げるといった、反米反中、親北朝鮮のとんでもない人間でしたが、それでもやすやすと米国大使に近づけたわけですから、セウォル号のときと同様、相変わらず韓国人の危機管理意識のなさが露呈してしまいました。

もっとも、テロや暗殺、騙し討ちは朝鮮古来の伝統文化であり、正史の『三国史記』には、ほとんどこれらの話ばかりです。

安重根に伊藤博文は暗殺されましたが、テロに遭ったのは日本人だけではありません。


朴槿恵大統領の親である朴正熙夫婦も暗殺されました。

また、アメリカ社会でも韓国の2世や3世による銃乱射事件が起こっています。

朝鮮日報は、「民族主義を免罪符にする韓国の極左過激派」などという記事で、韓国の政治や司法、社会が極左過激派をあまやかしてきたという論調を書いています。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/03/09/2015030901161.html?ent_rank_news

しかし、極左過激派のみならず、韓国人全体が民族主義を免罪符に、常軌を逸した日本叩きをしてきたはずです。

朝鮮日報はじめ、各メディアもそれを煽ってきたわけですから、人ごとのように言うのはおかしいでしょう。

歪んだ民族主義が韓国人の荒唐無稽な「ウリジナル」「ウリナラ史観」を生んできたのは間違いありません。

これは韓国人の宿痾ともいえるものです。

なお、中国では、愛犬家であるリッパート大使に、韓国人男性が犬肉を差し入れて、病院から断られたという記事が話題になっているようです。
http://www.recordchina.co.jp/a103812.html

それはともかく、今回の事件は韓国の外交的な大汚点ですが、そのダメージを少しでも払しょくするため、さっそく日本外交のあら探しを始めています。

先日、メルケル首相が来日しましたが、朝鮮日報は、朝日新聞社主催の講演会でメルケル首相が「公の場で日本に反省促した」という記事をさっそく掲載しています。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/03/10/2015031000814.html

中央日報も、同様の論調を掲載しています。
http://news.livedoor.com/article/detail/9869981/

しかし実際は、ある聴衆から「日本が周辺国との関係を改善するにはどうしたらよいか」と尋ねられ、メルケル首相は「日本がこうすべきだといった形での即答は避けた」そうです。

ただ、「ドイツは過去と正しく向き合ってきた」「隣国フランスの寛容もあった」と語っただけです。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/03/10/2015031000801.html

これをどうやったら「日本への反省を促した」ということになるのでしょうか。それは彼らの「願望」にすぎません。

セウォル号沈没事件の時もそうでしたが、韓国で恥ずべき事件が起きた時に、日本のあら探しに奔走して、「日本でもこんな恥ずべきことが起きている」と報じるのが彼らです。

それに、このメルマガでも紹介したように、ドイツはナチスのホロコーストに対しては手厚い補償をしていますが、各国に対する戦時賠償は完了していません。

だから今になってギリシャやドイツから戦時賠償を求められているのです。

日本はナチスのホロコーストのようなことは行っていないのですから、同じような「反省」をする必要がないのです。

加えて、ワイツゼッカー元大統領が戦争犯罪について「国として」の責任は認めずに、ナチスにすべて転嫁したことも、本メルマガでは紹介しました。

今回のメルケル発言については、朝日新聞もやや表現は抽象的ですが、「メルケル首相『過去総括、和解の前提』」という見出しで、いかにも日本が過去の総括をしていないかのように、ミスリードしています。

方向性としては朝鮮日報と同じです。他の左派系メディアも、みんなこの論調です。
http://www.asahi.com/articles/ASH395GXXH39UTFK00H.html?iref=comtop_pickup_04

さまざまな機会をとらえて日本の「侵略史観」を固定化させようという勢力の悪あがきが、ますます強くなって来ていますが、こうした情報戦に騙されないよう、日本人は心して構えておく必要があります。

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